65歳で現役を退いた元教員「夫婦で年金月38万円では足りない」大誤算

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
今回は毎度おなじみ煽り系メディア「資産形成ゴールドオンライン」から、老後に関する記事です。
老後の人生設計は、多くの人にとって「最後の楽しみの時間」です。
「仕事を引退したら〇〇をしよう」と想いを馳せているひとも多いのではないでしょうか。
しかし、どれほど入念に準備を重ねても、思いもよらぬ出来事によって、その青写真が大きく揺らぐことがあります。
今回の記事では、想定外に巻き込まれた事例をご紹介します。
仕事引退後の青写真
今回の記事の主役は、山田健一さん(仮名・65歳)。
長年、中学校教師として教壇に立ってきて、60歳で定年を迎えたのち、再雇用で短時間勤務を続けてきました。
同い年の妻・陽子さん(仮名・65歳)もまた同じ教師で、夫と同様に再雇用で教壇に立ち続けました。
二人は「65歳になったら教師を引退して、現役時代は叶えられなかった家族水入らず、たくさん旅行に行こう」と決めていたといいます。
山田さんは次のように語っています。
「お互いに教師だったので、子育て中は本当に大変でした。学校行事はことごとく勤務校とかぶりますから、我が子の行事はほとんど行くことができませんでした。かわりに両親に行ってもらって、あとで報告を聞くというのが定番。だから家族との思い出はあまりないんです」
孫も含めて3世代、たくさんの思い出を作りたい――それが山田夫婦のささやかな夢だったそうです。
想定外の事態に崩れていく青写真
そしてついに65歳を迎えようとしていた矢先、想定外のことが起こりました。
大型台風により、築40年弱のマイホームが大損害を被ったのでした。
さすがに天災は想定できません。
修繕費の多くは保険で賄うことができましたが、将来を見据えて全面的にリフォームすることにしたそうです。
老後を見据えてのリフォームですから、段差をすべて解消し、水回り含めてバリアフリーにしようとしたところ、想像をはるかに超える見積金額が提示されてきました。
さらに夫の持病が悪化し、これまで以上に医療費がかかるようになりました。
夫婦二人の年金は合わせて月38万円。
世間一般から見ればかなり高額ですが、生活費に加えての医療費はさすがに賄いきれなくなっていきました。
また、孫に対する援助や教員同士の引退後も付き合いが続き、交際費の出費もバカにならない金額に。
もはや夢に描いていた家族旅行の青写真は実現性が乏しく、儚くも散っていったのでした。
想定外の出費のパターン
今回の記事の山田さんの場合、「想定外のことが起こった」と語っていますが、実は想定の範囲内とも言えます。
なぜなら、よく言われる「想定外」のパターンだからです。
まずは、住宅関連費用です。
老後に向けた住宅のリフォームで大きな出費が発生したというのは、実は定番の「想定外」です。
数十万円からヘタすると数百万円になる場合もあります。
よって、リフォーム代を老後資金として組み込んでおかなかったことが問題です。
医療費と介護費は、老後に発生する支出としては当然想定しておくべき「想定外」です。
確かにその費用がどこまで肥大化するかは想定しづらいのが正直なところです。
極力老後資金を確保しておきたいところですが、使わずに余らせてしまうのも本末転倒という難しさがあるのは事実です。
子供や孫への援助も実は老後破産まっしぐらの「想定外」のパターンの一つとして知られています。
これは見栄を張らずに、単純に抑えるだけでよいはずです。
老後資金はいくら貯めればよいのか?
今回の記事で私が非常に気になった点が一つあります。
それは、老後資金に関する言及が全くなかったことです。
それまでに蓄えた貯金があるはずで、そこからリフォーム代を支払ったのでしょうか?
教員夫婦ですから、退職金も含めれば5000万円以上の貯金があっても何ら不思議ではありません。
しかし、お金に関する言及は年金のみ。
何かがおかしい気がします。
とにかく、老後資金があれば想定外にも対応できたでしょうし、家族旅行だって実現していたはずです。
「老後2000万円問題」が登場したのは2019年のこと。
あれからすでに6年が経過しました。
必要となる老後資金は、おそらく変わることになるでしょう。
物価上昇が続き、6年前より物価が上がっています。
今後も物価上昇が止まることはないでしょう。
必要な老後資金は「人による」ため、自分で計算する必要があります。
どのような老後生活を送りたいのか、年金の見込みはいくらなのか。
条件は人によって異なりますので、自分で計算するのが最もよいでしょう。
まとめ
以上『65歳で現役を退いた元教員「夫婦で年金月38万円では足りない」大誤算』でした。
いかがでしたか?
想定外に対してどれだけの準備ができているかが安心した老後を過ごせる条件と言えそうです。
リフォームや医療費、そして娯楽など、どれだけ老後にお金を使うかを想定して、現役時代から用意をしておかなければなりません。
また、趣味や付き合い、援助などでの使いすぎには十分注意が必要です。
「想定外」と言いながらも実は想定できるものが多かったりするのも事実です。
安心して老後を迎えられるよう、綿密な準備を進めていきましょう。
以下関連記事です。
月の年金19万円で、ある程度もらえているはずの66歳の元公務員男性が現役時代の後悔を語ってくれました。
アンケート調査から65歳以上の人に聞いたところ、3割超の回答が「〇〇〇万円」で衝撃的でした。
68歳夫婦が念願の田舎暮らしを捨てわずか3年で東京に戻った理由は一体何だったのでしょうか?