働くシニア世代の本音「生涯現役がいい」「年金だけでは足りない」
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
今回は『FNNオンライン』に掲載された記事から。
ページを見る限り『イット!』という番組で放送された内容です。
シニアになってからも働き続ける人たちの本音に迫っています。
70歳就業率は男性で45.7%
総務省「国勢調査」より計算すると、2020年の70歳就業率は男性で45.7%、女性で29.4%となっているとのこと。
この割合を多いと見るか少ないと見るか。
私は多いと感じます。
下の図をご覧ください。
坂本貴志氏の『ほんとうの定年後』によると、70歳就業率は2010年を境に上昇に転じていることが分かります。
それ以前は徐々に低下しており、1980年は2020年より高いことも分かります。
昔から長く働くことが当たり前だったのが日本なのでしょう。
しかしバブル経済を経たことのより人々が豊かになり、老後まで働かなくてもよい人が増加したのではないでしょうか。
それがバブル崩壊により反転。
さらに長寿化もあり、老後にもお金がかかるため、健康なうちは働き続けようと考える人も増えてきたと思われます。
2030年調査時の70歳就業率は2020年より高くなっているのではないでしょうか。
多くのシニア世代が「年金だけじゃ足りない」と言うが・・・
街頭でシニアの人たちに話を聞いてみると、紹介された人たちは共通して「年金では足りない」と語っています。
保育士(67):
やっぱり仕事しないと(金銭面で)大変です。動けるんだったら働きたい。
内職(77):
ほんのちょっぴりの年金では、毎月のそういうの(管理費など)を払うのに、やっぱり何か(仕事を)していたいと思うよね。毎日どうしよう、どうしようと思いながら暮らしてます。こんなに長生きするつもりじゃなかった(苦笑)
警備(交通誘導)(75):
きついですね。結局、ずっと10時間以上立ちっぱなしなので…。年金じゃ生活できないので、足りない分を働くしかない。
介護職(74):
(年金は)月5万円ぐらいかな。それでは家賃も払えないし、一人(暮らし)で子どもたちも遠くにいるしね。やっぱりある程度頑張らないと。
相変わらずフジテレビの番組の作りに疑問を持っていますが、少なくとも全員が「年金じゃ足りない」と思っているわけではないです。
もちろん多くの金額をもらえるに越したことはありませんが、老後は支出が減るはずで、豪遊でもしない限りある程度の生活はできると思っています。
ただし、それはサラリーマンのような厚生年金に加入していた人の話。
元サラリーマン的な人のインタビューがほとんどなさそうなので、実態把握には不十分かと思います。
「年金じゃ足りない」人もいる程度の話と捉えざるを得ません。
やはり苦しそうなのは国民年金だけの人。
さらに年金の納付漏れがあったのか、満額支給さえされていない人。
大変申し訳ないのですが「5万円じゃ、そりゃ生活していけないでしょ」としか思いません。
どういう老後の設計をしていたのかを本人に聞きたいくらいです。
シニアはどこで働くか?
では、シニアはどんなところで働いているのでしょうか?
記事で紹介されていたのはドンキホーテ。
早朝シフトは確かに早起きになる傾向にあるシニアならではの働き場所かもしれません。
似たような働き方で言うと、飲食店、スーパー・コンビニといった業態は常時求人を出しているところが多いので、シニアでも働けるチャンスはあるのではないかと思われます。
もう一例で紹介されたシニアを多く雇用する会社。
これは例外と言わざるを得ないでしょう。
ただし今後については分かりません。
労働力不足解消の糸口の一つは元気なシニアたちにあるからです。
一定のスキル・能力があり、健康状態に何の問題もなければ仕事を得られる可能性はあるでしょう。
こんな記事を書いていてふと思い起こすのはディズニーランドです。
コロナ前はディズニーランドとディズニーシーの東京ディズニーリゾートへ年間で3~4回足を運んでおりました。
ディズニーのキャストさんを見ていると、徐々に年配のキャストさんが増えていたような気がしていたのです。
あくまで私個人の感覚的な話になってしまうのですが、ディズニーに行くとそんな印象を持っておりました。
「年金じゃ足りない」と嘆いているシニアの姿は未来の私たちの姿でもあります。
現役時代の準備が老後を左右するのは至極当然です。
こうならないためには現役時代に厚生年金に加入できる働き方を選ぶ、年金はしっかり納付する、老後資金を蓄えておく、生活をダウンサイジングする、といった対策を行えるかどうかにかかっています。
まとめ
以上『働くシニア世代の本音「生涯現役がいい」「年金だけでは足りない」』でした。
いかがでしたか?
この手の記事は反面教師として活かさなければいけません。
「明日は我が身」です。
老後に苦しむことのないよう、今から老後対策を立て、行動に移しましょう。
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