バリスタFIREなら「経済的自立」を達成しやすいけど問題点あり
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
すっかりおなじみ「ビジネス・インサイダー」からの記事です。
今回はFIREはFIREでも「バリスタFIRE」についてです。
当ブログではあまり取り上げてきませんでしたが、それには理由があります。
まずは記事の中身を見ていきましょう。
バリスタFIREとは?
FIREを達成するには多くの資金が必要となります。
ここで言うFIREとは「ファットFIRE」、すなわち働かずに資産から生まれる収入のみで生活していくタイプのFIREを指します。
バリスタFIREの最大のメリットはファットFIREと比較して少ない資産でFIREできることです。
会社を辞めてからも一定の労働収入を得ることになるため、FIRE達成時の資産は少な目でもよいことになります。
これは私が当初目指していたセミリタイアとほぼ同義です。
一定の資産を貯めたらフルタイム労働は辞め、バイトなどで収入を得ていく生き方です。
しかし、バリスタFIREは少資産でFIREできるメリットはあるものの、問題点もあると思っています。
バリスタFIREの問題点
私が思うバリスタFIREには問題点は複数あります。
順番に見ていきましょう。
1.仕事から完全に解放されるわけではない
そもそもFIREを目指す人は「仕事をしたくない」という想いを抱いているはず。
しかしバリスタFIREは結局働かなければいけません。
これが最大の問題点です。
FIREしたのに働くって一体?
会社を辞めてからも収入を得ることでFIREの敷居は低くなるメリットは大きいですが、働き続けることに変わりはありません。
仕事のストレスからは完全解放されるわけではないことは覚悟しておく必要があります。
2.都合の良い仕事があるとは限らない
そして、バリスタFIREをするために都合の良い仕事が見つかるとは限りません。
収入面が気になりますが、何と言っても働く内容が大事。
特に「仕事が嫌」と思い仕事を辞めたのに、もしかしたらもっと嫌な仕事をこなすことになるかもしれません。
ラクな仕事など基本的にこの世には存在しないはずです。
労働時間は短くなると思われますが、仕事の内容がどうなるかは分かりません。
フルタイム労働のときと比較してストレスの小さい仕事が首尾よく見つかるとは限らないのです。
逆にストレスが溜まるような仕事であればFIREの意味がありません。
3.労働時間が長くなれば、もはやFIREとは言えない
さらに収入を得たいとなれば、週2回労働では済まないかもしれません。
1日8時間、週4回労働ともなれば、もはやフルタイム労働とそこまで大きな差がありません。
収入は多くなるので、経済的には助かるでしょう。
しかし時間の制約が大きくなり、自由な時間はかなり少なくなります。
これでは何のために会社を辞めたのか分からなくなります。
収入面を考えれば、正社員を続けたほうがよさそうです。
4.将来受け取る年金額が少なくなる
これはバリスタFIREだけに限った話ではありませんが、早期退職すれば国民年金のみ加入となる場合がほとんどでしょう。
よって将来受け取る年金が少なくなります。
多くの人が「年金が少ない」と嘆いている中、他の人たちより少ない年金しか受け取れません。
少資産でFIREして、働いて収入を得なければいけないのに、年金まで少ない。
よって、長きに渡り節約生活を余儀なくされる人生になりかねません。
安易にFIREを早まるな
個人的なFIREに対する考え方としては、賛成・反対どっちつかずの微妙な立ち位置にいます。
私は慎重派であるがゆえに、ある程度の資産を保有してからのFIREを目指すべきだと考えています。
自分自身のセミリタイアを遅らせている理由も資産額への不安からです。
そして、20代・30代でのあまりにも若すぎる段階でのFIREは社会人として多くのチャンスを逃すとも思っています。
確かに仕事は時につらいものですが、得られる経験も大きいですし、自己成長にもつながります。
ですから、個人的にはFIREは40代でも良いのではないかと思っています。
資産をつくり、経験を積み、それからでも十分ではないかと思っています。
もちろんどうしてもやりたいことがある、見つかったという人は早く会社を辞めてチャレンジしたほうがよいでしょう。
しかし、本当にやりたいことを見つけてFIREする人は少数派のように思います。
早まって「貧乏FIRE」を長きに渡り続けるくらいなら、まずは資産を育て続け、本当にやりたいことが見つかる時が訪れるのを待つ方がマシではないでしょうか。
まとめ
以上『バリスタFIREなら「経済的自立」を達成しやすいけど問題点あり』でした。
いかがでしたか?
バリスタFIREにはメリットもデメリットもありそうです。
仕事を辞めたいが故に安易なFIREを目指さず、余裕を持った資金計画を立てるようにしてください。
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