貯金7000万円・68歳の勝ち組元会社員に待っていた老後の現実

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

老後は仕事から解放され、自身の趣味などを存分に楽しむ最後のチャンスです。

故に、どんどんお金を使ってしまう人もいるでしょう。

しかし、ほどほどにしておかないと老後破産の危機に陥りかねません。

今回は毎度おなじみ「幻冬舎ゴールドオンライン」より記事をご紹介します。

「もう働かなくていい」から始まった海外三昧の生活

今回の記事の主人公は、千葉県在住の大澤誠一さん(仮名・68歳)。

国内大手メーカーに勤務していた元会社員です。

60歳で定年退職後も再雇用制度を利用して65歳まで働き、退職金3500万円とそれまでの貯金3,500万円、合わせて7000万円を貯めていました。

そのため「自分は老後資金に関しては“勝ち組”」「贅沢さえしなければ一生安泰」と考えていたようです。

退職後は「長年のご褒美」として、妻とともにビジネスクラスでの海外旅行に出かけるようになりました。

旅行好きの妻の希望もあり、ヨーロッパなどへの2〜3週間の長期旅行を年2回ペースで楽しみました。

ツアーは高級ホテルを選び、レストランも現地の有名店で、相当な金額がかかったようです。

そんな生活を3年ほど続けたある日、大澤さんは通帳を見て驚きました。

7000万円あったはずの通帳には、3800万円しかなかったのです。

実は、旅行だけでなく、車の買い替え、孫への贈り物、趣味の美術品購入など、年間の支出は想定よりずっと多かったのです。

持病も出てきて、医療費もかさみそうで、結局旅行もお預けとなりました。

「旅行の記憶」は残ったが

大澤さんの現在の心境はこちら。

「妻との旅行は、人生で一番楽しかった時間です。後悔しているわけじゃありません。だけど、正直言えば、もう少し計画的に使うべきだったとは思いますね。70歳を目前にしてこんなに不安になるとは…」

大澤さんは、家計簿をつけ、趣味も見直しながら、節約を意識した日々を送っているそうです。

まず、単純にお金の面から言えば「そりゃそうだろ」という感想しかありません。

お金は有限です。

自分が保有する資産額以上の価値は手に入れられません。

多額を使えば、早く蓄えが減っていくという至極当然の結末でしかありません。

一方で、ご本人が語っているとおり「後悔はしていない」とのことで、何回も旅行できたという点については羨ましい限りです。

お金を貯めても有効な使い方ができず、最期の時を迎えてしまうほど虚しいものはありません。

その意味で今回の事例は、もう少しお金の使い方を考えられなかったものなのか?という点は疑問が残ります。

「DIE WITH ZERO」は現実に可能なのか?

そして、今回の事例は、私が最近目指している「DIE WITH ZERO」が非常に難しいものだとも改めて気づかされました。

もちろん、本当に最期の時を迎えたときに資産がゼロになることなど不可能だと分かっています。

できる限りゼロに近づけようとしても、ゼロに近づけば近づくほど「お金が足りるだろうか?」という恐怖心が出てきます。

人生の最終盤ともなれば、医療・介護費が発生する可能性が極めて高いため、いくら残しておけばよいかも計算せざるを得ません。

相当に強いメンタルの持ち主でない限り、資産をゼロに近づけられないでしょう。

まず間違いなく計算どおりにはいきません。

株価の暴落で一気に資産が減ったり、住居が破損したり、家電が故障したり、いろいろなことが起こるはずです。

「人生の思い出作り」ばかりにお金を使えるわけではないのです。

それでも、「人生の思い出作り」はやらなければ、もったいないの一語に尽きます。

「やりたいことリスト」を作り、本当にやりたいことからクリアしていかないと、後悔することになるでしょう。

ということを自分自身に言い聞かせているのが本当のところです。

まとめ

以上『貯金7000万円・68歳の勝ち組元会社員に待っていた老後の現実』でした。

いかがでしたか?

人生の終盤戦、老後を楽しむことは何の問題もありません。

しかし、お金を使っての楽しみであれば、金額の範囲内に限られます。

そのペース配分を誤ると、今回の記事のように節約生活を強いられることになってしまいます。

理想と現実をよく理解し、お金を使っていく必要がありそうです。

以下関連記事です。

8000万円もの老後資金を用意できても、使うことができずにいるのは、それはそれで不幸なことなのかもしれません。

月の年金19万円で、ある程度もらえているはずの66歳の元公務員男性が現役時代の後悔を語ってくれました。

アンケート調査から65歳以上の人に聞いたところ、3割超の回答が「〇〇〇万円」で衝撃的でした。