31歳で資産5000万円を築きサイドFIREするまでに実践した4つの戦略

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
今回は久しぶりにFIREに関する記事を見つけました。
相場の不調時にはどうしてもFIREの話題は減少しがちなのですが、1個見つけました。
以前どこかの記事に登場していた「ぱすたお」氏の記事です。
ぱすたお氏はサイドFIREを達成するまでにどのような戦略を実行したのでしょうか?
記事の中身を見ていきましょう。
FIREを目指したきっかけ
まずは、ぱすたお氏がFIREを目指したきっかけが紹介されていました。
きっかけは「三菱サラリーマン」こと穂高唯希氏のFIRE達成報告とのこと。
三菱サラリーマン氏と言えば強烈な節約と圧倒的な入金力をベースに30歳で7000万円の資産を築き、FIREを達成された方です。
私もこの方は本当にすごいと思って遠目から眺めておりました。
早期リタイアを目指す界隈では有名人でしたからね。
ぱすたお氏も三菱サラリーマン氏のことを知っていたということになります。
そしてフルFIREではなくサイドFIREであれば31歳でも達成が可能であると気づいたとのことです。
では、ここからはぱすたお氏の戦略を見ていきましょう。
1.家族時間を最優先にした「サイドFIRE」という選択
まず1つ目は「家族時間を最優先にした選択」です。
ぱすたお氏のFIRE戦略の第1の柱は「資産額」ではなく「時間の確保」を最優先に置いています。
このあたりの意図については次のように語っています。
「子どもが生まれて育休を取った時に、キャリアについて改めて考えました。このまま会社員を続けると、管理職になって全国転勤や単身赴任も視野に入り、家族との時間が減ってしまう。40歳までフルFIREを目指すより、31歳でサイドFIREして家族との時間を取り戻す方が、人生全体で見たときに価値があると判断しました。子どもに『自分のやりたいことに挑戦する背中』を見せたいという思いもありました。子どもがいなかったら、会社を辞める決断はできなかったでしょう」
独身・子供なしの私からすると、家族のための時間優先というのはなかなか理解の及ばないところがありますが、家族との時間は重要なのでしょう。
自分の人生において何が重要なのかをよく考えるべきなのだという点は考えさせられます。
そして重要なことに時間を割くのが一番なのでしょう。
セミリタイアして何をしたいのかが明確になっていない私にとって、重要な示唆を与えてくれる内容です。
2.投資の失敗から学んだ「入金力」の重要性
2つ目は「投資の失敗から学んだ「入金力」の重要性」です。
ぱすたお氏のFIRE戦略第2の柱は、投資の手法よりも「入金力」を重視しています。
これは過去の自身の失敗から学んだようで、次のように語っています。
「投資で稼ごうという発想が間違いでした。投資だけで食べていこうとすると毎日相場を見てしまい、メンタルがもたない。経済基盤が整った人が余裕資金でブーストさせるならアリですが、資産形成はほぼ入金力ゲームです。入金力を上げて収入と支出の差を広げていく方が、必要な利回りも低くて済みますし、より安定的に資産は増えていきます。自分の性格に合う投資方法を見つけることも大切でした」
これは私も同意します。
私も「投資で稼ぐ」という発想は持っていません。
「少しでも増えれば」くらいの感覚でやってきました。
あとは入金力勝負というのも同意です。
インデックス投資派であれば、ぱすたお氏の考え方に納得できるでしょう。
3.家族の理解を得るための「相手目線」の交渉術
3つ目は「家族の理解を得るための「相手目線」の交渉術」です。
ぱすたお氏のFIRE戦略第3の柱は、パートナーとの関係構築だそうです。
家族の理解というのはFIREする上で絶対に必要でしょう。
そのあたりをぱすたお氏は次のように語っています。
「『お金貯まったから辞めるね』だけでは絶対に成立しません。パートナーはあなたの計画を理解して、納得して、信頼しているのか? 独り身でない以上、自分がFIREする事で影響を受ける家族にとってのメリットをちゃんと示す必要があります。私の場合は『生活費の負担はこれまで通り自分が払う』『家事育児もメインで自分が負担する』というコミットメントを示しました」
FIRE後の家族との関係性を考慮すると、いかに退職前に理解を得るかは非常に重要だと思います。
奥さんは旦那さんが家にいるのを嫌がるかもしれません(苦笑)。
ある意味当然のことをやっているまでと言えるでしょう。
4.FIREに期待しすぎない「現実的な幸福観」の構築
最後の4つ目は「FIREに期待しすぎない「現実的な幸福観」の構築」です。
ぱすたお氏のFIRE戦略第4の柱は、「FIREに対する過度な期待を持たない」という現実的な姿勢だそうです。
これについては次のように語っています。
「FIREに期待しすぎないほうがいいと思います。特に若い世代では『FIREしたら人生上がり』『資本主義社会クリア』みたいに考えている人もいますが、絶対にそんなことはありません。むしろFIRE後の方が『どうやって1日を過ごすか』『これからの人生をどうするか』と考えることが増えるんです」
この考え方も非常によく分かります。
「FIRE達成」とよく言いますが、実は何も達成していません。
単に資産目標を達成し、会社を辞めただけの話です。
「FIRE達成」とは死ぬまで乗り切れたらの話であり、よく言われる「FIRE達成」はスタートラインに立ったに過ぎないのです。
特にFIREを希望する若い人たちは期待が大きすぎるような気がしています。
結局、人生を決めるのは自分であってFIREはあくまでその手段にすぎません。
FIREが最高の選択肢とは限らないわけですから、人生で何をしたいのかをよく考えるべきです。
少なくとも「仕事が嫌だからFIRE」な人は、自分の今後の人生をどう生きたいのか改めて考えなおしてみるとよいでしょう。
これからのFIRE時代に必要な視点
今回の記事では、ぱすたお氏のFIREに対し重要な視点を2つ紹介しています。
まず1つは「お金だけがFIREではない」という点です。
ぱすたお氏は「時間」や「家族」を最優先に置きサイドFIREを選択しています。
現在サイドFIREを目指す多くの人は、投資益のみで生活を維持するのは不十分で、若干の労働を行いながら資産を維持しようという資産中心の考え方になっていないでしょうか。
もう1つは「現実的で持続可能な形を模索した」ことです。
私の目から見える若い人たちの少資産FIREは、嫌な仕事から逃げ、あとは投資で資産が維持できれば、という感じで、長期的な視点にやや欠けるように見えます。
しかし、ぱすたお氏は家族がいることもあってか長い人生を見据え、いかに自分が最重要視した家族との時間のためのFIREを模索しています。
FIREは「目的」ではなく「手段」です。
どのような人生を歩みたいのか、その人生を歩むにはFIREを選択したほうがよいのか、じっくりと考えてプランニングすることの重要性を教えてくれています。
まとめ
以上『31歳で資産5000万円を築きサイドFIREするまでに実践した4つの戦略』でした。
いかがでしたか?
最後にまとめです。
1.家族時間を最優先にした「サイドFIRE」という選択
2.投資の失敗から学んだ「入金力」の重要性
3.家族の理解を得るための「相手目線」の交渉術
4.FIREに期待しすぎない「現実的な幸福観」の構築
FIREを目指す理由は人それぞれです。
「仕事が嫌なので」という理由も決して悪いわけではありません。
ただ、FIRE後にどのような生活を送りたいのか、しかも数十年もの時間になるのであれば、長期的な視点は不可欠です。
しかも最近のトランプ相場のような状況になれば資産が維持できるかも不明瞭な状況に陥りかねません。
早くFIREしたい気持ちも理解できますが、「FIRE卒業」しては意味がないと思っています。
FIREする以上は本当の意味で「達成」できるよう万全の準備を行っていくべきです。
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