本当のところ老後資金は2000万円も不足しない

本当のところ老後資金は2000万円も不足しない

麻生太郎金融担当大臣は6月7日の閣議後会見で、「(年金だけでは)あたかも赤字ではないかと表現したのは不適切だった」と述べました。

老後資金が約2000万円不足し、資産形成の自助努力が必要とする金融庁の報告書について、 野党が反発していることを質問された回答の中でです。

今さら何を言っても遅いのですが、改めて衝撃の大きさを物語っているのかもしれません。

2000万円なんて、普通の人からしてみればそう簡単に貯められる金額ではありません。

しかし一方で、それほど恐れる必要もないのではないかとも感じています。

その理由は、老後資金が2000万円不足するという話の中身にあります。

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今回の動画は『【衝撃の事実】多くの人々が老後資金を準備できない本当の理由』です。老後のお金に不安を抱えている人はたくさんいます。しかし、老後資金をちゃんと貯められる人は一部の人に限られます。多くの人はなぜ老後資金を準備できないのかを調べてみましたので、ぜひ参考にしてください。
また、『【本物の準富裕層が語る】「金融資産5000万円は勝ち組」は真っ赤なウソ』も公開していますので、併せてご覧ください。
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収入が減れば身の丈に合った生活に変える

なぜ老後資金が2000万円不足するのか?

その理由は、夫婦のみ世帯で年金受給金額が21万円に対して、生活費が26万円かかり、毎月5万円不足するというところから始まっています。

そして、老後の期間を30年と仮定すると、5万円×12ヶ月×30年=2000万円不足するという計算になります。

しかし、年金受給額が実際に21万円だったとしたら、生活費に26万円もかけるものでしょうか?

お金が21万円しかないのだとしたら、生活費を21万円に収めようとしませんか?

収入が減れば、減った収入に合わせて生活を縮小すればよいだけの話です。

それなのに、収入の多い現役時代と同様の暮らしを求めようとすると、赤字になるというだけです。

年金だけでお金が足りないのであれば、働ければいいだけの話です。

その意味では、2000万円という金額が独り歩きした感もあるのではないでしょうか。

お金のない学生時代の方が楽しかった

思い出してもらえれば、学生時代というのはお金がなくても楽しかったのではないですか?

お金がないなりに、いろいろとやりくりして、工夫をして乗り切る。

まだ働いていないということもあるでしょうが、現役で働き始めると、「学生の頃に戻りたい」などと思う人も多かったのではないでしょうか。

しかし、老後のお金のことが心配になるというのは、お金の持つ力や世の中の現実を知ったことで、お金に対して過剰な期待というか、あまりにも縛られすぎているからではないでしょうか。

幸福論の中にさえお金が入ってくる日本人は、人生におけるウェートの中にお金の割合が多すぎるように感じます。

ある一定の年齢を過ぎると、お金以上に時間の方が大切だと気づくことになります。

人生の晩年は、お金がなくとも楽しく過ごすことを考えられる心の余裕を持ちたいものです。

問題は国が『年金100年安心プラン』 を放棄したこと

さて、今回の老後資金が2000万円不足するという話は、かなりのインパクトがありました。

中でも、国が年金制度の限界を認めたことは、かなり衝撃だったのではないでしょうか。

ここで思い出したいのは、2004年の小泉内閣時代に出された『年金100年安心プラン』です。

『年金100年安心プラン』とは一体どのようなものだったのか?

  • ①保険料は18,3%を上限に2017年まで段階的に引き上げ、それ以上保険料が上らないようにした。
  • ②もらえる年金はモデル世帯で現役世代の手取り収入の50%を確保。

「100年後でも絶対大丈夫」とまで豪語していたはずが、「2000万円足りません」と主張が一転したことが大問題。

やはり、アベノミクスが原因ではないでしょうか。

年金はリスクの高い株で運用され、その後も資金の投入は続いているようです。

株価は下降トレンドに入ったように見えますから、資金がどんどん減っていくのではないでしょうか。

こんな政権を支持し続けたのも日本国民である

ただ、一方的に文句を言えない場もあります。

なぜなら、この自公政権を選択したのは日本国民だからです。

選択したというか、選択することすら放棄した人が増加し続けたのが平成です。

下のグラフは、総選挙の年代別投票率の推移です。

衆議院議員総選挙における年代別投票率の推移

平成に行われた総選挙では、平成2年に行われた総選挙を最後に、20歳代の投票率が50%を超えることがありませんでした。

20代が最も選挙に行かなかった平成8年から15年の間は、まさに就職氷河期時代が20歳代となる時代。

もはや選挙どころではなかったのか、投票率は一気に低下。

結果として、このときに下した判断が自分たちに降りかかってきます。

選挙に行かないことは、事実上与党を支持したことと同じです。

選挙に行っても、白票を投じれば無効票として扱われます。

野党に票を投じなければ、何も変わりません。

しかし、国民は投票に行かず、自公政権は何もしませんでした。

今さら何を言っても手遅れです。

悲しいですが、自業自得でもあるのです。

まとめ

以上『本当のところ老後資金は2000万円も不足しない』でした。

お金がなければ、ないなりに楽しく暮らす。

それだけのことです。

大人になって"お金"を覚えたことが、何かを狂わせているのかもしれません。

お金よりも時間を大切にし、自分がどう生きたいかに意識を傾けたほうがよさそうです。

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