都会風を吹かすな!地方移住の七か条は「ナシ」と言い切れない

都会風吹かすな!地方移住「七か条」は「ナシ」とも言い切れない

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

地方移住に憧れを抱く人は多いようですが、現実は異なる話を発信しております。

今回は先日話題になった福井県池田町の移住者に向けた「七か条」についてです。

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過激とも言える表現は受け入れ難い

まずは福井県池田町が公開した「池田暮らしの七か条」を見ることしましょう。

福井県池田町が公開した「池田暮らしの七カ条」

じっくり見ると、いかにも田舎らしい言葉遣いで、かなり上から目線の排他的な印象を受けます。

ド田舎出身の私の目線でもそのように見えるのですから、都会の人が見たらビックリするでしょう。

「都会風を吹かさないよう心掛けてください」と町が公式に宣言するとはいかがなものかと思います。

その手前には「今までの自己価値観を押し付けないこと」と言ってることが、さらに批判を助長しているようにも思えます。

自分たちの価値観は押し付けているわけですから。

これは批判の声が多く上がっても仕方ないと思われます。

ポイントは「移住者が共同作業に参加しないこと」

ただし、今回はあえてド田舎出身者として田舎側の目線で話すことにすると、気になったのはこちらの一節。

そんな中で物議を醸したのが、くだんの「七か条」だ。町によると、「移住者が雪かきや草刈りなどの共同作業に参加してくれない」などの悩みを受けて、町内に33ある集落の区長でつくる区長会が提言としてまとめた。1月中旬発行の町の広報誌に掲載し、町のサイトでも公開した。

「移住者が雪かきや草刈りなどの共同作業に参加してくれない」とのこと。

これは旧住民側からすると看過できない問題なのです。

先の「七か条」の第3条に「支え合いの多くの習慣がある」と書かれています。

私の地域では現在は知りませんが、少なくとも私が住んでいた頃はみんなで草刈りとか廃品回収といった共同作業がありました。

私は子どもでしたから参加しませんが、親は必ず参加していました。

「当たり前のこと」としてです。

家の窓から外を見れば、至る所で多くの大人たちが作業をしている姿が目に飛び込んできました。

要するに、地方の行事は表面上「自由参加」ですが、実態は「原則参加」なのです。

これが都会の薄い人間関係の中に慣れると意外と理解できないことなのかもしれません。

もし人付き合いが苦手ならば、地方移住は間違いなく辞めた方が良いとアドバイスします。

移住民の問題は他人事ではないかもしれない

地方移住に憧れる人は後を絶ちませんが、地方の現実を知る意味では今回の騒動は良かったのではないかと思います。

地方の本音が垣間見えたからです。

各地方自治体では見栄えの良い言葉を並べて、移住を促進しようとする動きがあります。

しかし実態はそうではない、あるいは住民はそうではない、といった闇の部分が浮き彫りになったのは評価できます。

地方移住を希望している人にとって、今回の「七か条」は福井県池田町だけのものではなく、どの地方でもありうることだと思ったほうがよいです。

この地方移住問題って、都会の人は正直他人事なのでどちらかというと都会の人寄りに「地方が変わるべき」と考えているのかもしれません。

過疎に苦しむ地方が人を受け入れる側だからです。

人が考え方を変えるのは相当な労力が必要ですから、そう簡単には行かない話です。

さらに広義に捉えたらどうでしょう。

将来、日本が海外から移民を受け入れなければ国力を維持できない局面が訪れるときが来るかもしれません。

そのときに「自分が変われるか」と考えたら、私は自信がありません。

今回の地方移住問題は他人事とは思えなくなってきます。

まとめ

以上『都会風吹かすな!地方移住「七か条」は「ナシ」とも言い切れない』でした。

いかがでしたか?

地方には地方のしきたりがあり、移住民はしきたりを守れるかどうかで地域住民に受け入れられるかが決まるといっても過言ではありません。

今回は移住を受け入れる側の本音が見えたことで、安易な地方移住に警鐘を鳴らすことはできたという点では評価してよいことなのかもしれません。

あまり周囲の人と関わりたくないのであれば、むしろ都会に住み続けたほうがマシと言えるでしょう。

以下関連記事です。

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『しくじり先生』で大鶴義丹がやらかした地方移住失敗から学ぶべき点があります。

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