どうする!?不遇すぎる就職氷河期世代。老後はどのように生きるべきか
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どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
今回は就職氷河期世代についてです。
先日、若者の初任給がまたまだ上昇するという件が話題になりました。
初任給が上がる話が出ると、その対比として挙げられるのが就職氷河期世代の不遇です。
何を隠そう私も就職氷河期世代の一人です。
私たちの世代は本当に不遇だなと感じてきました。
今回たまたま見つけたのが、ちょうど上手くまとめられていたので記事にした次第です。
TBSがまとめた不遇過ぎる就職氷河期世代
まずは私が共感を得たTBSの就職氷河期まとめをご覧ください。
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これは非常に面白いです。
いや、「面白い」とは「笑う」ような面白さではなく、もはや諦めとも言える「苦笑い」が出てしまう感覚です。
自分の過去を振り返ってみると、確かにこういうことがあったと思い出します。
そして、よくこれらを乗り越えてきたなと自分自身に感心します。
就職氷河期世代といってもピンキリであって一括りにはできません。
それでは各年代で起きたことを順番に振り返ってみましょう。
大学入試の倍率が高かった学生時代
まずは学生時代です。
私の世代はとにかく大学入試の倍率が高かったという印象です。
下のグラフは18歳人口の推移です。

(引用元:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2017/04/13/1384455_02_1.pdf)
ちょっと古いグラフなのですが、就職氷河期世代の時代は分かると思いますので、こちらを引用させてもらいました。
このグラフのピークが1992年なのですが、私が1992年度の大学受験を経験しているはずで、18歳人口で言えばグラフ内で最大となります。
当時の私の記憶でも「過去最多」クラスの大学受験だったことは認識していました。
このうち大学に進学するのは半分くらいだったと記憶しています。
ただ、それ以降の人口推移はちゃんと追っていたわけではなかったので、このグラフは衝撃的でした。
子どもが減っているのに大学が増えているのですから、それは「全入時代」になるに決まっています。
就職が困難だった20代
苦労して大学に入ったものの、大学を卒業しようとすると大きな困難が待ち受けていました。
下のグラフは大卒求人倍率の推移です。

(引用元:https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/2023/0426_12231.html)
1990年からバブル経済の崩壊が始まります。
グラフを見ると分かりますが、ちょうど1990年くらいから右肩下がりがすごいことになっています。
そして、私は1997年3月卒に該当するのですが、本当に運良く若干求人倍率が回復した年に就職を迎えました。
結果的に新卒で正社員として採用されるに至っています。
私の世代と翌年の世代を除くと求人倍率が非常に低く、1倍を切る史上最低の年もありました。
当時の自分はすんなり就職が決まったため、これほど厳しいとは自覚がありませんでした。
正社員を諦め派遣社員となったり、就職浪人する人も増えた世代だと思われます。
30代でも給料は上がらず
先に紹介した図では「30代は給料上がらず」と紹介されていました。
ここだけ随分ざっくりだなと思った次第です(苦笑)
何が起こったかと思い起こすと、最大の事件はリーマンショックでしょうか。
もちろん就職氷河期世代に限った話ではありません。
このときは本当に各企業の経営が厳しくなったのか「派遣切り」という言葉が流行するほどでした。
「派遣切り」は文字通り派遣社員を切って人員削減を図るわけですが、対象となったのは就職氷河期世代でやむを得ず派遣社員となった人たちが含まれていました。
また、下の画像をご覧ください。
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これは2017年から2019年くらいのどこかで放送されたNHK『クローズアップ現代』で取り上げられた「アラフォークライシス」と名付けられた話です。
赤字で給与額が増えていない年代がありますが、これが就職氷河期世代です。
データで見ても就職氷河期世代だけ給与が増えていないということで注目を集めました。
一方の私は、30代となってから未経験ながらも転職に成功し、東京へ引っ越し。
年収アップにも成功し、安い給料ながらも順調に昇給していたのでした。
40代で年功序列の崩壊が始まる
就職氷河期世代が40代を迎え、ようやく会社の中枢メンバーとなろうとしつつある時代に、大きな変革が訪れます。
それは「年功序列の崩壊」と「実力主義の台頭」です。
それまでは長く働いたら徐々に給料が上がっていく仕組みだったところから、ちゃんと実績を評価しましょうという大方針転換が計られ始めました。
制度の意図とかはもちろん理解できますし、業績が正当に評価されるようになるという点においては公平性も高まり、社員の納得感も増すでしょう。
しかし、これから給料が増えていくと思っていた就職氷河期世代からすればたまったものではありません。
実際、私もいろいろあり、昇給は45歳で止まり、それ以降ずっと同じ給料で働いています。
50代以降に待ち受ける可能性のある不遇
50代からは未来の話になっていきます。
そこで、ここから就職氷河期世代に待ち受けることを予想していきましょう。
1.給料の伸び悩み・減少
まず1つ目は「給料の伸び悩み・減少」です。
年功序列が崩壊し、長く働いたといって給料が上がることはなくなります。
よって、結果を残さなければ給料は据え置きか減少する可能性があります。
また、会社によっては役職定年で給料が減ることもあるでしょう。
2.退職金の減少
2つ目は「退職金の減少」です。
これは就職氷河期世代に限らず、すでに生じ始めていますが、過去と比較して年々退職金は減少しています。
よって、期待するほどの退職金とはならない可能性があります。
ちなみに、私は退職金のない会社に勤務しています。
3.年金受給額の減少
3つ目は「年金受給額の減少」です。
これもすでに生じていますが、微妙な額ですが毎年減少しています。
昨今は物価上昇が続いていますので、今後はどうなるか分かりませんが、劇的に増えることだけはないと思います。
また、受給開始年齢の引き上げという可能性もゼロではありません。
私としては年齢引き上げが一番避けたいものとして挙げられます。
そのほか年金保険料の上昇など、年金に関する制度変更が待ち受けているかもしれません。
4.医療保険・介護保険の自己負担増加
4つ目は「医療保険・介護保険の自己負担増加」です。
就職氷河期世代が本格的に高齢者になっても不遇は変わらないかもしれません。
現在でも1割から3割くらいになっていますが、私たちの世代が高齢者になったら、より多くの自己負担を求められるかもしれません。
こればかりは分かりませんが、もはやここまで来ると就職氷河期世代にとってプラスになるようなことは起こらないと思ってしまいます。
まとめ
以上『どうする!?不遇すぎる就職氷河期世代。今後どのように生きるべきか』でした。
いかがでしたか?
振り返っていたら悲しくなってきました。
私たちの世代は日本に必要だったのだろうかと。
そして金融資産だけで言えばそこそこ用意をできた私は幸運だったと思います。
今後も国に多くを期待できない以上、残された時間で自力で資産形成し、少なくとも「苦労しない老後」を迎える準備をしておかなければならないのでしょう。
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