【橘玲】年収400万円でFIREしたい若者が根本的に間違えていること

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

世の中には仕事に疲れ、早く会社を辞めたいと感じている人も多いのではないでしょうか。

かくいう私もその一人です。

そのため、FIREを目指す人が増えており、特に若者世代では多いようです。

そんな中、久しぶりに「プレジデント・オンライン」でFIRE関連の記事を見つけました。

登場したのは作家の橘玲氏です。

そして、記事はFIREに対して否定的なスタンスです。

若者が「根本的に間違えていること」とは一体何でしょうか?

それでは早速見ていきましょう。

年収400万円で「FIREできるかな」

今回の記事は、質疑応答形式になっていて、最初に20代・男性からの質問から始まっています。

この質問がなかなか興味深いです。

Q 「FIRE」をして、仕事やお金に縛られない人が正直うらやましいです。ぼくみたいに平凡な会社員には別世界の話に思えますが、ずっと会社に縛られ続ける人生にも耐えられません。40代になったら仕事より趣味のキャンプや山登り中心の生活がしたいのですが、年収400万円でもFIREすることは可能でしょうか?

最初に一読しただけで、思わずツッコまずにはいられませんでした。

ちなみに、会話調になった本文の最初の一文がこちら。

【Cさん】大手企業で働きながら毎月給与の8割を資産運用に回し、30代で7000万円の資産をつくってFIREした人のインタビュー記事をWebで読んだ。いいなあと思った。自分は年収400万円だから、FIREなんてムリだよね?

この「FIREした人」って、どう考えても元・三菱サラリーマン氏ではありませんか。

あの人は変態レベルですから、あれを真似したらダメに決まってます。

さて、本題ですが、結論から言うと「FI(経済的自立)」と「RE(早期リタイア)」を分けて、まずは「FI」を目指すことを薦めています。

記事でも指摘していますが、40歳で早期リタイアして、残りの人生をどのように過ごすのでしょうか?

記事に出てきたCさんの場合は「趣味のキャンプや山登り中心の生活がしたい」とのことですが、年中キャンプをしたいですかね?

たまに行くから楽しいように思いますが、いかがでしょうか?

毎日やってたら、それはもはや「サバイバル」じゃないかと。

それはそれで楽しそうではありますが、いつかは飽きが来るのではないでしょうか。

それよりも、FIを目指し、資産形成をしながら少しでも働き続けたほうが、誰かの役にも立てて、他の人との接点も作れるため、幸せに生きられるという主張です。

本当に40歳でFIREしたいなら1億円が必要

FIREを目指す人たちの間では「30代で1億円」が目標だと言われているらしいのですが、それは非現実的と言わざるを得ません。

先述した元・三菱サラリーマン氏は20代ですでに年収1000万円だったのに加え、貯蓄率8割の驚異的な節約をしていた人です。

平均的な年収のサラリーマンが10年ちょっとで1億円つくるのは極めて難しいと言わざるを得ません。

そこで記事中での提案は、まずは5000万円を貯めて、セミリタイア(サイドFIRE)するというものでした。

5000万円であれば、運用利回り7%で、毎月16万円を積み立てれば、15年で達成できると言います。

ちなみにCさんは実家暮らしらしく、確かに家賃の負担がありませんから年収400万円なら実現可能なように思います。

収入が増えれば追加投資もさらに増えていき、15年より早く5000万円を達成できるのではないでしょうか。

「ゆるく働き続けるセミリタイア」がベター

今回の記事の結論としては、フルFIREではなくセミリタイア(サイドFIRE)を推奨しています。

若くしてフルFIREし、世間と隔離された生活をするより、経済的自立を果たしながらもゆるく働き続けるのがよいとしています。

実際、私もセミリタイアを希望していますし、推奨しています。

自分の好きなこと・やりたいことで少しのお金を稼ぐ生き方のほうが、ストレスも少なく楽しく過ごせるように思います。

また、記事ではFIREの達成目標を50歳まで伸ばすという提案もしています。

私も50歳を過ぎましたが、50歳まで来ると、相応の経験もしましたし、人生の残り時間も限られてきます。

よって、残りの人生でやりたいことを精一杯やるというのも悪くありません。

人生に正解などありませんが、早すぎるフルFIREは決して良い人生にはならないのではないかと個人的には思っています。

まとめ

以上『【橘玲】年収400万円でFIREしたい若者が根本的に間違えていること』でした。

いかがでしたか?

結局、FIREは「何のために目指すのか?」という点で、明確な回答を持っていない人が多いと思います。

単に仕事から逃れたいだけでは、残りの長い人生を単なる暇つぶしに当てるようなものになります。

それよりも、自分が本当にやりたかったことを見つけ、楽しみながら稼ぎ、資産の減少を食い止めるほうがよほど健全な生き方のような気がします。

若くして少資産FIREに走るのは賢明ではないと考えます。

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