「富裕層の一般常識」世界の億万長者は”ドケチな倹約家”ばかり
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
貯蓄が大事だと分かっていても貯蓄できない人はたくさんいます。
にもかかわらず「お金持ちになりた~い」などと思っている人のなんと多いことか。
今回は「お金持ちになるためには『貯蓄』が欠かせない」という記事をご紹介します。
この本の筆者の記事です。
童話「金の卵を産むガチョウ」の教訓
ある日、貧乏な農民が納屋に行くと、ガチョウの巣に金の卵がありました。「誰かが悪ふざけをしたに違いない」と思ったのですが、念のため卵を金細工師に持っていきました。卵を見た金細工師は、「100%金だね。純金だよ」と言いました。農民は卵を売って大金を持って家に帰り、その夜お祝いをしました。
お金に関する記事の中でたまに登場する「金の卵を産むガチョウ」の話です。
最後に農民がガチョウを殺してしまうという話なのですが、この話の教訓を筆者が丁寧に説明してくれています。
ほとんどの人は、似たようなことをしています。ガチョウは資本、金の卵は利子です。資本がなければ利子は生まれません。多くの人は、自分の持っているお金をすべて使ってしまいます。これでは、ガチョウを育てることはできません。金の卵を産む前のガチョウを殺してしまっているようなものです。
ガチョウのようなマネーマシンを持つまでは、いかにたくさんのお金を儲けても、自分自身がマネーマシンです。稼ぐより出費を少なくするというのは、あまり心が躍る話ではありません。でも、節約するのは「楽しくて意義がある」とわかっていただきたいと思います。
貯金しない人は自分のお金をすべて使うことが「金の卵を産む前のガチョウを殺してしまっているようなもの」であることを理解できるかどうかがすべてのような気がします。
それはこの後に書かれている「貯蓄しない理由」にも通ずるところがあります。
なぜ多くの人が貯蓄をしないのか?
ほとんどの人が貯蓄をしないのは、次の4つの理由からです。
1 今貯蓄しなくても、将来たくさん稼げばいい
2 今が楽しければいい。貯蓄は大変だし制限される
3 貯蓄は重要ではないし、この思い込みは変えられない
4 貯蓄しても意味がない(利子は低いし、インフレーションもある)
貯金しない理由として最も多いのは「2 今が楽しければいい。貯蓄は大変だし制限される」だと思います。
一方で筆者は貯金のメリットも4つ挙げています。
1 収入ではなく貯蓄で、本物のお金持ちになれる
2 貯蓄は楽しいし、誰にでもできる
3 貯蓄に関する信念はいつでも変えられる
4 億万長者になる第一歩は貯蓄。それを元に10年間で平均12%のリターンを入手できることもある。インフレーションはその助けになる
貯金しない人にとっては理解不能なことが並んでいると思います。
そして今回の記事は4を見ると分かりますが、貯蓄一辺倒ではなく「貯蓄から投資へ」という考えがあることが見て取れます。
「年収が増えたら貯金しよう」は愚かな選択だ
自分の収入だけで裕福になれる人はいません。富は持っている資金から生まれます。
「たくさん稼げばすべてが良くなる」と思い込んでいる人は多くいますが、収入が増えれば生活水準が上がり、持っているお金に見合って出費が増えます。さらに言うと、「貯蓄しない人が持つことになるのは負債だけ」というのが事実です。
貯金しない人にとって、この最初の部分「自分の収入だけで裕福になれる人はいません。富は持っている資金から生まれます。」を理解できるかどうかだと思います。
貯金しない人は収入が多ければお金持ちになれると思っている傾向が強いような気がします。
稼ぎでお金持ちになれるのは一部の人なので、大半の凡人は貯蓄を活かす方向に進まないとお金持ちにはなりづらいでしょう。
そして次のアドバイスも強烈です。
最初のコーチはとても成功した人で、私は好感を持ち、尊敬しています。私をコーチしてくれると決まったときには、とても感動しました。彼のアドバイスは、「収入の50%を貯蓄すること」でした。
「収入の50%を貯蓄すること」は私の場合、今でこそできていますが収入が少ない時期には達成できませんでした。
やはり資産を生み出していくにはそれ相応の貯蓄が必要だということです。
経済的な習慣は収入が増えても変わらない
どれだけ稼いでも、経済状態は変わりません。月に250万円以上稼いでいるのに、負債しかない人に何百人も会ってきました。なぜ、収入は経済状況を変えてくれないのでしょうか。
なぜなら、収入が増えてもパーセントと自分自身の2つの事実が変わらないからです。もし、今稼いでいる金額が支出に足りなければ、倍の収入があっても割合が変わらないので、出費には足りません。
貯金しない人は収入が増えたら貯金するかというと結局貯金しません。
ハリウッドスターや有名人が破産したというニュースを見たことがある人も多いはず。
収入が多ければお金持ちになれるとの考えは幻想にすぎません。
経済的状況を良くするためには、自分自身を改善しなくてはならず、非常にハードルの高い作業となります。
ですから収入が増えても生活の質を上げないことは、長い目で見るとすごく大事なことだと理解できるはずです。
富豪は皆、倹約時期を過ごしていた
ウォーレン・バフェットは、アメリカで一番の資産家です。彼の資産はフォーブスで、1993年に170億ドルだと推定されています。どうやって、これほど裕福になったのでしょうか? 彼のお金を増やす法則は、貯蓄と投資。貯蓄し、投資する、貯蓄し、投資する、をくり返したのです。
彼は小さいころから新聞配達などの仕事をして、1ドルもムダにせず貯金をしました。お金は出費するためのものとは考えず、ほとんど何も買いませんでした。お金が生む将来の価値にしか、興味がなかったのです。
もちろん車も買いませんでした。購入に1万ドルかかるからではなく、「20年後にこの1万ドルはどれくらいの価値にできるか」と考えるから、お金を使わないのです。
ウォーレン・バフェットの話はたびたびネットでも紹介されたことがあるので、知っている人も多いかもしれません。
とにかくお金を使わない人ようで。
大富豪になった今でもムダな出費はしないようです。
そして次の一節が重要です。
彼らは皆、とてもとても倹約家でした。支出は収入より少なく、賢く投資しました。節約のみで裕福になれたわけではありませんが、お金を増やすための大前提であることは間違いありません。節約をしない起業家は成功できないのです。
節約だけでお金持ちにはなれないというのが真実です。
節約と貯蓄のみでたどり着けるのはせいぜい小金持ち。
運よく高収入を勝ち取った人であれば1億円以上の富裕層入りを果たすことができると思います。
ただし富裕層入りを果たした頃には残りの人生がどれだけ残っているか。
貯めたお金を何に使うのか逆に悩んでしまうのではないでしょうか。
貯蓄は、自分にお金を支払うこと
大半の人は、節約のやり方を間違えて、貯蓄を難しくしてしまっています。何かを節約し、出費を制限しようとしますが、それでもお金が残らないことがあります。思いがけない修理費や、忘れていた出費の請求書が届くこともあります。
この状態を、視点を変えて見てみましょう。これは、他人にはお金を支払っていますが、自分には支払っていない状況です。パンや肉を買ってパン屋と肉屋にお金を支払い、ローンがあれば利息を銀行に支払い、髪の毛を切ってもらえば美容室に支払っています。
自分には、お金を一銭も支払っていません。
今すぐに、自分に支払いを始めましょう。私の提案は、月収額の10%を月給として自分に支払い、貯蓄用の口座に払い込むことです。この10%が富につながります。残りの90%を他に支払いましょう。
なるほど、貯蓄を「自分にお金を払うこと」と定義するのは分かりやすいかもしれません。
似たような位置づけに「自己投資」がありますが、自己投資の場合、お金はモノやサービスに変わるのでお金が手元残りません。
確かにこの表現の仕方なら貯金してこなかった人にも刺さるかもしれません。
また「月収の10%」という目標設定も貯金していない人には現実的に達成できそうな目標です。
貯蓄は継続できないと意味がありませんから、継続していくモチベーションを維持できそうです。
貯蓄から投資へという話はこの段階ではなく次の段階で出てくる話なのでしょう。
まずは貯蓄できなければ投資もしようがありませんから。
まとめ
以上『「富裕層の一般常識」世界の億万長者は"ドケチな倹約家"ばかり』でした。
いかがでしたか?
確かに正しいことを指摘しています。
そして「貯蓄は自分にお金を支払うこと」という言葉には納得させられました。
貯金しない人が読めば「貯金したほうがいいかも」と考え方を変えるきっかけになるかもしれない記事だと思いました。
本に興味のある人はこちらからどうぞ。
以下関連記事です。
自分の持っているお金に関する常識は間違っているかもしれません。
貯金したければ節約の前に「捨てること」から始めてみると良いでしょう。
収入が増えればそれに伴い支出も増えるのは世の常です。