アッパーマス層とは?その割合は?どんな生活をしてるの?

2022年1月12日

どうも。『毎日が祝日』いわいです。

皆さんは、「アッパーマス層」という言葉をご存知でしょうか?

この言葉をすでにご存知の人は、投資とかに興味がある人なのかもしれません。

そして、自分がどれだけの資産を所有しているかを常に気にかけている人なのでしょう。

あるいは、すでに「アッパーマス層」の人なのかもしれません。

まだよく知らないという人は、この記事を読んで、意味を理解していただければと思います。

もしかしたら、あなたはすでに「アッパーマス層」なのかもしれませんよ。

今回は、「アッパーマス層」とはどういう人たちのことなのか?

そして、「アッパーマス層」になるためにはどうしたよいのかを考えていきたいと思います。

アッパーマス層とは?

「アッパーマス層」とは、野村総合研究所が実施している富裕層調査に基づき、保有する金融資産額に応じて作られた階層の一つを指す言葉です。

野村総研の調査では、保有する金融資産額に応じて、資産の階層を大きく5つに分類しています。

 ・超富裕層:5億円以上
 ・富裕層:1億円以上5億円未満
 ・準富裕層:5000万円以上1億円未満
 ・アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満
 ・マス層:3000万円未満

金融資産額の最も多いのは「超富裕層」と呼ばれ、5億円以上の資産を持っている人がここに分類されます。

普通のサラリーマンではそうそう到達しそうにないラインです。

「お金持ち」と称される「富裕層」は、1億円以上の資産を持っている人たちを指します。

このあたりからも、1億円というのが一つの目標と言うか目安になるのでしょう。

で、アッパーマス層というのは、下から2番目の層、保有する金融資産額として3000万円以上5000万円未満の人たちのことを指しています。

要は、資産が3000万円を超えたら、普通の人ではありませんよ、ということです。

今、あなたは自分の所有している金融資産がいくらなのか把握していますか?

もし3000万円を超えていれば、アッパーマス層です。

もしかしたらそれ以上という人がいるかもしれません。

ただ、残念ながら大半の人は、金融資産3000万円には到達していないでしょう。

それは、次のデータから分かります。

アッパーマス層の割合は?

超富裕層からマス層まで5つの階層には、どれだけの人がいるのでしょうか?

そして、アッパーマス層は全世帯の中で、どれくらいの割合を占めているのでしょうか?

このあたりのデータも、野村総研はきちんと発表してくれています。

超富裕層からマス層までの5つの階層のそれぞれの世帯数がどれくらいいるのかというのをピラミッドで表したのが、次の図になります。

このピラミッドは、野村総研のリリースからお借りしたものです。

このピラミッドを見ると、3000万円以上5000万円未満のアッパーマス層は、約680万世帯いるということになっています。

680万世帯って、なかなかの多さです。

金融資産を3000万円以上持っている家庭が680万世帯もいるのです。

5000万円以上の準富裕層で315万世帯。

これも多いですが、アッパーマス層の半分の割合にまで減少しました。

1億円以上の富裕層・超富裕層は、合計しても121万世帯。

アッパーマス層の5分の1以下の割合にまで減少します。

世帯数だとピンと来ないので、各階層の世帯数をパーセントで表してみると次のような割合になります。

 ・超富裕層    :0.1%
 ・富裕層     :2.2%
 ・準富裕層    :6.0%
 ・アッパーマス層 :12.9%
 ・マス層     :78.9%

全世帯のうちの80%近くの世帯は、マス層と呼ばれる金融資産3000万円未満の階層に含まれていることがわかります。

先に、「大半の人は金融資産3000万円に到達していない」と述べた根拠は、この割合からです。

マス層が80%いるということは、アッパーマス層を含むそれより上の階層が残りの20%ということです。

つまり、金融資産を3000万円持つと、上位20%に入れるということを意味しています。

その中にあって、アッパーマス層と呼ばれる層の割合は、約13%となっています。

僕は貯金が3000万円を超えていますので、この13%の中に含まれています。

また、金融広報中央委員会が毎年調査している「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」を参考にすると、世代別の割合も見えてきます。

年代割合
20代1.1%
30代2.3%
40代3.4%
50代8.7%
60代15.7%
70歳以上18.8%

これは貯金ゼロの世帯も含む調査結果になっています。

これを見ると、20代で3000万円を超える資産を持っているのは、わずか1.1%。

30代で2.3%、40代でも3.4%となっています。

貯金ゼロの世帯も含めて考えると、40代のうちに3000万円を貯めるということは、実は上位4%未満の中に入れることが分かります。

ですから、40代にしてアッパーマス層にいるというのは貴重な存在であると自負しています。

アッパーマス層の人はどんな生活をおくっているのか?

僕は、株式投資や不動産投資といった投資をしてないタイプのアッパーマス層です。

会社の給与の大半を貯金に回し、支出を極限まで減らすことで資産を増やしています。

そのため、普段の生活は極めて質素。

ちなみに、今日の晩御飯は納豆とスーパーで買ってきたアジフライと梅干です。

いたって地味。

一般庶民となんら変わりはありません。

ムダ遣いは絶対にしないよう心がけています。

なぜなら3000万円なんて大した金額ではないと分かっているからです。

アッパーマス層に到達していない人からすれば、3000万円という金額は大金に思われるかもしれません。

しかし、もし1ヶ月20万円で生活したら、たったの12年半でなくなります。

その程度の金額を貯めただけで贅沢なんてできません。

特段何も変わらず4000万円を目指して貯金するだけの生活です。

実は、マス層とは何ら変わりはないのです。

ただ、おかげさまでアッパーマス層の一員になることができたということで、自分に多少の自信をもつことはできるようになりました。

本当に地道な作業を20年続けてきたおかげです。

心に余裕もできました。

もし万が一何があったとしても、それだけの貯金があれば、しばらくの間はどうにでもなります。

内面的にはアッパーマス層に到達したメリットを感じることができています。

アッパーマス層になるためには?その1 収入を増やす

では、普通の人がアッパーマス層になるためには、一体どうすればよいのでしょうか?

アッパーマス層になるためには、ズバリ3000万円を貯めなければなりません。

3000万円という金額は、地道にコツコツと積み重ねていけば、いずれ50代後半から60代の定年間近にかけて達成できる人が多くいます。

そのため、時間をかけさえすれば決して難しい金額ではありません。

しかし、簡単な金額でもありません。

毎年100万円貯めたとしても、30年かかります。

ですから、単純な節約だけでは足りません。

アッパーマス層になるためにすべきことの1つめは、収入を増やすことです。

収入が多ければ多いほど、貯金については有利になるからです。

ですから、本業がサラリーマンなのであれば、サラリーマンとしての能力を高め、収入を増やしていく必要があります。

仕事で結果を残し、周囲から評価され、出世していくよりほかないでしょう。

本業での結果なしに、いきなり副業へ行ってはいけないと考えています。

本業で結果を残せない人は、副業を始めてもきっと無理です。

まれに本業はさっぱりだけど、副業ならうまくいくという人がいますが、その人は本業選びを間違えているのだと思います。

とにかくまずは、本業で結果を出しましょう。

アッパーマス層になるためには?その2 支出を減らす

アッパーマス層になるためにすべきことの2つめは、支出を減らすことです。

貯金を増やしていくためには、収入を増やすだけではいけません。

収入が増えると、ついつい油断して、財布の紐が緩んでしまいます。

収入が増えても、支出を増やさないようにする心の強さが必要です。

増えた収入は、すべて貯金に回せば、貯金の額が増えていくペースは上がっていくこととなります。

さらに、まだ支出を減らすポイントがないかどうかを探し、実行する必要もあります。

そのため、節約は常に意識しておかなければなりません。

最初からまったく無駄のない貯金などできるはずもなく、いろいろな経験を積むことで理解できるようになることがあるのは、貯金も同じです。

人生経験を重ねることで、これまで必要と思っていたことが実は不要であることに気づく時も訪れます。

ですから、今は気づかなかったムダに数年後気づくかもしれません。

それから、不要な物を処分するのもよいでしょう。

不要な物を処分すれば、おのずと自分にとって本当に必要な物が分かります。

となれば、自分に必要な物だけが買い物の対象となりますから、自然に支出が減っていくことになります。

あとは、歳をとると、必要な物が減っていきます。

そのため、年々自分に対する支出は減ってくるので、収入が増えていれば、ますます貯金ペースは上がっていくこととなります。

収入が増えて、支出が減らば、おのずと貯金は増えていくことになります。

アッパーマス層になるためには?その3 投資する

アッパーマス層になるためにすべきことの3つめは、投資です。

1年間で100万円貯金できたとして、3000万円に到達するには30年かかります。

新卒からコツコツと積み重ねたとして50歳を過ぎることになります。

さすがに時間がかかりすぎ、もっと早くアッパーマス層に到達したいと考える人もいるはずです。

資産増加のペースを上げていきたいというのであれば、株式などに投資してみるのもよい手でしょう。

地道な貯金だけのときに比べて、3000万円貯まるまでのスピードを速めてくれる可能性があります。

もちろん投資ですから、ときに資産がマイナスの方向に向かうこともあるはずです。

株式投資であればイメージしやすいでしょう。

株価は上がるだけでなく、下がることもあります。

下がっていても狼狽して売るのではなく、貯金と同様にコツコツと株を買い増し続けるのです。

するといつかは再び株価は上昇に転じます。

そのときに所有している株数が増えていますから、資産増加の速度が増します。

リスクをできるだけ低くする長期投資のスタンスであれば、3000万円貯まるスピードを速める手助けをしてくれるでしょう。

つみたてNISAのような仕組みを使うと税金面でもメリットもありますから、まだ始めていない人は試してみるとよいかもしれません。

まとめ

以上『アッパーマス層とは?その割合は?どんな生活をしてるの?』でした。

いかがでしたでしょうか?

アッパーマス層についてのあれこれ、分かりましたでしょうか?

マス層よりはお金を持っているけれど、富裕層ほどは持っていない。

マス層よりはお金を持っているけれど、遊んで暮らせるほど余裕があるわけでもない。

それがアッパーマス層です。

メリットは多そうには見えないかもしれませんが、なんだかんだいって3000万円のお金を持っているという事実は精神的な負担を和らげてくれているはずです。

金融資産3000万円が近い人も遠い人も、自分の将来の目標の最初のステップとして、3000万円を一つの目安にしてみてはいかがでしょうか?

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Posted by いわい