69歳女性「無駄遣いせず健康なら老後2000万円で何とかなる」と語る理由

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
老後のお金はいくらあれば良いのか?
考えても答えは出ないのですが、気になって仕方がないものです。
「All About」のアンケートから、老後資金はいくらあれば安心して老後を迎えられるのかを実際に人生の先輩たちの声から探っていきましょう。
回答者プロフィールと年金額
今回の回答者は大阪府在住の69歳女性です。
まずは回答者のプロフィールからどうぞ。
回答者本人:69歳女性
同居家族構成:本人、夫(73歳)
居住地:大阪府
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト
リタイア前の年収:100万円
現在の金融資産:預貯金2300万円、リスク資産2000万円
現役時代に加入していた年金の種類と加入年数:厚生年金19年、国民年金不明
女性の一人暮らしかと思いきや、ご主人がいらっしゃいました。
資産は夫婦二人で4300万円でした。
年金などの情報はこちら。
老齢基礎年金(国民年金):5万6200円
老齢厚生年金(厚生年金):5万3800円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
年金以外の収入:なし
配偶者の収入:年金228万円(年額)、給与収入240万円(年額)
ひと月の支出:約8万円
ご本人の年金は月11万円。
ご主人の年金は228万円ということは月19万円。
そしてご主人はまだ給与収入があるということで月20万円。
全部合計すると月50万円の収入になります。
それなのに支出は月8万円。
夫婦二人で月8万円ですよ。
本当ですか?
「老後資金は2000万円で何とかなる」
今回の女性は「自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか?」との質問に「ちょうどいい」と回答しています。
その理由として「(現役時代から)節約して貯蓄をしていたので、これからも切り詰めて節約していきたい」と語っています。
「ちょうどいい」の意味が分からないくらいの節約ぶりです。
この年齢になってもまだ貯金を増やしていこうというのが私にはちょっと理解が及びません。
ところが、この後の回答でその答えが分かりました。
「80歳まで生きるには3000万円は要ります。100歳までは5000万円は確実に要ります。この金額は老人ホームなどに入ったらの金額です」
なるほど、老人ホームに入るための資金として貯めているのですね。
しかも夫婦二人いますから、おそらく二人分を見込んでのものでしょう。
しかし、女性は実際の年金生活を経て「老後資金は2000万円で何とかなる」とも感じているようです。
女性からのアドバイス
ただし、2000万円で何とかなるのは条件付きのようです。
その条件とは、無駄なものにお金を使わないこと、食費は削らないことだそうです。
「食費を削らない」ということは、最低限度の栄養ある食事を取って健康的に過ごす、という意味でしょう。
最後に、老後資金に不安を感じている現役世代に対するアドバイスとしては、ちょっぴり厳しめの指摘です。
「子どもを見ているとわりとパーパーと(原文ママ)無駄遣いしているように思いますが、将来を考えたら年金も少ないので何かしら対策を取らないと老後が苦しくなります。個人年金なりかけておかないと、とは思いますね」
どうやらお子様がいて、お子様のお金の使い方には無駄が多いと感じているのでしょう。
今回の女性はすごくしっかりされていると思いました。
私ならお金を使う生活に切り替えていきそうですが、財布の緒は緩めず淡々と貯金していく様は見習うべきところがあります。
これからの"高齢者"は2000万円では足りない
さて、実はここからが本題です。
2019年に「老後2000万円問題」が登場しました。
あれ以来、老後に必要なお金は2000万円との認識が多くの人に定着したように思います。
この金額はあくまで平均をベースに算出したものであり、全世帯に当てはまるものではありません。
そもそも夫婦二人世帯で算出してますから、単身世帯なら少ない金額でもなんとかなるはずです
ただし、これはあくまで現在の高齢者の目安の金額でしかありません。
日本は物価上昇の波に完全に乗りました。
よって、仮に老後資金が2000万円な人であれば、物価上昇を計算に入れると2000万円では足りないでしょう。
ですから「2000万円で足りる」との言葉は真に受けないほうがよいと思います。
まとめ
以上『69歳女性「無駄遣いせず健康なら老後2000万円で何とかなる」と語る理由』でした。
いかがでしたか?
老後資金が「2000万円で済む」というのは、あくまで節約をして、健康的な生活をして、現時点での話ということです。
夫婦二人で月8万円で収まる人の話を、浪費を抑えられない人が真に受けたところで、まず間違いなく上手くいかないでしょう。
長い老後を乗り切るには、支出の削減がマストであることは理解しておくべきです。
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