老後資金いくら貯めてる?60代以上の4人に1人が「5000万円以上」

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「オカネコ」というお金に関する相談サービスを提供している株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)が、老後資金に関する調査結果を公表しました。
「オカネコ」ユーザー 434人を対象にインターネットで行われたもので、その結果を「マイナビニュース」で取り上げた記事がありました。
今回はこの記事を参考に、世の中の老後資金についての実情を見ていきましょう。
8割近くが「老後不安」を抱えている
今回の調査では、まず最初に「老後に対する不安の有無」を訪ねています。
結果は次のようになりました。

不安を感じている人は全体の約8割に及びます。
ちなみに、回答者の属性は以下のようになっています。
回答者の年齢: 30代以下 21.2%、40代 25.8%、50代31.3%、60代以上21.7%
回答者の世帯年収:400万円未満27.4%、400万円以上600万円未満20.1%、600万円以上800万円未満15.4%、800万円以上1,000万円未満12.4%、1,000万円以上1,200万円未満6.5%、1,200万円以上11.8%、分からない6.4%
よく見ると、回答者に20代は含まれていません。
その中で8割ですから、これが高いのか低いのか。
そして、4.3%存在する「全く不安はない」と回答できた方が羨ましいです。
不安を感じているのは「生活費」
次の質問は、先の質問で「不安を感じている」人を対象に、「老後生活で特に不安を感じている項目」を聞いています。
結果はこちら。

1位は圧倒的多数で「生活費」でした。
これは昨今の物価上昇に対し、実質賃金が上がっていないことが背景にあるような気がします。
2位は「医療費」、3位は「健康面」、4位は「介護費」と続きます。
老後の健康とお金に対し不安を抱えている人が多いです。
これは読めない部分があまりにも多すぎるため、ある意味当然の結果と言えるかもしれません。
老後資金の準備は二極化の傾向
続いて「老後資金として貯めている額」についての質問です。
結果はこちら。

年代ごとに見えるのがありがたいです。
私は50代ですから50代に目が行くのですが、「5000万円以上」が16.9%いる一方、「100万円未満」が25.0%いるのが衝撃です。
この調査は「オカネコ」というお金に関する相談サービスのユーザーが対象ですから、お金に関する意識が世間一般よりは少し高めの人たちかと思っていました。
しかし、この結果を見る限り、意識と実践は異なるのか何なのか、よく分からなくなってきました。
ちなみに、実際に老後を迎えているであろう60代以上だと「5000万円以上」が25.4%と、4人に1人は準富裕層に到達している事実が伺えます。
一方で、16.0%の人が「100万円未満」と回答しています。
一体どうやって老後を送ろうと考えているのでしょうか。
中には金融資産ではなく不動産を保有していて、貯金は無いというタイプの人がいるかもしれません。
しかし、不動産タイプの人は少数のはずで、多くの人は単純に貯金がないと想像できます。
若い世代の人たちは、こうならないよう準備を進めなければなりません。
みんな「ねんきん定期便」は分かっていない
最後に興味深い調査がありました。
「ねんきん定期便」の理解度を聞いていますので、その結果をご覧ください。

さすがに60代ともなると大半の人は理解しているようですが、50代以下の理解度は低いことが分かります。
50代ですら4割くらいの人がよく分かっていないということは、「ねんきん定期便」自体がよくないものかもしれません。
自分の年金額を把握するなら「ねんきん定期便」より「ねんきんネット」のほうが使えるのですが、「ねんきんネット」がどの程度周知され、どの程度利用されているかも気になります。
まとめ
以上『老後資金いくら貯めてる?60代以上の4人に1人が「5000万円以上」』でした。
いかがでしたか?
あなたは老後資金をどれくらい用意しようと考えているのでしょうか?
正しく見込みを算出しておかなければ、誤った老後資金を貯めて後悔するかもしれません。
また、老後資金の把握には年金額の把握も必須です。
まだ30代・40代だと年金額の把握は難しいとは思いますが、「ねんきんネット」のシミュレーションを利用しながら予測しておくべきです。
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