老後2000万円問題に悩む人へ、肉乃小路ニクヨの5つのアドバイス
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「ハフポスト」に掲載された老後資金に関する記事です。
肉乃小路ニクヨって一体何者?という方もいるでしょう。
この人は女装家なのですが、経歴が意外すぎます。
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、証券会社、銀行、保険会社などを渡り歩き、42歳で退職ということは約20年もの期間に渡り金融業界にいた人なのです。
実は金融エリートである肉乃小路ニクヨ氏が昨年お金に関する本を出版しています。
今回の記事では「老後資金」についてお悩みの方へのアドバイスをお届けします。
1.経済的な余裕があればNISAとiDeCoを併用しよう
1つ目のアドバイスは「経済的な余裕があればNISAとiDeCoを併用しよう」です。
iDeCoは掛金が全てその年の所得控除になるというメリットがあります。ただ、60歳まで資金を引き出せないのが、多くの人にとって不自由な点ですよね。今やNISAで老後資金を作れるので、相対的にiDeCoの魅力が薄れた気はします。NISAのほうが口座開設も簡単ですから、投資初心者にはNISAがおすすめですが、「NISAだけでは不安だな」と思う人は老後資金の備えとしてiDeCoも併用するのがよいのではないでしょうか。
まずはお金に対する具体的なアドバイスから。
確かにNISAだけよりもiDeCoも使えば、より投資で資産を増やせる可能性が大きくなります。
ただし、資金があるかどうか。
そもそも投資に回すお金を捻出できるかどうかです。
そのあたりのアドバイスはありませんでしたが、投資のお金くらいは自分で作れなければ老後の対策などあり得ません。
2.「老後資金、いくら必要?」にとらわれすぎない
2つ目のアドバイスは「『老後資金、いくら必要?』にとらわれすぎない」です。
老後資金がいくら必要かを示す平均的な数字は出ていますが、役に立たないものだと思っています。というのも、一人ひとりのライフスタイルなどによってその額は大きく異なるから。
今回のアドバイスの中で最も有益と思えるのは、このアドバイスでしょう。
「老後資金2000万円問題」が2019年に提起されて以来、多くの人は「2000万円をいかに貯めるか?」「老後資金は大丈夫か?」に縛られてしまったように思います。
あまり気にしなくていい理由はこちら。
誰にでも言えることは、老後も働き続ければ貯金がなくても生きていけるということです。
「死ぬまで働き続ける」というのが持論です。私は、父方・母方が商売をやっているので、祖父母が死ぬまで働いていたんですね。サラリーマンの場合、「死んで引退」というのは難しいかもしれません。ただ、いろんな仕事があるじゃないですか。人材不足が深刻化するなかで、高齢者も重要な働き手となってくるでしょう。健康を維持しながら、死ぬまで働く覚悟を持っていれば、老後資金の不安も解消されるのではないでしょうか。もちろん何かあった時のために、お金があるに越したことはないですけど。
肉乃小路ニクヨ氏も指摘していますが、老後資金を用意できなければ働き続ければよいだけです。
もちろん永遠に働き続けられるわけではありませんから、最低限度の貯金があったほうがよいでしょう。
「老後資金は〇〇万円必要」の理論は老後に働かないことが前提です。
ですからサラリーマンは老後にも働き続けられるスキルを身に付けておかなければいけません。
3.ダメな自分を受け入れる
3つ目のアドバイスは「ダメな自分を受け入れる」です。
どうしたって自分から離れられないわけだから、自分を好きになるしかない。「自分のことが嫌い」っていう人は、自分に対する期待値が高いのではないでしょうか。期待値と実際の自分にギャップがあるから「こんな自分を受け入れたくない」「本当はもっと素晴らしい自分があるんだ」と思ってしまう。でも、私は歳を重ねるうちに、そういう気持ちがなくなって、ダメな自分を受け入れられるようになりましたね。
「老後にお金がない」と不安を抱えすぎても仕方がありません。
その状況に追い込んだのは他の誰でもなく自分なのですから。
それにしても、こういうアドバイスが出てくるということは、世の中には自分を受け入れられていない人が多いのでしょう。
確かに日本人には自己肯定感の低い人が多いような印象があります。
あと「他人と比較しすぎ」とか「理想を高く持ちすぎ」といった傾向があるような気がします。
自分を受け入れるというより、周囲を気にしないだけで気楽に生きられるのではないでしょうか。
4.「人生の経営者」マインドを持つ
4つ目のアドバイスは「『人生の経営者』マインドを持つ」です。
もちろん才能のある人が専門性を活かしてやっていく方法もありますが、私には、そんなずば抜けた才能がないと自覚していました。凡人が何かを表現するためには、将来自分のお客さんになる人のことを知っておく必要があると感じたんです。そのために私は会社員をやっていました。日本の会社の実態を知るために潜入捜査している感覚で(笑)。
「人生の経営者」マインドを持つというアドバイスは、多くの人にとってかなり難しいような気がします。
日本の社会人の大半はサラリーマンで、経営者ではなく雇用される側だからです。
会社に守られて生きていることに気づかず働いている人がどれだけ多いことか。
貯金できない人が多い理由は、経営者として利益を出さなければいけないという発想のない証拠とさえ思ってしまいます。
また、仕事以外の時間に努力しないことも問題でしょう。
老後に働き続けるなら、何かしらのスキルは絶対に必要です。
そのあたりは次のアドバイスに続くことかもしれません。
5.自己投資にお金を使う
5つ目のアドバイスは「自己投資にお金を使う」です。
自己投資にしっかりお金を使うことが大切です。例えば、私は、自宅だと仕事に集中できないので、コワーキングスペースを活用したり、有料メディアのサブスク会員になったりして、仕事場の環境を整えることや情報収集にお金を使っています。書籍は「(買おうかどうか)迷ったら買う」と決めています。
自分を成長させるための投資は大事ですよね。
私は怠ってきましたが(苦笑)。
長い老後を考えれば、手に職をとまでは言いませんが、何かしらのアピールできるスキルは欲しいところです。
また、肉乃小路ニクヨ氏は自己投資を「より自分の力を発揮しやすいように環境を整えること」と定義しています。
健康・体調が悪ければ、良いパフォーマンスを発揮できるわけがありません。
デスク周りも仕事をしやすくしておくと気分がアガり、効率よく業務を進められるかもしれません。
まとめ
以上『老後2000万円問題に悩む人へ、肉乃小路ニクヨの5つのアドバイス』でした。
いかがでしたか?
最後にまとめです。
1.経済的な余裕があればNISAとiDeCoを併用しよう
2.「老後資金、いくら必要?」にとらわれすぎない
3.ダメな自分を受け入れる
4.「人生の経営者」マインドを持つ
5.自己投資にお金を使う
老後資金2000万円問題のアドバイスというと、お金にまつわることばかりになりがちですが、一味違ったアドバイスもありました。
ただ、本質は2.の「とらわれすぎない」にあるように思いました。
そもそも老後に必要なお金の額は人それぞれです。
結局は必要な老後資金を計算し、その達成のために何をすべきか、自分で考えなさいということです。
以下関連記事です。
老後を迎えるにあたり、お金は困らない程度に持っておけば十分との考えに辿り着けるとよいでしょう。
いくらゆとりある老後にしたいからと言っても、年金を30万円ももらえる人はそういません。
「ずっと投資を避けている人」は老後になって「投資しておけばよかった」と後悔することになるかもしれません。