老後の不安を消す最強の方法は「できるだけ長く働き続けること」
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
朝日新聞のシニア向けメディアに掲載された記事です。
老後不安を消す最強の方法は「できるだけ長く働き続けること」だと主張しています。
はたして本当でしょうか?
人々の抱える老後不安の原因は「お金」
当ブログでは、過去にも老後不安に関して数多くの記事を紹介してきました。
中には老後不安の原因を探り、アンケートした記事もチラホラ。
調査結果を見ると、老後不安の原因の1位がお金、2位は健康となるパターンがほとんどでした。
多くの人にとって老後のお金は相当気になっているようです。
日本が人口減少フェーズに突入し、年金制度に対する不安感・不信感が大きくなっているのもその表れでしょう。
今後どうなっていくか誰にも分からない「未知の老後」こそ人々が不安を募る原因でしょう。
老後の収入減として「給料」は期待できる
そもそも老後の収入としてはどのようなものがあるでしょうか?
想定されるのは以下の5つです。
・給料
・事業収入
・配当収入
・公的年金
・私的年金
働いて得られる「給料」、経営で得られる「事業収入」、資産から得られる「配当収入」。
そして「公的年金」「私的年金」。
パッと思いつくのはこの5つです。
基本的には日本国民なら「公的年金」は得られるわけですが、問題はその金額です。
現役時代の働き方によってもらえる年金額は大違い。
さらに、今後は年金額の減少(目減り)も想定され、年金だけで暮らしていけないと思っている人が増えているように思います。
だとすれば、手っ取り早く老後資金をカバーする方法としては、「できるだけ長く働く」という選択肢が挙げられます。
何と言っても厚生年金は70歳まで加入できるようになったことが大きいです。
例えば、会社員であれば、70歳まで厚生年金に加入できますので、会社で働いていれば給料の一部が年金の原資となり、その後の年金受取額が増えることになります。厚生年金の保険料は、事業主(会社)と被保険者(会社員)が半分ずつ負担しますので、全額を自力で積み立てるのに比べて2倍のペースで積み上がることになります。収入が増える以上の効果があるわけです。
さらにこちら。
また、以前の年金制度では、働きながら年金を受け取る「在職老齢年金」は、60歳〜64歳までの間は、給料と年金の合計が月額28万円を超えると、厚生年金が減額される措置がありました。そこで、その期間は給料をあえて減らした働き方をする人もいました。しかし、2022年4月からは、65歳以上に適用される月額47万円超で年金が減額される制度と一本化されて、60歳以上の人に適用されることになりました。「働くのが損」という状況が解消されたことにより、ますます働いた方が有利になりました。
そうそう、ありましたね。
以前は働くと年金が減るという意味不明な制度になっていましたが、そこが緩和されました。
今後65歳を過ぎても働く人がますます増えるのではないでしょうか。
「働くこと」の給料以外のメリット
お金のために働き続けるのは悲しいことですが、一方で働き続けることにはお金以外のメリットも存在します。
それは実際に会社を辞めて、ずっとのんびり家にいる経験をしたことがある人なら分かると思います。
「やることがある」「行くところがある」ということです。
老後には「きょうよう」「きょういく」が重要と聞いたことのある人もいるかもしれません。
「今日すべき用事がある」「今日行くべきところがある」のは、長い老後を元気に過ごし続ける上で非常に重要です。
会社員時代に週5で働き週2で休む生活から、週7で休む生活に切り替わり、週7日をやるべきことで埋め尽くすことなどよほどの人でない限り不可能です。
どうしても暇を持て余してしまうはず。
もし週数回でも働くことになっていれば、「暇すぎる問題」の一部は解決できます。
私は本音を言えば、老後に長く働き続けることは推奨していません。
ただし「お金を目的にした場合」です。
やりがいや生きがい、人とのつながりを求めて働き続けるという別の側面に目を向ければ、週に数回程度働くのは良いことではないかと思うようになりました。
特に今後ますます一人暮らしの高齢者が増えるでしょうから、人とのつがなり・会話機会の創出という側面での労働はむしろ重要になるのではないかと考えています。
まとめ
以上『老後の不安を消す最強の方法は「できるだけ長く働き続けること」』でした。
いかがでしたか?
長く働き続けることは、老後のお金の不安を緩和する上では有効な手段の一つと言えます。
そしてお金以外にもメリットがあります。
ただし、老後までもフルタイム労働を続けなければならないような人生はいかがなものでしょうか。
やはり老後に向けて一定の老後資金は準備しておきたいところ。
「働き続けなければならない」老後は避けたいものです。
以下関連記事です。
年金博士は老後を公的年金のみで暮らしていくのは不可能と断言しています。
資産5000万円以上で備えが万全でも老後不安は尽きません。
せっかく老後資金を貯めても、実は全然使わずに亡くなっている事実があります。