FIREを49歳で達成した元弁護士『決め手は「収入よりも支出だ」』
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
FIREに関しての記事ですが、日本ではなくアメリカの記事です。
日本とは諸条件の違いはあれど、考え方には概ね相違なく、参考になると思います。
経済的自立までの7つのレベル
今回の主役は元証券法弁護士で、現在は『Forbes』の副編集長でもあるロブ・バーガー氏です。
バーガー氏は49歳でFIREを達成し、法律関係の仕事から引退したとのことです。
今回の記事でバーガー氏は「経済的自立までの7つのレベル」なるものを提唱しております。
レベル1:支出1カ月分の貯金
レベル2:支出3カ月分の貯金
レベル3:支出6カ月分の貯金
レベル4:支出1年分の貯金
レベル5:支出5年分の貯金
レベル6:支出10年分の貯金
レベル7:支出25年分の貯金
「レベル7が究極の経済的自由」と述べています。
支出25年分の貯金とは一言で言えば簡単ですが、金額にすればなかなかの大きさです。
年間支出200万円なら5000万円です。
ただし、5000万円でFIREできるかと問われれば、私は「No」と回答します。
すでに私自身が5000万円保有していますが、5000万円でFIREできるとは到底思えません。
FIRE界隈で有名な三菱サラリーマン氏は30歳でも7000万円を貯めてFIREしています。
5000万円では心許ない。
サイドFIREなら5000万円を貯めたら何とかなるかもしれません。
また65歳の時点で5000万円あれば何とかなりそうですが、もはやFIRE(早期リタイア)ではありません。
「支出25年分の貯金」は一定の目安としては良いかもしれませんが、もっと多くの金額を貯めたほうが安心感はあるでしょう。
経済的自由では収入ではなく支出が最重要
そして今回の記事で最重要となるのが、実は序盤に書かれていたこちら。
「人は給与明細の額で経済的な成功を測るように教育されてきた。だが、経済的自由とはいくら稼ぐかではなくて、いくら使うかで決まる」とバーガー氏は書いている。もちろん、収入を増やすことは、富を築くうえでとても重要な要素になる。収入が増えても、支出を同じレベルに保つことができれば、貯金できる額が一気に増え、引退の時期を早めることができる。
大半の人は収入を増やしたいと考えますが、経済的自由を手に入れるには支出のほうが重要だと述べています。
もちろん収入が多ければ資産の増加スピードは早くなるはずですが、支出が多ければ何の意味もありません。
収入が増えても支出を一定に保てば資産増加スピードが早くなります。
また次のようにも述べています。
「各レベルに到達するのにどれだけ時間がかかるかは、収入からどれだけ使って、どれだけ貯金するかで決まる。収入の多さは関係ない。教師が収入の10%を貯金すれば、ルブロン・ジェームズが収入の10%を貯金した場合と同じ年数で、レベル7に到達することができる」
急にバスケの超大物レブロン・ジェームズの名前を出しています。
収入の多寡は関係ないという例として挙げたかったと思われます。
これからの日本は収入も大事
しかしです。
確かに収入を増やすより支出を減らすことが大事というのは理解しつつも、やはり収入も大事だと思うわけです。
多くの人は早く仕事から解放されたいことでしょう。
だとすれば収入を増やすことも重要です。
これからの日本は社会保険の負担増から手取りが伸び悩む可能性が高いです。
支出を減らすだけでは収入が思うように増えていかないはず。
だとすれば、収入を増やすことも無視できません。
私はゴールが徐々に見えてきましたが、これから資産形成を目指す若い人にとっては大問題です。
最近は給与を上げようとする企業の動きが出てきましたので、それは良いことです。
その波に上手く乗れる人は資産を増やしていけるでしょう。
そして投資です。
注意したいのは経済成長が以前ほど見込まれないのではないかという点です。
となれば株価がこれまでように順調に右肩上がりし続けるかどうかは疑問です。
10年後、20年後はともなく、30年、40年といった長期のスパンで見ると株価が上がり続けるかどうか。
こればかりは何とも言えませんが、投資する以上は成長を信じて投資し続けるのみです。
収入を増やし、支出を減らし、投資に回す原資を増やす。
このサイクルを地道に続けることがFIREへの近道になるという、至極当然のことが結論となります。
まとめ
以上『FIREを49歳で達成した元弁護士『決め手は「収入よりも支出だ」』』でした。
いかがでしたか?
支出を抑えることの重要性は理解していただけましたか?
どんなに収入が多くても、支出が多ければお金は貯まりません。
そして5000万円と言わず、もっと大きな金額を貯めるようにすべきです。
あとは当ブログで私は何度も言ってますが、「何のためにFIREするのか?」を明確にしておくことです。
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