穂高唯希さん&おけいどんさんに聞く、FIREその後の人生 後編

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

元三菱サラリーマンこと穂高唯希氏とおけいどん氏の対談記事の後半です。

FIREを目指す人には参考になるはずです。

今後、FIREは増えると思いますか?減ると思いますか?

後半戦最初の質問は、今後のFIREについてです。

穂高:FIREへの関心が集まる背景としては、やはり経済的な行き詰まりや社会にただよう閉塞感を感じて、消耗してしまっている人も少なからずいるからではないかと思います。今の社会に違和感を持っている人が、FIREという生き方に惹きつけられているのかな…と。

 実際、私のブログやSNS、FIRE関連のセミナーなどで、若い方々や同世代から熱心な質問をもらったりすることも多いんです。会社員という働き方に縛られず、生き方や価値観が多様化すれば、FIREは今後も増えていくかもしれません。

おけいどん:私はもうすぐ50歳なのですが、この世代はある意味、会社員であることが正だと思い込んでしまっているので、会社員を辞めるという切り替えができる人はそう多くないと思います。しかし、今後は、ある程度の資産が作れたら正規・非正規にこだわらず、ワークライフバランスをうまくとって、必要なだけ働くという「サイドFIRE」が増えるのではないかと思っています。

どちらも増えていくのではないかとの見解でした。

確かに憧れますよね、会社に行かずに生きる道。

会社で働くことはストレスが溜まりますから、分からなくもありません。

ただ、おけいどん氏の語るようにサイドFIREが増えるのではないかとの見解です。

そもそもフルFIREは相当ハードルが高いです。

また、趣味とかだけで生きていけるかというとおそらく無理です。

そのあたりは次の質問にいきましょう。

FIREして初めて分かったことはありますか?

次は「FIREして初めて分かったこと」です。

穂高:自分はどう生きていきたいか、1度きりの人生でどうありたいのか。そういう「軸」を問われることになると思います。つまり、人生における究極の問いかけとなる機会を持てます。FIREしないと分からないこともありますし、FIREしてみて本当の自分を(再)発見する、ということもあるでしょう。

 そして、同じ日常の繰り返しではなく、日常に変化をつけることが充実と発見を生みます。「FIRE卒業」が話題になりましたが、それもひとつの「変化をつけること」だと思います。

おけいどん:人生には「生きがい」が必要なんだと、FIREして改めて実感しました。会社員なら、目標は会社が与えてくれて、それを達成していくことで、生きがいや達成感が得られますが、FIREしたらそれは自分自身で設定しないといけません。

 FIREした後の人生も長いので、自分がその長い時間をどう生きるか、しっかり自分自身と向き合って答えを出していくということは大切だと思います。

二人に共通している回答は「自分と向き合う」ということでした。

毎日会社に行って、働いて、疲れて帰宅して、寝て、また起きて会社へ行く。

そんな毎日を送っていると、自分とは一体何なのか、何のために生きているのか、よく分からなくなることがあります。

自分と向き合う暇などありません。

FIREすると時間が有り余るため、自分が本当にやりたいことが何かが問われるのでしょう。

また、おけいどん氏が「生きがい」を挙げています。

目標がないとFIREは時間を持て余すのだと思います。

持て余しすぎて耐えられなくなった人たちが「FIRE卒業」していったことは覚えておくべきです。

FIREした後、幸せに過ごすには何が必要ですか?

続いて、FIRE後の幸せな過ごし方についてです。

穂高:人間は「社会的な動物」であり、社会性、つまり人とのつながりや交遊が人生の幅を広げると思っています。旅先のゲストハウスでも国内外の人に積極的に話しかけることで、思わぬつながりや発見があります。

 FIRE後も積極的にいろんなことに首と片足を突っ込んでいます(笑)。積極的に外とのつながりを活性化し続けることで、自分を幾度も見つめなおす機会をもらっています。また、もう一つ、大切だと思うのは「健康」です。

おけいどん:私はFIREを実現するには三つのクリアポイントが必要だと考えています。一つは、いうまでもなく経済的自立を実現すること。資産額だけではなく、配当など不労所得も大切です。二つ目は家族の同意を得ること。生活がガラリと変わるわけですから、家族の理解も必須です。そして三つめは、会社員時代に、自分に誇れるような何かを達成するということです。

穂高氏は「外とのつながり」と「健康」。

おけいどん氏は「経済的自立」、「家族の同意」、そして「会社員時代の実績」でした。

「幸せ」の定義は人それぞれですから、このお二人も何に価値を感じているかによるでしょう。

それでもこれらの回答はFIREを目指している人にとっては参考になるのではないでしょうか。

おけいどん氏はより現実的と言えるかもしれません。

FIREしたい人へアドバイス

最後にFIREしたい人へのお二人からのアドバイスです。

穂高:先述のとおり、FIREすると、究極的には「自分が人生でどうありたいのか」を問われることになると思います。自問しておくのもよいと思います。もちろん、FIREした後に、新たな自分や、やりたいことを発見できる可能性もあります。

 ですから、ある程度、資産を構築できたら、あまり臆病にならず、「まずはFIREしてみる、今いる世界から一歩外に踏み出してみる」というのも一つだと思います。

おけいどん:そのとおりですね。非正規で必要なだけ働く「サイドFIRE」や、生活支出を抑えて最低限だけ働く「節約FIRE」などもFIREの一つです。そして、FIREした後、FIREをやめることも自由です。「自分にはできない」と高みに思う必要はなく、案外FIREは身近な選択肢なんじゃないかなと思います。

まず「目指すのは自由」。

やはりそうですよね。

達成し、継続できるかは分かりませんが、目指すのは誰でも自由にできます。

FIREを目指すということは資産形成を行うわけですから、損は無いはずです。

逆に最初から諦めてしまうことのほうが自ら選択肢を狭めていることになります。

可能性を広げるためにも、まずはFIREを目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

以上『穂高唯希さん&おけいどんさんに聞く、FIREその後の人生 後編』でした。

いかがでしたか?

実際にFIREを達成し、継続している二人だからこそ実感していることがあるはずです。

2回の記事の内容を参考に、FIREを目指してみるとよいのではないでしょうか。

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