【要注意】実家に帰省し思う、寒い地域への地方移住の注意点7選

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

昨年末、新潟など日本海側で大雪になり、生活に影響の出る事態となっていました。

しかし雪国のド田舎出身者とすれば、全然珍しいことではありません。

改めて年末年始に帰省してみると「やはり地元は寒いな~」と感じました。

そして地方移住に憧れる人たちに対し、寒い地域の現実を知ってもらうことも重要だと思い、今回の記事を思いつきました。

地方移住に憧れる人たちは、ぜひとも参考にしてください。

1.冬は洗濯物が乾きにくい

私は東京に住み始めてかれこれ15年が経過しました。

冬はクソ寒いド田舎から東京へ出てきて思うことは、「東京の冬の快適さ」です。

時間帯によってはエアコンすら不要。

信じられません。

冬に雪の降るような地域は、寒いだけではなく雨・雪が多い。

実際、今年の帰省時も雨ないし雪が降らない日はありませんでした。

結果として、湿度が高く、洗濯物が乾きにくいです。

そもそも、冬の寒さの厳しい時間帯に洗濯物を外に干そうものなら、洗濯物が凍ります。

昔のテレビのCMであった「バナナで釘が打てます」ではないですが、本当にタオルなど外に干したものが凍るのです。

だから洗濯物は部屋干しが基本になります。

そして雨・雪の多い季節ですから部屋の中は湿度が高いため、洗濯物を乾かそうと思ったら除湿器が必要となります。

太平洋側は乾燥するので冬は加湿器が必要となるのですが、日本海側は真逆です。

このあたりの気候の違いは知っておくべきです。

2.夏は死ぬほど暑い

雪の降るような世間的に「寒い」と思われている地方について、大きな勘違いをされていることが一つあります。

それは、雪の降る地域だって夏は暑いという事実です。

夏は避暑地になると思ったら大間違いです。

以前、私の実家のある地域が全国ニュースで「今日の全国一暑かった場所」として紹介されたことがありました。

私もたまたま家にいたためニュースを見て驚いたくらいです。

よって「夏は暑く、冬は寒い」というハードな気候になっていることを知っておくべきです。

3.大雪で生活に影響が出る

冒頭で書いたように、昨年末に新潟などで記録的な大雪で死者まで出る事態となりました。

都心部の人は雪が降ってくると「わぁ、きれい」という印象で空を見上げますが、田舎者は雪がそんなメルヘンチックなものではないと知っています。

大雪の影響は多岐に及びます。

まず、外出しづらくなったり、家に入りづらくなったりします。

これは積もった雪の影響だけでなく、除雪車の影響です。

除雪車は道路の雪を横にのけるだけのため、のけた雪が家の前を塞ぐのです。

その結果、家を出る前に雪かきをして、道を確保しなければいけなくなります。

だから冬は他の季節より早起きしなければいけなくなります。

また、家が雪でつぶれないよう雪下ろしが必要になる場合があります。

老人が一人で雪下ろしをすると大変危険で、毎年のように屋根から転落して死傷者が出ています。

また道路に雪が積もると、道路脇の水路・側溝が見えなくなるため、人や車が転落する事故が発生します。

雪が酷ければ停電が発生することもあり、生活にダイレクトに影響が発生します。

4.水道管が凍って破裂する

生活インフラへの影響と言えば、電気だけでなく水道もです。

水は0℃以下で凍ります。

冬の気温は普通に0℃以下になります。

つまり寒い地域は冬の寒さで水道管が凍ってしまうリスクと向かい合って生活しているのです。

そこで水道管の凍結をふせぐため、寝る前に家中の蛇口の水を少しだけ出しておく、という回避策を打っています。

ほんのわずかですが水道料金へ影響するのは事実です。

余談ですが、私は子どもの頃、家の近所の県道で道路下の水道管が破裂したのか、噴水のようにものすごい量の水が湧き上がり、虹がかかっているのを見たことがあります。

5.暖房は石油ファンヒーターが必須

東京にいると冬の暖房はエアコンで十分です。

好天に恵まれれば、日中はエアコンすらつけなくても大丈夫な時間帯さえ生じます。

しかし、寒い地域でエアコンのみで対処するのは不可能だと思います。

暖房をつけないなどありえません。

そこで部屋を暖めるのに必要になるのは石油ファンヒーターです。

夏場のエアコンが部屋の数だけ必要になるのと同様に、石油ファンヒーターも部屋の数ないし家族の人数分が必要になります。

よって光熱費としてそれなりの灯油代が発生します。

石油ファンヒーターは一日中つけていると、まあまあな早さで灯油を使いますので補給が必要になります。

これが面倒な作業。

石油タンクをどこに置くかという問題も出ますし、タンクの石油をどう補充するかという問題も生じます。

ガソリンスタンドへ出向くか、家まで補給しに来てもらうかなど、住むエリアによって対処方法を考える必要があります。

6.キッチン・トイレ・浴室が寒い

そして、この冬の寒さは部屋以外に及びます。

リビングは常に暖房がついていますから特に問題ありません。

しかし部屋の外へ一歩出たらどうでしょう。

廊下、キッチン、トイレ、浴室など、暖房で暖めていると思いますか?

おそらく一般的な家庭ではリビング以外に常時暖房がついていることはないでしょう。

だから部屋の外はものすごく寒いため、部屋の外へ出る移動はとても億劫になります。

そしてこの冬の寒暖差は、冬に突然死が多くなる原因(ヒートショック)につながるのです。

7.自動車を保有すると面倒

最後は自動車問題です。

自動車を保有すると、自動車税、自動車保険、車検、ガソリン代、人によっては駐車場代といったコスト増が認知されています。

しかし、雪の降る地域の冬にはさらに発生するコストがあります。

それはタイヤ関連です。

まずスタッドレスタイヤはマストで保有する必要があります。

ホイールもセットで購入し、保管するのが一般的です。

よってタイヤ・ホイール購入コストとシーズン外に保管しておく場所の確保が必要になります。

そしてタイヤの組み換えを自力でできない人は、当然業者に依頼することになります。

例えばイエローハットでタイヤ組み換えを依頼すると、1本2,000円×4=8,000円プラス消費税で8,800円がかかる見込みです。

この8,800円がスタッドレスタイヤへの組み換えとシーズンが終わってレギュラータイヤへ戻す組み換えの年2回発生します。

この17,600円が車を保有し続ける限り毎年発生します。

それからバッテリー問題。

車のバッテリーは寒さに弱いので、冬にバッテリーのトラブルが増加します。

冬場に放置しすぎると、エンジンがかからないなんてこともあり得ます。

あと、3.でも触れましたが、大雪の後は家の前を除雪車がのけた雪で埋め尽くされます。

そのため、朝に会社へ行こうと車を出したくても、雪が邪魔で車を出せないなんてことが起こります。

だから早起きして雪かきをしてから出社なんてこともしばしば。

さらに屋根付き駐車場ではなく外で駐車していると、車自体が雪で埋まり、まず車に乗ること自体が困難になります。

今回の記事のトップに掲載した写真の白い車のような状態になることも全然珍しくありません。

あの写真の状態なら窓が見えているだけマシです。

外で車を止めないといけない場合は、ワイパーを立てておき、ガラス窓に凍りつかないように注意しなければいけません。

私が子どもの頃、家にはまだ車庫がなく、親は朝からやかんにお湯を沸かし、フロントガラスにお湯をかけて雪や氷を溶かしていた記憶があります。

車を動かすことができても、道路が凍結して危険な場合もあります。

当然スピードを出すと危険です。

ちなみに私は田んぼに突っ込んで動かせなくなった車を何台も見たことがありますし、目の前で前を走っていた車がスリップして回転しだしたこともあります。

冬の車の運転はスタッドレスタイヤであっても注意が必要です。

結果的に、総じて冬は他の季節より早起きして支度しなければいけないのです。

まとめ

以上『【要注意】実家に帰省して思う寒い地域への地方移住の注意点7選』でした。

いかがでしたか?

単なる憧れで地方移住を考えていると、実際に生活したときにギャップに驚き、そして耐えられなくなる可能性があります。

よって私は安易な地方移住は考え直すべきだと思っています。

現実は厳しいです。

もちろん地方には地方の良さもありますので、地方移住のすべてを否定するつもりはありません。

ですので地方に移住したい場合は、夏と冬に生活体験をしてみて、イメージとのギャップがないかどうか確認し、ご家族全員が納得した上で移住すべきだと考えています。

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