若者の節約術1位はシャンプーの詰め替え?節約は効果性を考えよう
先日「悩みはお金…そんな若者の節約術1位は「シャンプーの詰め替え」!? 効果のほどを専門家に聞いた」という記事を読みました。
タイトルを見た瞬間、「嘘でしょ?」と思ったのが正直なところです。
ネット上に氾濫する節約術に関しては、疑問の残るものが非常に多いです。
シャンプーの詰め替え用を買うのもそうです。
効果があるかどうかを考えて節約すべきです。
そこで今回は、このアンケートに登場した節約術を見ながら、効果的な節約術を考えていくことにしましょう。
若者もお金のことで悩んでいる
まず今回のアンケートの概要について。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が行った「若者のライフスタイルに関するアンケート調査」によると、若者がいま悩んでいることの1位はずばり「お金のこと」だった。(2018年12月21日~26日にかけて、全国の18~24歳の男女1,502人を対象にインターネット調査)
次に、若者がどんなことで悩んでいるのか、ランキングです。
若者もお金のことで悩んでいるんですね。
お金について悩むにはちょっと早いような気もしますが。
若者が節約のために意識して行動していることとは?
次のアンケートが問題の節約に関して「意識して行動をしていることは?」
結果はこちらです。
1位は「シャンプーなどの詰め替え用を購入する」(58.1%)でした。
2位以降には次のような節約が並びます。
・電気をこまめに消す(54.8%)
・水を流しっぱなしにしない(53.4%)
・ごみの分別(42.9%)
・冷暖房の設定温度を適温にする(35.5%)
上位に並んでいる節約術を見ると、なぜこれが?と疑問を抱かざるを得ない節約術が並んでいます。
シャンプーの詰め替え用に節約効果はあるのか?
シャンプーの詰め替え用を買うことについては、節約効果はほとんどありません。
そもそもシャンプーを買い替える時期というのは数ヶ月に1回程度ではないでしょうか。
買う頻度が少なければ、当然大した節約効果など見込めません。
それからあまり気づかれていないのかもしれませんが、詰め替え用は本体よりも容量が少ないことがあります。
例えばシャンプーではなくボディソープですが、僕も使用している花王のビオレUボディウォッシュの本体と詰め替え用の容量は以下のとおり。
ビオレUボディウォッシュ本体ポンプ 480ml
ビオレUボディウォッシュ詰め替え用 340ml
詰め替え用は140mlも少なくなっています。
それなのに単純に価格だけを比較しているようでは、何ら節約にはなっていないことになります。
むしろ本体を買った方がお得になることも多いです。
盲目的に詰め替え用を買うのではなく、補充のタイミングでどちらが本当に安いのかを計算して買った方がよいのです。
このように効果の見込めない節約をしていては、お金が貯まることはありません。
2位以降の節約術
ランキング2位以降を見ても、首をかしげたくなる節約術が並びます。
2位の「電気をこまめに消す」、3位の「水を流しっぱなしにしない」については、当たり前のことではありませんか?
もはや節約術と言うほどのことでもないように思います。
「ごみの分別」は節約ではありません。
「冷暖房の設定温度を適温にする」は節約術としてはありうるものではありますが、せいぜい年間2千円程度の効果でしょう
大きな効果は見込めません。
5位までの節約術を見る限り、お金が浮くような節約術は正直見当たらないと言わざるを得ません。
6位以下にも疑問の節約術が並ぶ
アンケート結果の6位以下に並ぶ節約術も疑問です。
「エコバッグを持ち歩く」は節約ではないでしょう。
確かに2円とか取られる場合がありますが、大した金額にはなりません。
節約というより環境への配慮と言ったほうがよいでしょう。
「過剰包装やレジ袋を断る」も同様です。
「壊れた物を修理して長く使う」は、悪くはありませんが、これも修理代のほうが高くつく場合もありますから注意が必要です。
また家電であれば、最新家電のほうが節電になる場合もありますから、あまりに古い家電であれば買い替えたほうが良い場合もあります。
「マイボトルを持ち歩く」でようやく節約術として有効そうな気がするものが登場。
余計なドリンクを買わないようにすれば、年間でみるとそれなりの効果はありそう。
「家電製品を使わないときはコンセントを抜く」は、家電の種類にもよりますが多少の効果はあります。
「風呂の残り湯を洗濯に使う」は、やりきれますか?という疑問は残りますが、やりたい人・やれる人ならいいのではないでしょうか?
僕はやりませんが。
「自家用車ではなく公共交通機関を利用する」はよいでしょう。
若いのに自家用車を持ってしまったら、維持費が大変です。
「割りばしや紙コップなどは使わない」は節約というより環境配慮。
「衣服のリメイク、手料理、DIYなどを心掛ける」はよいでしょう。
以上を振り返ると、節約術として効果がありそうなものがほとんどない。
ちまちまと節約したところで、何かを買ったら一発で吹っ飛んでしまいます。
もっと他のことを考えるべきでしょう。
若い人がやるべき節約術は?
では、若い人が他にやるべき節約術とは一体何でしょうか・
それはもちろん「固定費の節約」です。
一人暮らしをしている人であれば、家賃の安い部屋に住むべきです。
会社の後輩を見ても、20代なのに40代半ばの僕より高い家賃の部屋に住んでいる子がいたり。
そりゃお金が貯まらないでしょ。
まずは家賃の安い部屋を借りるとか、シェアハウスを利用するとかして、住宅に関する費用を下げる努力をすべきです。
それからスマホの通信費を安くするということも大事です。
このブログでも「UQモバイル対mineo(マイネオ)」「UQモバイル対BIGLOBEモバイル」と題して格安スマホへの乗り換えを勧める記事も書いています。
大手キャリアから格安スマホへ乗り換えるだけで、月4~5千円の節約効果があります。
まだ格安スマホを乗り換えておらず、節約しなければと思っている人がいるならば、すぐにでも格安スマホに乗り換えるべきです。
スマホやネット関連でいうと、アプリや月額サービスにお金をたくさん使っていませんか?
不要なのにお金を支払い続けているようなものがあるなら、すぐに解約しましょう。
余計なサービスにお金を払わなければ、それだけで十分な節約効果があったと言えます。
まとめ
以上「若者の節約術1位はシャンプーの詰め替え?節約は効果性を考えよう」でした。
本当に必要なことに対して、支出を削るのは非常に苦労や我慢が伴い、困難を極めます。
そのためストレスが溜まり、結局節約にならず、失敗に終わることになります。
できるだけ負荷のかからない方法に取り組むべきです。
かといって、今回紹介したような効果の薄い節約術に取り組むことも避けなければいけません。
これをやると、どの程度の効果が見込めるのかを理解してから取り組むべきです。
そして、そもそも必要もないものにお金を使わないことを意識すべきです。
がんばって浮いたお金は、自分の将来のための自己投資につぎ込んでください。