お金を使うと気持ちいいですか?お金と感情の関係を探る
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
いろいろな専門家8人の意見が紹介されていました。
お金を使うとどうして気持ちが良いのでしょうか?
安い値段はうれしい
獲得効用(実の価値よりも安く値段が付けられているのを見つけた時)と取引効用(予想していたよりも安く値段が付けられているのを見つけた時)について話をしたほうがよさそうです。どちらも購入が明らかに合理的でない場合でも、気持ちの良さの素となります。たとえば、何かを買う時セールだったら嬉しいですよね。自分にとってそんなに価値があるモノではなかったとしてもセールの値段であると気持ちが良くなるのです。
まずは「安さ」という側面です。
確かに安い値段で買えると分かると、うれしくなって商品に手を出してしまうことはあります。
セールはまさにそうで、安くなっていたらうれしくなって買ってしまうことがあります。
ときには、大して欲しくもなかったはずの商品にも手を出してしまう人もいるくらいです。
さすがに私は欲しくないものに手を出すことはありませんが、実際のところ世の中にはセールでお金を使ってしまうタイプの人はいるはずです。
安くなっていると感じてのお得感で言うと、福袋も該当するのではないでしょうか。
お金を使うと達成感がある
お金を使うと達成感やゴールに到達した感覚があるからです。たとえばずっとお金を貯めて車を買ったりなどです。すでにゴールを達成するためにこのお金を使うんだと決めているからです。なので、購入時にはお金を失くしているという感覚があまりなく、ワクワクする気持ちの方が勝っているのです。
続いて「達成感」という側面からの意見です。
個人的には理解できなくはないです。
「〇〇が欲しい」という想いから貯金をしたり、仕事をがんばったりして、そしてたどり着いた目標です。
「このためにがんばってきた!」という想いからの最後の購買行動ですから、達成感を感じることができるのでしょう。
コメントの最後に書かれていますが、もはやお金を使うという感覚は失われ、欲しかったものが手に入るという高揚感のほうが上回っているのではないでしょうか。
寄付も同様のお金の使い方かもしれません。
「このお金が誰かの役に立てば」という想いから寄付するわけですから、達成感とは違いますが、お金を使う人にとっては満足感が高い使い方になるのではないでしょうか。
ただし、要注意なのは次の使い方です。
お金を使って気持ちがいいと感じるもうひとつの場面は、自分に対する社会的な地位のためにお金を使う時です。たとえば、高いワインや有名なブランドのものを買う時、他の人にそれを認知させることができます。こう言った消費は裕福だぞと他人にお金を使うことで見せつけることができるので気持ちが良いのです。
同じ達成感でも他人に見せつけるタイプのお金の使い方です。
これはおそらくエスカレートしていくことになります。
「次はこれ」「今度はこれ」と徐々にブランドのランクや金額が上がって行ったり、アイテムが幅広くなって行ったりするのではないでしょうか。
周囲との競争が行き過ぎると、達成感ではなく焦燥感に変化しそうな気がします。
そこまで行ってしまうと、もはや引けなくなりますから要注意です。
手に入れたモノ自体が気持ちよくさせる
気持ちがいいのはほとんどの場合「お金を使う」部分ではないと思います。お金を払って手に入れたモノ自体が気持ち良くさせてくれるのだと思います。お金を払わずに欲しいモノを得た場合、もっと気持ちがいいですよね。ずっと欲しかったモノを手に入れると、脳内の報酬系中枢がドーパミンを排出します。結果的にワクワクしたり、嬉しかったり、一時的にするわけです。
一方で、気持ちがいいのはお金を使う部分ではなく、手に入れたモノのほうだとする意見もあります。
確かにこれも理解できます。
「何かが欲しい」と思っていますから、欲しいものを購入する時点ではもはやお金を使う感覚は失われている可能性があります。
モノを手に入れると快感になり、その感覚を得たいがために次々に新しいものが欲しくなるという仕組みかもしれません。
幸せでないときにお金を使いたくなる
悲しみは無力感と結びつきがあるため、悲しい時は言われるがまま、なすがままになる傾向があるという研究結果が出ています。なので、悲しさから抜け出すために、いまいる状況を自分でコントロールしようという気になるのです。なので、悲しい動画を見た持ち主は、少しでも状況を変えようと安く所有物を売ろうとするのです。なので「買い物セラピー」は悲しみを感じている時の自然な反応です。部分的ではありますが、お金を使うことがなぜ気持ちいいのか、それはお金を使うことで自分でが置かれている状況をコントロールして変えることができるからなのです。
今度は一転して、「なぜ人は幸せでないときにお金を使いたくなるのか?」という疑問に対する回答です。
まず「平均的に人は得より損失の方が2倍以上大きく感じる」らしいです。
何かストレスを感じたときに無意味な買い物をして後悔した経験を持っている人も多いのではないでしょうか。
マイナスの感情を抱いているときには、プラスのとき以上にお金を使いたくなる可能性がありそうです。
欲と感情をコントロールできないとお金を失う
ここまで見てくると、お金を守るためには欲と感情のコントロールがすごく大事だと痛感させられます。
買い物依存症という病気は、感情のコントロールができなくなってしまう最たる例かもしれません。
40歳を過ぎ、物欲が無くなってしまった私が貯金できているのは必然なのでしょう。
いろいろな貯金の方法の記事を読んできて、数々の貯金法や節約の方法を見てきましたが、お金を貯めるためには方法論よりも精神論のほうが重要だということではないでしょうか。
どんなに貯金法を知っていても、そして実践したとしても、欲に負け、感情に振り回され散財していては元も子もありません。
貯金がうまくいかない人の中には、買い物でストレス発散をしているタイプの人もいるはずです。
この手のタイプの人は、お金を使ったことに後悔しているのではないでしょうか。
もし貯金で成功したいなら「いかに欲しいと思わないようにするか」「いかにストレスを溜めないか」といった欲と感情のコントロールに取り組んでみてください。
まとめ
以上『お金を使うと気持ちいいですか?お金と感情の関係を探る』でした。
いかがでしたか?
欲と感情を左右するのは、人間関係が大部分を占めるはずです。
あなたがお金を貯めるためにやらなければいけないのは、貯金法を調べることではなく、人間関係や他人との関わり方の見直しかもしれません。