貯金できない男に成り下がってしまった原因となった支出8選

 若い頃から貯金に励み、順調に貯金額を伸ばしていきました。

 このペースでいけば、32歳で1000万円に到達するのではないかと思っていました。

 ところが。

 実際には、1000万円に到達したのは34歳のとき。

 2年のずれが生じてしまいました。

 原因は簡単なことです。

 それは「お金を使ったから」。

 お金を使えば、貯金はできない。

 当たり前のことです。

 それなのに、やらかしてしまいました。

 今回は、その「やらかし」の数々をご紹介します。
 

貯金できない男の支出その1 自動車

 最初に大きな支出となったのは、自動車です。

 当初は地方に住んでいましたので、生活をするためには自動車は必須と言っても過言ではありません。

 そのため、新卒当初は激安中古車に乗っていました。

 そして、20代後半に現金で新車を購入しました。

 価格は150万円。

 それまでに貯金をしていましたので、現金一括で購入することについては何ら躊躇はありませんでした。

 40歳を過ぎた現在でも、自動車を超える大きな買い物をしたことがありません。

 ただ、自動車の場合、購入すれば維持費がかかります。

 保険、車検、スタッドレスタイヤ、駐車場、ガソリン。

 とにかくお金がかかります。

 それでも、地方在住だったため、いろいろ安かったので、助かっていました。

 東京なら、駐車場代が払えないです。

 実際、東京に出てくるタイミングで自動車は手放しました。

 東京なら、電車が充実していますから、自動車は必要ありませんでした。
 
 

貯金できない男の支出その2 ゴルフ

 社会人になると、なぜか人付き合いでゴルフをやるように勧められ、特に抵抗もなかったので、始めました。

 父親がやっていたのもハードルを下げた要因だったと思います。

 最初は、父親から譲ってもらったもので済ませていましたが、上達しようとするならば、自分に合ったゴルフクラブが必要です。

 そこで、一定のレベルに到達したところで、クラブセットを購入しました。

 ウッドにアイアンにパターを購入。

 さらに、バッグも新調。

 総額、なんと40万円(!) 

 思い切りました。

 そのくらいゴルフにハマっていました。

 毎週のように練習場に行き、1000円分くらいの練習をしてました。

 毎月1回のラウンドに言っていました。

 1回行くと、ゴルフ場にもよりますが、だいたい1万円前後だったでしょうか。

 とにかくゴルフはお金がかかるんです。

 ゴルフも東京に出てくるタイミングでやめました。

 ゴルフはとにかくお金がかかるスポーツですから、東京に出てきてからも続けるのは厳しいと思いました。

 また、自動車を手放しましたから、練習場やゴルフ場へ行くにも不便ですから、続けることは困難だと思っていました。
 
 

貯金できない男の支出その3 パソコン

 僕が就職したころは、まだパソコンは一般的ではありませんでした。

 今でこそ、パソコンが一人につき一台が支給されていますが、当時はまだまだでした。

 就職して最初の頃は、ワープロを持ってました(笑)

 その後、パソコンの方が普及してきて、家でも自分のパソコンを持ちたくなり、購入に至りました。

 最初に買ったパソコンの値段は、20万円くらいだったでしょうか。

 その後、古くなったり動きが悪くなったりで買い替えること4回くらい。

 パソコンも徐々に値段が下がってきており、以前よりはるかに買いやすくなりました。

 あとは、現在使用しているPCはDELLにしたので、価格は比較的抑えられている方だと思います。
 
 

貯金できない男の支出その4 パチンコ・パチスロ

 今回の内容で最悪のものがこれ。

 僕は元々、実は大のギャンブル好き。

 麻雀と競馬をこよなく愛する学生時代を送っていました。

 ところが、就職してから競馬のできない地域で勤務することとなりました。

 当時の競馬は、ネットでの馬券販売を行っていなかったからです。

 馬券を販売している場所まで移動するのにも、何時間もかかるような地域です。

 そのため、競馬はできなくなりました。

 麻雀も人数が最低4人必要ということで、人数の少ない職場だったことから、できなくなりました。

 だったら、そこでやめておけばいいのに、暇を持て余してしまった僕に魔の手が忍び寄ります。

 「今日、一緒にパチンコ行かない?」

 同僚からの誘いでした。

 付き合いもあったので断ることができず、僕は禁断の場所へ踏み込んでしまいました。

 勝手が分からないので、質問しながらパチンコを打ち始めましたが、ここでさらに運の悪いことに、数千円の投資で見事大当たり。

 確変を引きました。

 そして5連チャン。

 初パチンコは大勝利に終わりました。

 「パチンコって、簡単だな」

 そう思ってしまった僕は、その翌週から一人でパチンコ屋へ入り浸ることになりました。

 勝ったり負けたりを繰り返していました。

 パチンコだけに飽き足らず、パチスロにも手を出しました。

 パチスロの方が面白く、ますますのめりこみ、しまいには毎週のようにパチンコ屋へ行くようになりました。

 最高で1日5万円負けました。

 最高で1日10万円勝ったこともありました。

 ただ、トータルで見たら、負けたのは間違いありません。

 パチンコ・パチスロにのめりこんでいた期間、確実に貯金のペースは落ちました。

 さすがに貯金を食いつぶすところまではいきませんでしたが、危なかったです。

 その後、会社を辞めたタイミングでパチンコ屋から足が遠のき、東京へ出てきてからは一度も行っていません。
 
 

貯金できない男の支出その5 株式投資

 徐々にお金が貯まってくると、さらに貯金のペースを上げていきたいと思い始めました。

 そこで思いついたのは、投資です。

 当時、ネットで株が買えるということで、ネット証券が徐々に一般化しつつある時期でした。

 僕はSBI証券に口座を開設し、2005年から株式投資を始めました。

 「これでお金持ちになれる」

 しかし、その考えは甘かったです。

 とにかく、株価は刻一刻と動きます。

 気になって仕方がありません。

 仕事中も株価がどうなったのか、心配でチェックしまくり、仕事が手につかない状況に陥りました。

 長期で保有する考え方ではなく、短期売買を繰り返して利益を得ようと考えていたことも悪い影響を及ぼしたのでしょう。

 もちろん勝つこともありましたが、その額は小さく、大きな利益にはつながりませんでした。

 そんな中、運命の日が訪れます。

 2006年1月17日。

 この日も仕事中に株価が気になりチェックしてみたところ、今まで見たことのないような大幅値下がり。

 原因はわかりませんでしたが、あまりの値下がりに狼狽し、持っていた株をすべて売却しました。

 後にも先にも、仕事中に取引したのは、このときだけです。

 この日、一日の損失、約40万円です。

 この日に起こった出来事は、のちに「ライブドア・ショック」と命名されました。

 さすがにショックから立ち直れず、株式投資からはしばらく遠ざかることになります。

 その後、再び株式投資を行い始めるのは、2008年ごろ。

 しかし、今振り返れば、日経平均株価は下降線をたどり、2000年代では最も安いところまで下がっていく時期。

 株に手を出してはいけない時期だったのです。

 結局、まったく儲けることはできず、撤退することとなりました。

 その後、株価は反転し、現在までの株高につながっています。

 僕はこのときの経験から、株式投資のセンスは無いと判断し、それ以来、一切投資は行っていません。
  
 

貯金できない男の支出その6 洋服

 僕は、洋服が好きです。

 以前の僕は、しょっちゅう服を買っていました。

 そこまで高級なブランドの服を買っていたわけではありませんが、そこそこの支出になっていたと思います。

 あと、過剰なまでのローテーション思考。

 革靴8足、スーツも8着。

 とにかく、いろいろな服を回して着るようにするため、枚数を大量に抱えていました。

 Tシャツ、パンツ、Yシャツ、靴下。

 どれもこれも、とにかく枚数が多い。

 結局、収納も増やさざるを得なくなり、それが部屋を狭くしている原因となりました。

 現在は、反省を踏まえ、断捨離を進めています。

 ムダな服を買うこともほとんどなくり、昨年であれば2枚の服の買い足しで済ませることができています。
 
 

貯金できない男の支出その7 スポーツジム

 運動不足と体重増加に伴い、スポーツジムに通い始めました。

 月額およそ8千円。

 一応ほぼ毎週通いました。

 ただ、やっている運動はたいしたものではありませんでした。

 やろうと思えば、家でも可能だったのではないでしょうか。

 収入が増えていたからこその油断だったと思っています。
 
 体重は減り、いまだにキープできていますから、効果はありました。

 その点は良かったです。

 今ではジムは解約し、簡易なトレーニングを毎週家で行っています。
 
  

貯金できない男の支出その8 スカパー!

 僕は、サッカー観戦が一番の趣味です。

 特に海外サッカー。

 スペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランス、ポルトガル。

 各国リーグは、面白そうな試合を毎週欠かさずチェック。

 そして、チャンピオンズリーグにヨーロッパリーグ。

 ミッドウィークの試合も、どうしても見たいものがあれば、早朝から起きてチェックしていました。

 当然、代表戦も見ます。

 ワールドカップやEUROの本大会はもちろんのこと、本大会出場をかけた欧州予選まで追いかけます。

 となると、スカパー!でサッカーを完全に網羅しようと思ったら、月額1万円を超える金額になっていました。

 それでも支払い続けたのは、僕にとっての最大の趣味だから。

 これを失えば、僕はただの人になります。

 ただ、先に述べたスポーツジムと合わせて毎月約2万円の固定費は、しばらくの間、僕の支出に重くのしかかります。

 しかし、収入も増えていたため、そこまで大きな支出とは気づいていなかったのです。

 今では、スカパー!に頼らずとも海外サッカーを観戦できる方法が増えてきました。

 そのため、支出は減っていくこととなりました。
 
 

まとめ

 以上いかがでしたでしょうか?

 僕はこれらの悪しき経験から学び、現在に至っています。

 やはり頭が悪いせいで、自分で経験しないと、痛い目に遭わないと理解できないようです。

 この記事を読んだ皆さんは、僕を反面教師にして、同じようなことにならないよう注意してください。