お金の不安とサヨナラ…自由を手にする〈サイドFIRE〉の勧め
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
最近ほぼ毎日に近いくらいの頻度でFIREの記事を目にするようになりました。
今回は以下の書籍の著者による「サイドFIRE」についての記事です。
知っておきたいFIREのタイプ
「FIRE」とは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった言葉です。
一言で「FIRE」と言っても実は何種類かのタイプがあります。
一つは「フルFIRE」です。
いわゆる「完全リタイア」で資産運用の収入のみで暮らすタイプです。
大きなリターンを得ることに成功しリッチな生活を送れるFat FIREと少ない資産収入で倹約生活を送るLean FIREに分かれます。
もう一つが「サイドFIRE」です。
いわゆる「セミリタイア」で資産運用の収入に加えて労働収入も得ながら暮らすタイプです。
例えば「バリスタFIRE」。
資産運用での収入に加え、カフェで気軽に働くなど、残りをパートタイムという形で働いて収入を得るといったタイプのFIREです。
早期リタイアよりも、まずは「経済的自立」を重視する
この記事で提案されていることは「仕事がつらいとばかり考えて早期リタイア(RE)を目指すのではなく、まず経済的自立(FI)を確立することで人生の選択肢の幅を広げてみてほしい」ということです。
この提案については私も同意します。
当ブログでもたびたび言ってますが「仕事が嫌だからFIREしたい」では会社を辞めた後に何をするのかが決まっていませんから、FIRE後に暇すぎて困る状況に陥る可能性があります。
FIREは目的ではなく手段のはずです。
会社を辞めて好きなことで生きていくためにFIREするというのが本来あるべき姿だと考えます。
本当にやりたいことが見つかるまでは経済的自立を目指して蓄財・資産運用していけばいいのです。
いきなり辞めずに働き続ければ定期収入が入り続けますから蓄財の助けにもなります。
よって、まずは経済的自立、資産運用から一定収入を得られるようになることを優先すべきとしています。
日本で「フルFIRE」の達成が困難となる理由
また今回の記事では「フルFIREは難しい」と指摘しています。
まず一つは「実現に向けてかなり激しい節約を求められる」ということです。
そもそもFIREのための資金を毎月の給与の中から捻出していかなければいけません。
資産運用で資金を増やしながら資産形成していったとしても7000万円以上の資金を作れるのは20年くらいはかかるのではないでしょうか。
さらにFIREを達成できたとしても「4%ルール」の範囲内での生活を余儀なくされます。
そもそも毎年安定して4%以上の収入を得られる保証がありません。
世間の人がイメージするようなリタイア生活とは程遠く、地味な生活をし続けなければいけません。
さらに会社を辞める時期が早ければ早いほど年金が減ることになります。
日本の場合は65歳以上になると安定収入が入りますから、早くにFIREすると長く働いた人と比べて少ない収入にならざるを得ません。
もちろん資産からの収入がある前提ですから、資産収入プラス公的年金で生活は飛躍的に安定するでしょう。
その頃には65歳。
それまでに自分のやりたいことを見つけ、やりたいことで生きていられればよいでしょうが、ただただのんびりするだけの生き方は時間を持て余し、もったいないように感じます。
サイドFIREの勧めというかフルFIREは難しいよという話
記事はここで終わってしまったので、サイドFIREをどう勧めているのかは分からず終わってしまいました。
ただ、個人的には理解できる話でした。
資産運用で得られる収入は毎年安定して4%以上になるとは限りません。
特に2022年に入ってからの投資環境はFIREを目指している人を不安に陥れたかもしれません。
しかし、これが現実です。
ここ最近少し株価を戻しましたが、おそらく長期的に見れば下降局面に入る確率の方が高いでしょう。
ここ数年のような右肩上がりを期待するのは難しいと思います。
だとすれば資産運用からの収入だけで生活していくには厳しい時代に入ったとも言えます。
だったらフルFIREよりサイドFIREのほうがハードルもリスクも低く、実現可能性が高いはずです。
またサイドFIREであれば勤務先次第で厚生年金に加入できるというフルFIREのデメリットを補うことも可能です。
自分が何をしたいのかが明確になるまでは働きつづけて資産を積み重ね、いきなりフルFIREではなくサイドFIREからスタートするのもよいのではないでしょうか。
まとめ
以上『お金の不安とサヨナラ…自由を手にする〈サイドFIRE〉の勧め』でした。
いかがでしたか?
最近なにかとFIREという文字を見かける機会が増えました。
仕事が嫌だからFIREするという気持ちは分からなくもありません。
しかしそう簡単にいかないのも事実です。
目指すのは自由ですが、後悔はしないよう感情に振り回されず冷静にベストな判断をしてもらいたいものです。
以下関連記事です。
別のいろいろなFIREに関して述べた記事です。
FIREにも多くのデメリットがあることを理解しておくべきです。
億り人でありながらFIREしない人たちだっています。