【超富裕層から学ぶ】FIREを夢見て節約に励む人が背負う大きすぎる代償

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

平均資産が30億円に上る超富裕層を顧客にプライベートバンク事業を展開するアリスタゴラ・アドバイザーズ会長の篠田丈氏はFIREを推奨していません。

「ダイヤモンド・オンライン」に掲載された「お金持ちになる人の頭の中」を解説してもらう記事の中から、FIREを夢見てケチケチと節約に励む若者が気づいていない、あまりに“大きい代償”を紹介します。

米国人的発想のFIREと日本人は相性が悪い理由

まず篠田氏はFIREを「米国人的発想」を語っています。

理由はこちら。

米国には日本のような国民皆保険制度がないなど社会保険制度が脆弱です。労働力の流動性も高く、キャリアプランにしろライフプランにしろ、また老後の備えにしても多くは個人の努力と責任に委ねられています。

そうした社会、文化において、貯蓄に励んで「FIRE」を目指すという生き方を選ぶ人がそれなりにいるのは理解できます。

なるほど、米国ではいろいろなことが個人の自由に委ねられているため、選択肢の一つとしてFIREという生き方もあるだろうとのこと。

一方で、篠田氏は日本人にはFIREは合わないと考えているようです。

理由は、日本人は基本的に勤勉でまじめな人が多いが故、早期リタイアをしても、何もすることがなくて時間を持て余してしまい、退屈な生活を後悔するからと述べています。

確かにFIREしても暇を持て余し再就職した「FIRE卒業」の事例はあり、指摘は正しいようにも思います。

事実、私もセミリタイアを目指していながら「リタイア後に何をしたいか?」と問われると、正直なところ明確な回答はなく、ただただ仕事を辞めたい人にとどまっています。

また、篠田氏はFIREというライフスタイルがリタイア後も質素な生活を送ることが前提になっている点も否定的な姿勢になる理由として挙げています。

数多の富裕層を見てきた篠田氏からすると、FIREというお金のなるべく使わない生活が楽しいのか?という疑問があるようです。

そして篠田氏曰く、富裕層は基本的にみな仕事熱心で、仕事を楽しみ、そして結果を出して、大きな財を築いているそうです。

FIREを目指す若者が払うあまりに“大きい代償”とは?

一方、「FIRE」を目指す人の中には、今の職場・仕事に満足していない人が多いと思います。

現在の仕事が楽しければ「FIRE」なんて目指さないはずです。

篠田氏は「FIRE」を目指すよりも、知識や経験、スキルを高めるために自分に投資すべきだと主張します。

自分の人的資本を上げるために投資すると、自身の“稼ぐ力”が強くなり、一生使える財産になるからです。

これが篠田氏の指摘するFIREを目指し、自己投資を行わない若者が払う"代償"です。

ちまちまと節約した人生は自分を成長させず、結果として経済的成功まで時間がかかると言いたいのではないでしょうか。

本業で“稼ぐ力”をつけて収入を増やしていき、資産運用で拡大してけば数千万円単位の資産を確保するのはそう難しくないとも語っています。

一方で、大した資産もなく資産運用しても、利益は出ないとバッサリ。

今をときめくインデックスファンドの自動積立も「投資の経験とスキルを磨けない」との理由で否定的な立場です。

本業で“稼ぐ力”を高めて資産をつくるためには、転職も一つの選択肢として挙げていますが、注意点も挙げています。

転職するのは構わないけれども、仕事がイヤになって辞めるというのは絶対にダメだということです。

今の会社でうまくいっていないからという理由で辞める人は、転職先でまた同じことになるので、悪い意味での転職回数が増えるからです。

後ろ向きの思考で転職しても、よい結果を生む可能性は低いでしょう。

富裕層ほど本業の大切さを理解している

ここまで見てくると、富裕層と接してきた篠田氏はFIREを目指す人と真逆とも言える考え方をしていることが分かります。

これは、富裕層ほど実は仕事でハードワークしている事実を目にしてきたからだと思います。

そして、富裕層は本業を大切にしてのし上がってきたからこそ、早期に仕事を辞めて浮世人になる発想もないのでしょう。

確かに「仕事は楽しい」と思える領域に辿り着ける人は一部に限られると思います。

だからと言って、若くして仕事を辞める選択はどうでしょう。

嫌なことから逃れられたかもしれませんが、好きなことをずっとできるわけではありません。

資金は長期に渡り維持できないからです。

投資で得られる収入の範囲内で生活しなければなりませんから、贅沢はできません。

だったら、もう少し長く働いて、経験を積み、スキルや知識を身に付けるのも悪くないのではないでしょうか。

おそらく会社を辞めてしまえば、同じスケールの仕事はできなくなる可能性は高いです。

FIREしたいと思ったときは、仕事との向き合い方を考えなければならないタイミングかもしれません。

まとめ

以上『【超富裕層から学ぶ】FIREを夢見て節約に励む人が背負う大きすぎる代償』でした。

いかがでしたか?

過去もそうですが、ビジネスで財を成した人は当然FIREなど考えません。

貯めて減らさない力も大切ですが、稼ぐ力も将来に役立ちます。

FIREで節約生活を強いられているうちは、本当の意味での経済的自立は果たせていません。

FIRE生活が上手くいっている人は、FIRE後もやりがいがあり収入もあるサイドFIRE民が多いように思います。

20代・30代でFIREしたいと考えている人は、本業への向き合い方を少しだけ考えてもらいたいものです。

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