33歳・貯金1,000万円でFIRE達成?「あまりに奇怪な暮らしぶり」

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

かなり久しぶりにFIREの記事を見かけました。

久しぶりに見たFIREの記事が特殊なパターンでした。

煽り系メディア幻冬舎の「資産形成ゴールドオンライン」に掲載された貧乏FIREの記事です。

1000万円でFIREなどありえないのが私の考えですが、一体どのような生活を送っているのでしょうか?

それでは早速記事の中身を見ていきましょう。

貯蓄1000万円でFIREを決意したワケ

今回の主人公のAさんは、大学を卒業して都内にあるIT関連の中小ベンチャー企業に就職しました。

会社説明会では、仕事のやり方次第では残業がないという説明でしたが現実は甘くありません。

入社したばかりのAさんは家に戻ってからも仕事する毎日が続き、とても20時間の残業だけでは追いつかず、入社1年後には月80時間を超えていたそうです。

過酷な働き方は長続きせず、体調を崩してしまい、3年ほどで退職しました。

その後は有期契約社員となり、生活のためになんとなく働くようになりました。

しばらくしてAさんはインターネットでFIREなるライフスタイルを知ることになりました。

FIREといえば、1年の支出の25倍の金額で資産形成し、毎年の支出額を資産の4%以下に収めると、資産が枯渇しないという、いわゆる「4%ルール」が有名です。

では、当時33歳のAさんはどうかというと、貯蓄額は1000万円。

仕事が忙しく、最低限の生活を送るのみで、お金は多少貯まっていました。

AさんはFIREの可能性を探り始めました。

貯蓄1000万円でFIREするには?

Aさんは、もともと派手なことを好まず、質素倹約な生活を送っていました。

当時の家賃は月6万円だったため、月12万円で生活しているAさんがFIREするには、12万円×12ヵ月×25倍=3,600万円の資産が必要との計算になりました。

ところがAさんは、持っている1000万円でFIREするには、逆算して月に約3万4000円の支出に抑えればよいことに気づきました。

Aさんは家賃を下げるべく、実家へ戻る交渉を親としましたが、あえなく玉砕。

今度は家賃3万円の物件を見つけ、3万円をフリーランスとして稼ぐ方法を考えます。

こうして2015年ごろからサイドFIREを始めたのでした。

貯蓄1000万円はNISAでインデックス投資と金に投資したそうです。

Aさんの暮らしぶり

Aさんの節約生活は徹底していました。

記事に書かれていた節約術も、常人には「常軌を逸している」としか思えないものばかりです。

・電気は点けず、暗闇の中で生活し、夜は早寝するか、スマートフォンやパソコンの明かりで過ごす
・米はタイ産、鶏肉はブラジル産
・水耕栽培で豆苗を育て、食費は極限まで抑える
・ポイ活を利用し、高ポイント案件などお得なキャンペーンがないか、常に目を光らせる

傍から見れば異常ですが、Aさん本人は心が満たされているそうです。

それならば外野がとやかく言う筋合いはないでしょう。

人生は自分のものなのですから、本人が楽しめているかどうかが何よりも大事です。

他人の目など気にせず、誰にも迷惑をかけず自分のやりたいことをやって生きていけるのならば、それで十分ではないでしょうか。

これからの相場はどうなるのか?

今回の記事で大きく触れられていなかったのは、1000万円の資産のその後です。

相場の環境としては良い時期が続きましたので、1000万円からどれだけ増えたのかは気になるところです。

そして、もう一つ気になるのは、これからです。

ここ最近の相場は、特に米国株を取り巻く環境は非常に厳しいものとなっています。

はたしてこれが短期的に収まるものなのか、長期的に続くものなのかでFIRE民の生活は大きく変わってくるでしょう。

FIREは投資益で生活を支えるのが基本ルールです。

その投資益を確保し続けられるかどうか、相場の雲行きは怪しくなってきています。

FIREの資金が少額であればあるほど影響は大きくなります。

FIREは相場の状況が良い時期は一定の投資益を期待できますから、大きな問題は生じないと思います。

しかし、FIREという概念が登場して以来、株価が長期的に伸び悩むトレンドは訪れていません。

今後、株価が低迷し続けるようなことがあれば、FIRE民にとって非常に苦しいことは間違いありません。

その意味では、FIREという概念が間違っていなかったのかどうかの試金石となる時期が訪れたのかもしれません。

株価とFIRE民たちがどうなっていくかを見守ることにしましょう。

まとめ

以上『33歳・貯金1,000万円でFIRE達成?「あまりに奇怪な暮らしぶり」』でした。

いかがでしたか?

投資益を当てにすること自体、私は個人的にはどうかなと思っています。

特に元本が少ない場合、収入は不安定にならざるを得ません。

労働量を増やせばそれで解決できればよいのですが、長期に及んだ場合の影響は計り知れません。

会社を辞めて、キャリアを閉ざすリスクは大きいと思います。

若くして会社を辞めれば、なおさらです。

個人的には安易なFIREはせず、もう少し資産を上乗せしてからでも遅くないと考えています。

人生は人それぞれですので、本人が納得していればよいのですが、個人的には「FIRE卒業」という名の失敗はいかがなものかと思います。

しっかりと計算して、FIREする以上は成功させてもらいたいものです。

以下関連記事です。

FIRE(サイドFIRE)を実行へ移す前に考慮すべきリスクが複数存在するため、ちゃんとクリアできているか確認しておくべきです。

50代でもFIREするメリットはあります。定年後も働き続けなければならない時代において、早期リタイアと言うのに決して遅すぎない年齢です。

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