退職金2,000万円超”勝ち組”の老後生活を狂わせた、銀行マンのひと言
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
タイトルからして何となく予想できる内容です。
退職金をいかに活用するかは長い老後を考える上で大切になってきます。
現役時代にどれだけ老後資金を蓄えてきたかにもよるでしょう。
今回は退職金の活用法についてです。
退職金2000万円の職業とは?
退職金が2000万円などと聞くと夢物語のように聞こえます。
しかし、意外にも多くの人が手にする金額です。
職業は公務員。
以下は都道府県の公務員定年退職金ランキングです。
都道府県の公務員定年退職金「上位5・下位5」ランキング
1位「静岡県」23,843,000 円
2位「愛知県」23,138,000 円
3位「東京都」23,120,000 円
4位「沖縄県」22,811,000 円
5位「山梨県」22,743,000 円———————————
43位「京都府」20,640,000 円
44位「北海道」20,598,000 円
45位「富山県」20,588,000 円
46位「福井県」20,308,000 円
47位「佐賀県」19,345,000 円出所:総務省『令和4年地方公務員給与実態調査結果等』
これを見ると、一番低い佐賀県が2000万円を切っていますが、それ以外の46都道府県はすべて2000万円を超えることになります。
公務員の退職金の高さが伺えます。
これは地方公務員の都道府県ですが、他にも国家公務員もいますし、市町村であれば県庁所在市とか地方の中枢都市であれば同水準かそれに近いレベルになると予想されます。
私の場合は退職金の無い会社に勤務していますから、退職金があるだけうらやましい話です。
まして2000万円ともなれば、一気に老後のゆとりが生まれます。
老後の暮らしについて心配など無さそうに思いますが、そうはいかない場合があるようです。
退職金を金融機関のおススメ商品に投資してはいけない
では、手にした退職金をいかに使うか?
現代において「パーっと使い切る」と考える人はごく少数派であると考えられます。
多少は旅行なりに使うとはいえ、大半は「老後資金としての活用」を検討している人が多いでしょう。
昨今、「現金はインフレで価値が目減りするから投資すべき」という声が聞こえます。
そして2024年からは新NISA制度が始まります。
国をあげて「貯蓄から投資へ」の流れを加速させようとしています。
例え2000万円の退職金を得たとしても、老後の蓄えとしては不十分と考える人は少なからずいるはずです。
そんな人をターゲットに魔の手を忍ばせるのが金融機関です。
「退職金を投資して増やしませんか?」
マズいのは投資経験が浅い人で、「分からないからだったら相談してみよう」となるパターンです。
金融機関のおススメ商品は「金融機関が儲かる商品」です。
よって言われるがままに投資をして失敗し、退職金を失うというのはよく聞く話です。
「他人任せ」でお金を増やせるほど投資は甘くないです。
いや、あなたからお金をむしり取ろうとする輩がたくさんいて、今後も投資詐欺的な話は後を絶たないでしょう。
そもそも老後の投資は必要か?
では、老後にはどのような投資をすれば良いのか?
この答えは非常に難しいです。
最大の理由は「人によって老後資金の状況が大きく異なるから」です。
老後は今や20年どころか30年になろうとしています。
30年もあれば物価は上がり、現金の価値は目減りします。
しかし30年後も貯めた老後資金と年金でなんとかなるのであれば、そもそも投資など必要ありません。
あえてリスクを取って資産を増やしにかからなくても、目減りを受け入れて飲み込んでしまえばよいだけだと考えています。
一方で、老後資金だけでは足りないという人は何かしらの策を講じる必要に迫られます。
その方法の一つが労働であり、そして投資になるわけです。
投資手法は株式、投資信託、債券といったところが無難です。
ただ、債券は非常に難しい。
老後に10年ものを買ったら、現金化するタイミングは10年後。
老後は急に現金が必要になった際、すぐに現金化できる資産のほうが使い勝手がよいのではないでしょうか。
しかも債権は、やはり利回りが低め。
日本の国債では最近高くなってきても0.3%くらいで、低利率すぎます。
では外国ものならどうかと言えば、今後は為替の問題が出てきて、損失を出してしまう可能性があります。
株式、投資信託にしても、どの程度の利回りを期待するかによって、あるいはその人のリスク許容度によって、など考えなければいけないポイントが多岐に渡ります。
なかなか明確な回答が無いのですが、私個人としては「投資せず済む」のが理想だと考えています。
まとめ
以上『退職金2,000万円超"勝ち組"の老後生活を狂わせた、銀行マンのひと言』でした。
いかがでしたか?
これからの時代は、老後の投資も避けられないとは思います。
投資するなら新NISA制度の範疇で行う程度にとどめたいものです。
大きなリスクを抱えて30年もの老後を切り抜けようとするのは、何年かに一度は必ず起きる暴落に耐えられるのか、不安が非常に大きいです。
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