「59歳で退職して大正解」月の年金約14万円・66歳男性の本音とは?

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
毎度おなじみ「All About」の老後資金シリーズです。
実際に老後を迎えた方の生の声が聞けるため、非常に貴重な連載だと思っております。
今回は福岡県に暮らす66歳男性のリアルな声を通して、私たちに老後資金との向き合い方について考えたいと思います。
回答者プロフィール
まずは回答者のプロフィールです
回答者本人:66歳男性
同居家族構成:本人、妻(63歳)、子ども(30歳)
居住地:福岡県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:650万円
現在の資産:預貯金1000万円、リスク資産0円
これまでの年金加入期間:厚生年金420カ月
なんと、子どもが同居しています。
この「All About」のシリーズでは珍しいパターンです。
現在の資産は1000万円ですから、決して多いとは言えません。
むしろ、まだまだ長い老後を考えると少し不安を感じそうな金額です。
現在受給している年金額(月額)
次に現在受給している年金額です。
老齢基礎年金(国民年金):なし
老齢厚生年金(厚生年金):8万2000円
障害基礎年金:6万円
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし
配偶者の年金や収入:障害年金9万1000円
年金は2人合わせると23万円ほどになります。
また、同居している息子から生活費を5万円徴収しているとのことで、これも大きいです。
面白いのはYoutubeの収入が年間で1万6000円ほどあるということ。
Youtubeはお気に入り登録者数が1000人を超えないと広告収入を得られません。
私が1000人達成までに丸1年かかりましたから、相当根気強くないと収入を得るところまで辿り着けません。
よって、この男性、なかなか根気強い人なのかもしれません。
ちなみに、月の支出は約22万円とのことで、十分賄えているようです。
「いつ大病してあの世にいくのか」
現役時代にもっとこうしておけばよかったことがあるか、との問いには「ない」とキッパリ回答しています。
ただし、後悔がないと言えばウソになるとも語っています。
障害の元は小学校4年生のときの交通事故。
個別訪問販売のディーラーに転職してしまった結果、足の痛みで思うように仕事が出来なくなって、年収600万円の平課長で終わってしまった点を挙げています。
今の生活での不安や不満についても「不満はない」とはっきり答えていますので、自身の決断には悔いはないようです。
今の楽しみは、近場ドライブ、月に一度くらいの温泉、日帰りバスハイク、小説創作、物書き、ご当地アイドル、YouTuberと実に多彩です。
リタイア生活を存分に楽しんでいるように見え、大変羨ましい限りです。
この男性の事例から私たちが学ぶべきこと
この男性の事例から私たちが学ぶべきは、単に「1000万円を貯めれば安心」という単純な方程式ではないという点です。
この男性には「いつ大病してあの世にいくか知れない」という健康リスクを織り込んだ早期退職の決断がありました。
これは老後資金計画において、単なる貯蓄額だけでなく、人生の不確実性、特に健康という最大の資本をいかにマネープランに組み込むかという重要な視点を与えてくれます。
彼の場合、早期退職という選択が、精神的な満足だけでなく、その後の安定した家計を築く上でプラスに作用したことが伺えます。
また、「夫婦で四六時中一緒にいて、家計簿を完璧に記入する」という徹底した支出管理も、現役時代から培われたであろう金銭感覚の賜物であり、老後を豊かに過ごすための揺るぎない基盤となっていることがわかります。
さらに興味深いのは、息子さんからの生活費徴収やYouTubeでの収入といった、年金以外の「多様な収入源」を確保している点です。
これは、平均年金額だけでは心もとないとされる現代において、いかに自身のスキルや家族との協力関係をマネープランに活かすかというヒントになります。
彼が現在の生活に「不満はない」と語り、満たされた日々を送っているのは、単に資産額が多いからだけではなく、予期せぬ事態への備えと、日々の支出管理、そして柔軟な収入確保という多角的なアプローチが功を奏しているからでしょう。
まとめ
以上『「59歳で退職して大正解」月の年金約14万円・66歳男性の本音とは?』でした。
いかがでしたか?
老後資金のことを考え、長く働くのは良いことかもしれません。
しかし、どこかで決断して会社を辞めて、自分のやりたいことに没頭する、それもまた楽しい人生ではないでしょうか。
お金に縛られ続け、働き続け、そして人生の最期を迎えることのほうがよほど悔いが残るような気がします。
もちろん仕事が生きがいなのであれば、それもまたよいでしょう。
「お金のために働かざるを得ない」人生は、できれば避けたいものです。
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