1000万円貯金するために必要な10のテクニックは本物か?
今日は、こちらの記事から。
1000万円という金額は、貯金の一つの大目標となりますから、ありがちな記事ではあります。
問題は、その中身が1000万円貯金したい人たちにとって、正しい道しるべとなるものなのかどうかです。
そこで今回は、1000万円を4周した立場として、自分が本当に必要だったかを判定してみます。
1000万円貯金するため必要な「3つの力」って何?
まず、「10のテクニック」の前に、1000万円貯金するため必要な「3つの力」が提唱されています。
「3つの力」とは以下の3つです。
- (1)積立貯蓄
- (2)有利な安全性商品
- (3)投資商品
結論から言うと、経験上は3つとも不要です。
やらなくても1000万円なら到達可能です。
もちろん僕は3つともやったことがあります。
特に、積立貯蓄は就職してから早い段階で開始しており、最初の1000万円達成には大いに役立ちました。
しかし、時間の経過とともに、積立貯蓄はやらなくてもお金は貯められるようになっていきましたので、今では解約済みです。
残りの3000万円は積立貯蓄をやらずに達成しています。
有利な安全性商品は、せいぜい国債や定期預金。
利率が普通預金より高いといっても、たかが知れています。
投資については、無理にでも行う必要はありません。
1000万円くらいなら、投資なしで十分達成可能です。
もちろん、投資をやったほうが達成時期を早めてくれる可能性はあります。
ちなみに、1000万円を達成するために本当に必要な力は、実際にお金を貯めよう動く実行力、時にお金を使わないよう我慢する忍耐力、そして長きに渡り目標達成まで貯金し続ける精神力の3つでしょう。
1000万円貯金するために必要な10のテクニックって何?
さて、ここからが本題。
1000万円貯金するために必要な10のテクニックとは一体何でしょうか?
それが以下の10個です。
- 1 家計簿を付けて家計の無駄を洗い出す
- 2 固定費を減らして自動的に支出減に
- 3 流動費は項目別に予算化する
- 4 減らせない支出に備えてデパート商品券や旅行積立も利用
- 5 積立貯金は先取り貯蓄でなかったもの扱いに
- 6 積み立ては1日でも早く、1円でも多く始める
- 7 積立分の一部を投資に回す
- 8 まとまったお金が貯まったら高金利の定期預金に預け替え
- 9 投資は長期で持てる日本株を基本に
- 10 投資は途中で利益を確定することを忘れない
まず最初に家計簿が来ました。
まさか、貯める前段の話から入るとは思いませんでした。
確かに無駄な支出の洗い出しは重要です。
ただし、貯金が苦手な人を想定した場合、家計簿をつけられるかどうかは疑問です。
貯金ができないということは、継続的に何かを行うことは苦手なのではないかというイメージを抱いているのですが、どうでしょうか?
固定費の削減は、当たり前のこと。
テクニックでもなんでもありません。
流動費は、普通の人は予算化して、各費目ごとに決めた予算の中で生活するよう心がけるほうがよいのかもしれません。
ただし、各費目である程度の支出額を把握できていればの話ですが。
ちなみに、僕は各費目を予算化したことなど一度もありません。
4の「減らせない支出に備えてデパート商品券や旅行積立も利用」は、もはや意味不明です。
5と6の積立貯蓄も、「やるならそうだよね」という話であって、テクニックでもなんでもありません。
7と8は、ある程度のお金が貯まってきてからの話。
5から8については、先に述べた「3つの力」をそのままなぞったようなものです。
9と10は投資の話に変わってしまいました。
一体どこに1000万円貯めるテクニックが書いてあったのか、甚だ疑問です。
本当に必要なのはテクニックよりマインド
4000万円貯めて思うのは、テクニックよりマインドが大事だということです。
「どうやって貯めたか」よりも「なぜ貯めるのか」という目標意識だったり。
僕の場合は、純粋にお金を貯めたかった、1億円貯めたかったというのが元々の貯金のきっかけです。
大きなお金を持ちたいと思っていました。
だから、目的を達成するために貯金し続けることができています。
今では、セミリタイアに方向転換していますが。
また、先にも述べた忍耐力や精神力もそうです。
貯金できない人は、貯金しようと思っても、我慢できなくなってお金を使ってしまいます。
貯金をしたいと思っていながら、心の中の優先順位は消費のほうが上に行っているからお金を使ってしまうのです。
あとは、貯金は長い時間をかけて達成する目標になりますから、とにかく根気強く継続することが最も重要。
数十年に渡り、戦い続けなければいけません。
1000万円を貯めるには、強い気持ちが大事だと覚えておくべきです。
まとめ
以上『1000万円貯金するために必要な10のテクニックは本物か?』でした。
王道的なことは書いてありましたが、1000万円貯金するためのテクニックとしてはふさわしくありませんでした。
1000万円貯めるなら、小手先のテクニックよりマインドのほうが大事です。
1000万円という長い年月をかけて達成する目標ですから、100万円、200万円と小目標を設定しておきましょう。
小さな目標の達成の積み重ねが大目標の達成につながります。
精神力を長続きさせるテクニックならば、小目標を設定するべきでしょう。