極限まで節約生活をしてみると見えてくる7つの真実
老後資金2000万円不足問題が表面化して以来、あらゆるメディアで「いかに2000万円貯めるか?」といった記事を見かけることが増えました。
2000万円貯めるためにはどうしたらいいのかを真剣に考える人にとっては、もしかしたら参考になっているのかもしれませんし、半信半疑になっているのかもしれません。
ただ、すでに4000万円を貯めている私としては、疑問に思うことが圧倒的に多いです。
2000万円を本気で貯めたいのなら、もっと良い方法があります。
それはシンプルに支出を減らして、貯金することです。
これで本当に2000万円貯まるのか?と疑問に思う人が多いでしょう。
しかし、これは真実です。
私と一般の人に生じるギャップの原因は、節約生活のレベルの問題です。
節約は中途半端に行うのではなく、極限まで節約します。
それができれば、2000万円貯めるのは容易な話になるのです。
極限まで節約生活をするとは?
そもそも、極限まで節約生活をするとはどういうことか?
ズバリ、本当に必要なもの以外の支出をすべてカットすることです。
節約というと、今より支出を削るというイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
例えば、洋服を買うなら高級ブランドからファストファッションに変える。
食品を買うならスーパーから業務スーパーに変える。
雑貨を買うならセレクトショップから100円均一に変える。
このようなセコい節約は、大した支出減にはなりません。
極限まで節約生活ですから、そもそも買いません。
新しい洋服を買わなければ、明日から生活できなくなる人ってこの世に存在しますか?
お酒を飲まないと死んでしまう人はいますか?
そんな人はいないはずです。
だとすれば、支出をガンガン切り捨てていくことができるはず。
そして、最低限度これだけはお金を支払わなければいけないというもののみを残して、あとはすべて支出をカットしてしまうのです。
これが極限の節約生活です。
ただ、これまでお金を使って楽しみを得てきた人にとっては、かなりきつい生活になることでしょう。
相当な我慢を要することになりますから、ものすごいストレスを抱えることになるのは容易に想像できます。
ですので、試しに1ヶ月だけどこまでやれるか、トライしてみることをお勧めします。
1ヶ月がんばれると、意外な真実が見えてくるはずです。
極限まで節約生活をして分かる真実1 本当に必要なものが分かる
極限まで節約生活をして分かる真実の1つめは、本当に必要なものが分かることです。
極限まで支出を切り詰めますから、不要な支出はすべてカットします。
すると、残さざるを得ない支出は、住居費(賃貸なら家賃)、水道光熱費、食費の3つしかないんです。
そもそも、スマホやインターネットで生きる上で必要不可欠なものではないですよね?
生活を便利にするためには必要不可欠ですが、なくても死ぬわけではありません。
ただ、さすがにスマホを解約するのは無理でしょうから、通信費は支払わざるを得ません。
それでも、格安スマホに変えるという選択肢はあるはずです。
まだ大手キャリアのスマホを使用している人も多いわけで、例えばUQモバイルに乗り換えるだけで、大きく通信費が下がる人も多いことでしょう。
毎週のように外食や飲み会に行っている人なら、1ヶ月だけ控えてみる。
会社へ行っている日のランチは弁当持参に変えてみるとか、外食ではなくスーパーなどの弁当に変えてみるとか。
飲み会は一切お断り。
毎月のように洋服を買っている人なら、1ヶ月は我慢してみる。
保険も本当に必要なのかどうか見直してみる。
所詮保険なんて、保険会社の金もうけの手段です。
保険会社が儲かっているということは、そういうことです。
保険は「不幸の宝くじ」ですから。
とにかく生きる上で必要な支出以外は、ほぼ全カットです。
趣味でお金を費やしているものがあったら、1ヶ月だけ我慢してみましょう。
そして、1ヶ月乗り越えたとき、やっぱりこれは欲しいというものが出てくるはず。
それが本当に必要なものです。
最低限度必要だった生活費にプラス欲しいもので生活ば、以前よりだいぶ少ないコストで生活できるようになるのです。
極限まで節約生活をして分かる真実2 無駄遣いが多いことに気づく
極限まで節約生活をして分かる真実の2つめは、無駄遣いが多いことに気づけます。
上記したとおり、本当に必要な最低限度の生活費以外はすべて不要。
となれば、今までどれだけ無駄遣いをしてきたということなのでしょうか?
「無駄」とは一体どういうことかを改めて考える機会にもなるでしょう。
要するに、自分にとってプラスになるかどうか。
一時的にマイナスにはなるけど、将来の自分にとってプラスになるのであれば、それは無駄とは言えません。
難しいのは、この理屈で言えば、どんな支出も無駄とは言えなくなる可能性があること。
無駄に対する判断は、その意味では難しさがあるのも事実です。
少なくとも、ストレスの発散を目的とした支出は、無駄と言わざるを得ません。
また、旅行に行っても、ただ遊んで帰ってきただけでは、何の意味もありません。
そのため、無駄かどうかの判断については、厳しめに見る必要はあると言えます。
極限まで節約生活をして分かる真実3 お金を使わずとも生活できる
極限まで節約生活をして分かる真実の3つめは、お金を使わずとも生活できることです。
普段何気なく生活をしていると、どうしても何気なくお金も使ってしまいます。
節約生活では、何気ない出費をすべて排除していきます。
最初のうちは、お金を使わないことに対して、ものすごくストレスが溜まると思います。
それまで当たり前に使ってきたお金を使わず、手に入れてきたものを我慢するわけですから、ストレスが溜まるのも当然です。
しかし、徐々に体が慣れてくると、お金を使わない生活が当たり前のものとなってきます。
そして、厳しい節約生活を乗り越えると、特にお金を使わずとも十分生活していけることに気づけるはずです。
そもそも、たいしてお金は必要ではないと気づけるのではないでしょうか。
極限まで節約生活をして分かる真実4 現在の収入でも十分貯金できる
極限まで節約生活をして分かる真実の4つめは、現在の収入でも十分貯金できることです。
貯金ができずに悩んでいる人もいるでしょう。
だからこそ、老後資金2000万円不足問題はここまで大きくなったわけです。
貯金できない人の中には、現在の収入が少ないから貯金できていないと感じている人も多いでしょう。
しかし、極限まで節約すれば、実は現在の収入でもそれなりの貯金ができることに気づける人が多いはずです。
もし、現在の収入のままで一定額の貯金ができるようになれば、収入が増えていくことで貯金の額はどんどん増えていくはず。
となれば、老後資金2000万円も非現実的な夢物語ではないと理解できるのではないでしょうか。
極限まで節約生活をして分かる真実5 2000万円貯めるのに投資は不要
極限まで節約生活をして分かる真実の5つめは、2000万円貯めるのに投資は不要ということです。
老後資金2000万円をどうやって貯めるかという記事を見ると、ほとんどの記事は投資をするべきと勧めています。
しかし、極限まで節約をしてみると、1ヶ月に貯金できる額が大幅に増えるはずですから、それを積み重ねていくと投資をするまでもなく2000万円貯まる人が続出するはずです。
もし2000万円を貯めるために投資を始める人が増えるとすれば、それこそ金融庁の狙いどおり。
そして、なけなしのお金をマーケットに突っ込み、カモにされ、結局資金を溶かしてしまい、何も残らないという悲劇的な老後を迎えるかもしれません。
もちろん上手く投資すれば、2000万円どころかそれ以上に化ける可能性も十分考えられます。
ちなみに、すでに4000万円を貯めた私から言わせてもらえば、たったの2000万円を貯めるのに無理して投資する必要はないという立場です。
極限まで節約生活をして分かる真実6 老後資金は2000万円も不足しない
極限まで節約生活をして分かる真実の6つめは、老後資金は2000万円も不足しないことです。
今、巷では老後資金2000万円不足問題が話題となっています。
発端は、年金収入21万円に対し、支出が26万円で毎月5万円の赤字になるという金融庁の報告書でした。
しかし、極限まで節約生活を送ることができると、支出26万円がいかに高すぎるものかが理解できるはずです。
仮に年金収入が21万円確保できるとすれば、21万円以内で生活することが十分可能ではないでしょうか。
だとすれば、老後資金が2000万円も不足することはないと理解できるでしょう。
ただし、あくまで年金収入が確保できることが大前提なため、ここは別の問題が生じてきます。
極限まで節約生活をして分かる真実7 少ない収入でも生活できる自信がつく
極限まで節約生活をして分かる真実の7つめは、年金だけでも生活できる自信がつくことです。
長い人生、収入が増えるばかりでなく、収入が減ることもあるでしょう。
自分の支出の極限を知っておけば、収入が減っても怖くありません。
となれば、今話題の年金収入が少なかったとしても、なんとかなると思いませんか?
騒いでいる人たちは、支出を抑える術を知らず、今のぜいたくな暮らしを続けたいというわがままな人たちだとも気づけるはずです。
例えば、無理に東京で暮らさずとも、地方でのんびり暮らすという選択肢も出てきたり。
セミリタイアして、仕事量を減らしてみたり。
いろいろな選択肢が出てくるのではないでしょうか。
まとめ
以上『極限まで節約生活をしてみると見えてくる7つの真実』でした。
いかがでしたか?
極限まで節約生活をしてみると、いろいろなことに気づけることがお分かりいただけましたか?
もしよかったら、まずは1ヶ月だけでも節約生活を試してみてください。