老後の生活費はどうなる?独身一人暮らしの場合の内訳は?

相変わらず老後のお金が心配です。

老後資金をいくら貯めたらよいのか?という議論が絶えませんが、僕の不安はむしろ他のところにあります。

それは、老後の生活費です。

いくら老後資金を貯めたとしても、早くに使い切ってしまっては元も子もありません。

老後のお金の問題は、いくら貯めておくかが重要なのではなく、いくら使うかの方が重要なのです。

よって、毎月の生活費をどこまで抑えることができるかによって、老後の暮らしは大きく変わってくるのです。

では、老後の生活費は一体いくらくらいかかるものなのでしょうか?
 

老後の独身一人暮らしの生活費の内訳

総務省の平成28年の「家計調査年報」によると、世帯主が60歳以上、無職世帯の1ヶ月の支出は下のようになっています。

食費 68,193円
住居費 14,346円
水道光熱費 20,427円
家具・家事用品 9,290円
被服等 6,737円
保健医療費 14,646円
交通・通信費 26,505円
教育・教養娯楽費 25,712円
こづかい 6,225円
交際費 25,243円
その他支出 22,280円
合計 239,604円
引用元:ノムコム

食費や水道光熱費の金額からして、これは独身一人暮らしではなく二人以上世帯です。

では、一人暮らしであればどのくらいのお金がかかるのか?

それは、今の自分の支出がヒントとなるはずです。

今の自分の支出から想定して、どのくらい増減するかで予想できるのではないでしょうか?

それでは具体的に各費目を見ていくことにしましょう。
 
 

1.食費

一人暮らしの食費の平均は、4万2千円と言われています。

現在独身で一人暮らしだという人は、どのくらいの食費で生活していますか?

老後の食費はなかなか予想しづらいところはありますが、現在より増えるイメージを僕は持っていません。

食べる量が徐々に減っていくだろうと予想しているからです。

ただ、だからといってすぐにでも食費が1万円も減るとも思えませんので、当面は現在と同じくらいの食費になるだろうと考えています。

退職後にいきなり外食が増える人が中にはいるかもしれませんが、それは絶対に避けなければなりません。

収入が減るわけですから、食費は増やさないよう気をつけましょう。

僕の個人的予想:35,000円
 
 

2.住居費

老後の生活費の中で最大のポイントとなるのが住居費です。

すでに一戸建てないしマンションを所有していれば、老後は安泰と言ってよいのかもしれません。

ただし、住宅ローンの支払いが完了していればの話です。

支払い終わらぬうちに定年を迎えてしまっては悲劇。

その後の支払いが大変厳しくなってしまいます。

また、賃貸の人も大きな問題を抱えることになります。

住宅ローンは支払いが完了すれば、その後の住居費は大きく減少することになりますが、賃貸はずっと家賃が付きまとうことになります。

上記した例での住居費が14,346円となっていたのは平均を算出しているからです。

住居費がかかっていない人はゼロでしょうし、家賃がかかっている人はもっと高い金額になっているのです。

間違っても14,346円で済むとは思わないでください。

僕は実家に帰ろうと思っているので、お金がかからないという想定にしておきます。

僕の個人的予想:0円
 
 

3.水道光熱費

水道光熱費は、昨今の流れからすれば、少しずつ値上がりしていくでしょう。

ですから、老後の水道光熱費は、今よりも若干高くなっているのではないかと予想しています。

だからといって、現在の2倍にまで値上がりするとは思えません。

あくまで微増程度。

ただし、注意すべき点はあります。

それは、現住所から引っ越すことを想定している場合。

地域によって金額が変動する可能性がありますから、あらかじめ調べておく必要があります。

僕の個人的予想:15,000円
 
 

4.家具・家事用品

この費目はよく分からないですね。。

いわゆる日用品の支出は定期的に発生するとは思いますが、9,290円ともなる支出は一体何があるのか想像もつきません。

家具を新たに買うとは思えないです。

僕の個人的予想:2,000円
 
 

5.被服等

老後になると、服にそこまでお金をかけることはなくなるでしょう。

男性ならなおさらです。

毎月6,737円も新しい服を購入することはないでしょう。

美容院なんかもこの費目に入ってくるのでしょうか?

僕は今でこそ一応美容院に通っていますが、老後は1,000円カットで十分です。

僕の個人的予想:2,000円
 
 

6.保健医療費

老後の生活費で住居費が最大のポイントが住居費であるならば、命運を分けるのが医療費でしょう。

自分の体に待ち受けることは、さすがに予想できません。

大病でもしない限り、せいぜい内科か歯医者くらいかなと。

ただ、今はそうかもしれませんが、65歳をすぎて自分の体がどこまで弱るのか想像もつきません。

僕の個人的予想:2,000円
 
 

7.交通・通信費

交通費と通信費を一緒にしてしまうあたりにセンスのなさを感じますが、やむを得ません。

交通費は、定年後に定期券を持つことは無くなるでしょうから、もしかしたら現役時に比べたら高くなってしまうのかもしれません。

都市部であれば、電車移動に頼ることが多いでしょう。

また、いまは都市部に住んでいるけど、定年後は地方で悠々自適に、なんて考えている人は、地方の場合、車が無いと相当不便です。

年老いてから車の運転はリスキーですが、生活するためには自動車を所有することで発生するコストを見込んでおく必要があるかもしません。

通信費については、僕はいろいろ調べていたのですが、スマホをやめてガラケーにするのも手ではないかと考えています。

老後になってもあえて通信費の高いスマートフォンを持ち続けるメリットもないのではないでしょうか。

それならば安くあがるガラケーへの回帰という選択も悪くないのではないでしょうか。

僕の個人的予想:6,000円
 
 

8.教育・教養娯楽費

結婚している人であれば、自分の子どもが無事独立してくれているかどうかが運命の分かれ道になりそうですが、独身一人暮らしであればその心配は無用です。

自身の勉強のための費用であったり、趣味の費用がここに含まれるのでしょうが、ここも人によって大きく差がでそう。

老後に羽を伸ばしたいと考えている人も多いでしょうから、旅行の費用が現役の頃より跳ね上がるかもしれません。

もちろんのんびりできる時間ができるわけですから、羽をのばすのはよいのですが、のばしすぎて生活費を圧迫するようでは意味がありません。

僕の個人的予想:3,000円
 
 

9.こづかい

ここにきて「こづかい」という費目が入ってくることにものすごい違和感を感じます。

あえて設ける必要もないように思います。

僕の個人的予想:0円
 
 

10.交際費

平たくいえば、飲み会の会費です。

お酒が好きな人は、一人でも行くかもしれません。

老後にも現役時代の付き合いなどで飲み会は発生するでしょうが、現役時代に比べれば飲みに行く回数は減るのではないでしょうか。

僕は飲み会が嫌いなので、行くことは完全になくなると思います。

僕の個人的予想:0円
  
 

11.その他支出

その他の支出として考えられることは、一体何があるでしょうか?

アクシデント的に発生するのは、住居の修繕系であったり、家電の修理・買い替え。

この2つはバカにならないですし、いつ発生するか予想もつきません。

ただ、毎月のように定期的に発生するものでもありませんから、今回は対象外としておきます。
 
 

12.合計

ここまでの金額を合計すればよいのですが、皆さんはいくらになりましたか?

僕の合計は65,000円になりました。

少ない。。

正直、今でも何もなければ、家賃を除いて1ヶ月8万円もかからない生活になります。

現時点でミニマムと言ってもいい生活費。

これがさらに減るとは思えないんです。

だから、僕の場合は老後の生活費は、普通の人に比べれば予想しやすいと思います。
 
 

老後の独身一人暮らしの生活費の内訳まとめ

以上、いかがでしたでしょうか?

最後に忘れてはいけない最大の注意点を付け加えておきます。

それは消費税の増税です。

2019年10月から消費税が10%になることが確定しています。

そのため消費税の増税分は支出増になることは覚悟しておかなければなりません。

この先にことは分かりませんが、もしかしたらさらなる増税があるかもしれません。

物価も上がりそうですから、自分で立てた予想に何パーセントかプラスして見込んでおくのがよさそうです。