40代は必見!現在の60代の働き方を見て学ぶべき将来の防衛策

2019年2月6日

70歳まで働く時代、どう生き抜く? 人生100年時代に「しんどい」が7割』という記事を読みました。

冒頭から悲しくなるような一節です。

あなたは自分が70歳まで働く姿を想像できるだろうか? 人生100年時代といわれる今、もはや悠々自適な引退生活など、遠い過去のものになった。

悠々自適な生活は過去のものとなってしまったのでしょうか?

私たち40代の人間は本当に70歳まで働き続けなければならないのでしょうか?

そこで今回は日刊SPA!の記事における60代で働く男性のアンケート結果から、40代の人間が自分の将来をどのように見据える必要があるのかを考えていきます。
 

将来の年金受給開始年齢は75歳になる

厚生労働省は年金の受給開始年齢の75歳への繰り下げの検討を始めました。

とはいっても、現行の65歳受給開始から10年もの繰り下げが検討されるわけではなく、現行の70歳まで繰り下げ可能なところを75歳まで繰り下げることができるようにするらしいです。

ただ、40代の人は65歳からは年金を受け取れなくなることも想定はしておいたほうがよいでしょう。
 

1 最も多い働き方は雇用延長

まずは現在の60代はどのような働き方をしているのでしょうか?

Q.今の働き方を以下から選んでください

・定年前の会社で雇用延長 43.5%
・自営業/経営を継続中 26.5%
・定年を機に転職 15.5%
・定年後にアルバイト 8.5%
・定年を機に起業 3.5%
・その他 2.5%

半数近くが「定年前の会社で雇用延長」で働いています。

「自営業/経営を継続中」と合わせると70%の人がそれまでの仕事を続けていることが分かります。

残りの30%が定年を境に仕事を変えていることになりますが、定年から仕事を変えることが難しいのではないかと推測されます。
 

2 生活費が足りないから働いている現実

次に60代以上でも働いている理由は何でしょうか?

Q.60歳以上になっても働いている理由は?(複数回答・人)

・生活費が足りないから 109
・社会との関わりを持ちたいから 74
・働かないとボケそうだから 68
・家族に楽をさせたいから 42
・周りから求められるから 39
・もはや死ぬまで働くのが当然だから 35
・仕事以外に楽しみがないから 12

最も多いのは「生活費が足りないから」でした。

やはりお金の問題です。

お金が足りないから働かなければならないというのが現実です。

ということは、お金を貯めておかないと70歳まで働き続けなければならない未来が待っている可能性が高いということです。
 

3 70歳以降も働きたい

続いて70歳以降のキャリアについてどう考えているか。

Q.自分の「70歳以後のキャリア」をどうしたいですか?

・可能な限り今の仕事を続けたい 40.5%
・さすがに仕事はやめている 26.5%
・社会貢献に繋がる仕事をしていたい 17.0%
・別のやりたい仕事を見つける 13.0%
・もっと収入を増やしたい 11.5%
・未知のジャンルに挑戦していたい 8.5%

1つめの質問で70%の人がそれまでの仕事を続けていることが分かりました。

職を変えることが難しいであろうことから、「可能な限り今の仕事を続けたい」という回答が最も多くなったと思われます。

実際のところは、70歳以降も働きつづけたいというより、働かなければならないというのが現実なのでしょう。
 

4 70歳まで働く体力が必要

最後の質問は、70歳まで働くうえで重要なものについて。

Q.70歳まで働くうえで重要なものはなんですか?(複数回答・人)

・働き続ける体力 175
・身の丈に合った職選び 72
・スキルや知識を学ぶ姿勢 71
・50代までに培った経験 52
・若い人とのコミュニケーション力 48
・世間の変化を摑む情報収集力 43
・キャリアを捨てられる勇気 33
・仕事以外での人脈 29

やはり体力。

スキルや経験などもあるのでしょうが、体が動かなければどうにもなりません。

やはり60代を過ぎても働いているからこそ、その現実がよく分かるのでしょう。
  

定年間際から“その後”を考えるのは遅すぎる

60代でも働き続けている人の質問と回答を見ていくと、40代が行わなければならない対策が見えてきます。

・今の仕事を続けることができるような環境づくり
・引退できるよう貯金しておく
・先を見据えたスキルや知識を身につけておく
・健康管理

これらは40歳を過ぎたら意識的にやっておきたいです。

また、お金も大事ですが、やりがいを持って働き続けられるよう新たなことにチャレンジするという選択肢もあります。

定年後、いきなり挑戦するのではなく、40歳を過ぎたころから少しずつ準備に取り掛かっておいたほうがよいでしょう。

うまくいけば、定年まで会社にいなくて済むかもしれませんし、お金に縛られない働き方ができるようになっていくかもしれません。

とにかく避けたいのは、定年間際になって慌てふためくことです。
  

まとめ

以上「40代は必見!現在の60代の働き方を見て学ぶべき将来の防衛策」でした。

むやみに不安をあおるようなことは書きたくありませんが、これが40代を待ち受けている現実です。

40代の人は今からできることを実践していきましょう。