まさか!?家計負担が重いと感じる費目ランキング1位は〇〇
2019年1月21日付けの日本経済新聞にて、とあるアンケート結果が公表されておりました。
調査の概要は分かりませんが、家計負担が重い費目(3つまでの複数回答)を聞いたようです。
その結果が僕個人としては驚きに満ちたものでした。
そこで今回はアンケート結果から見えてくる家計に対する意識について見ていきます。
家計負担が重い費目1位は食費だった
家計負担が重い費目ランキングは以下のとおりでした。
(引用元:日本経済新聞)
1位はなんと食費でした。
これは予想外。
僕自身は確かに食費の支出が多いですが、食費の負担が重いと感じたことはなかったからです。
むしろ年金や健康保険料の「税・社会保障」や家賃や住宅ローンなどの「住宅」の方が負担が重いと感じているのではないかと思っていました。
ランキングを見ると「食費」と「税・社会保障」が頭一つ抜けており、「自動車」「保険」「住宅」「健康・医療」が続いています。
ちなみにこのランキングには6番目までしか掲載されていませんが、7番目に続くのは「水道光熱費」22%です。
実際の費目ごとの平均支出額はどれくらい?
一方で実際に家計の支出としては各費目どれくらいなのでしょうか?
総務省「家計調査」のデータによると、2016年の勤労者世帯のうち2人以上の世帯の消費支出を参考に表にまとめてみました。
この結果を見ると、確かに最も支出の多い費目は確かに「食費」です。
費目 | 金額(千円) |
支出合計 | 309.6 |
食費 | 74.8 |
住宅費 | 18.9 |
水道光熱費 | 20.7 |
家具・家事用品 | 10.9 |
被服費 | 13.1 |
保険・医療費 | 11.3 |
交通・通信費 | 48.8 |
教育費 | 19.6 |
教養・娯楽費 | 30.1 |
その他 | 61.4 |
食費節約のネタが多い理由が分かった
ネットの記事などを見ていると、食費の節約ネタが非常に多いと感じていました。
節約レシピを見ない日はありません。
しかし食費の節約ネタが世に出回る理由が分かりました。
世の中の人の多くは食費の節約に関心が高いのは、食費の負担が重いと感じている人が多かったからなのでしょう。
確かに簡単に節約することも可能です。
しかし食費の支出が最も多くなっているのは、負担が重いというより単なる使い過ぎなのではないでしょうか?
食費の支出が多くなる最たる理由は外食だと推測されます。
特に外食が多い家計であれば、負担が重いと感じるのは自業自得です。
世の中の多くの人の節約がうまくいかない理由
また実際の家計の支出で注目したいのは、食費に続く支出の多い費目は「その他」「交通・通信費」「教養・娯楽費」「水道光熱費」「教育費」であることです。
これらは先に紹介した調査結果のTOP5にはランクインしていない費目です。
関係するのは3位の「自動車」が「交通・通信費」に含まれているくらいでしょうか。
実はここに世の中の節約の失敗の原因が挙げられると思われます。
本来下げなければならないはずの多額の支出については、あまり負担に感じていないということです。
当ブログでも再三にわたり、通信費が他界のであれば格安スマホに乗り換えた方がよいという話をしてきました。
しかし、通信費は負担になっていると感じている人は少ないようです。
また、娯楽については、他人から見たらムダな支出に見えるものが多いのですが、本人からすれば必要経費となりがちです。
だからかもしれませんが、趣味・娯楽に関する費用は負担であると感じる人は少ないでしょう。
子どもに関する教育費も子どものことを考えれば負担だとは思わないはずです。
これらの費用は聖域と化すことが多くなりがちです。
本来であれば削減しなければならない支出のはずなのにです。
世の中の多くの人が節約できない、貯金ができない理由はここにあります。
支出を削減する幅の大きい支出には目をつむり、削減幅の小さい支出を我慢しながら節約していこうとするためにうかくいかないのです。
家計を見直すなら家計簿をつけたほうがよい
家計の支出の現実と気持ちの間にはギャップがあることが分かりました。
では、家計を見直すためにはどうしたらよいのでしょうか?
家計を見直し、支出を減らすためには、支出額の多い費目から削減に取り組むべきです。
どの費目の支出が多いのか、実際に自分の家計がどのような支出の構成になっているのか、内訳を把握するためには家計簿をつけるのが一番の近道です。
1ヶ月だけでも構わないので、家計簿をしっかりつけてみましょう。
アプリでもエクセルでも手書きでも、その方法はなんでも構いません。
とにかく毎日家計簿をつけて、支出の把握に努めましょう。
支出を把握できなければ、どの費目を削減すべきなのか分かりません。
お金が貯まらないと嘆いているならば、その原因を見つけ出すことが絶対に必要です。
まとめ
以上「まさか!?家計負担が重いと感じる費目ランキング1位は〇〇」でした。
皆さんが家計負担が重いと感じる費目は何ですか?
家計を見直し、支出を減らしたいのであれば、聖域はなくし、本当に支出が多い費目にしっかり目を向けましょう。