年金がなくなっても、老後のお金の不安がない5つの生き方
老後資金が2000万円不足するという話が表に出て以来、年金の話題が事欠きません。
次から次へと新たな話題が登場します。
多くの人が気にしているのは、自分が老後を迎えたときに、年金を受け取れるかどうかではないでしょうか。
年金を受け取れるのか考えすぎると、老後のお金の不安を抱えることになります。
そこで今回は、仮に年金がなくなったとしても、老後のお金の不安がない生き方を模索してみます。
1.年金に期待しない
「年金制度は崩壊する」
ここしばらくの間、ずっと言われ続けてきたことです。
しかし、年金制度は崩壊しません。
なぜなら、支給額を減らせば、制度の枠組み自体ならいくらでも延命できるからです。
さらに、支給開始年齢を65歳よりも引き上げれば、さらに制度を延命できます。
「延命」という言葉を使っている時点で、若干皮肉も交えています。
この2つの手段を使えば、年金を払う労働者世代がいる限り、制度は崩壊しません。
それでも、年金がどうなるか不安だと思う人がいるかもしれません。
そもそも、なぜ年金に対して不安を抱くのか?
それは、年金がもらえることを期待しているからではないでしょうか?
不安の正体は、期待が裏切られるかもしれないという妄想です。
であれば、年金は最初からもらえないものだと思ってしまったほうがよいです。
年金はないものと割り切ってしまえば、年金に対する不安は消えます。
そして、自力でどうするかに全神経を集中させれば、今をどう生きるかに意識は向くはずです。
不安の正体は妄想であると知りましょう。
2.5000万円以上貯めておく
年金がどうなるか不安だという人に対して言いたいことは、最初から年金がなくてもいいように、しっかり老後資金を貯めておけということです。
何もしないで不安だと言っていても、何も解決しません。
すぐにでも行動を起こしましょう。
老後資金が2000万円不足すると言われても、年金がなくなれば、それ以上の金額を必要とします。
だったら、5000万円以上貯めてしまえばいいだけの話です。
5000万円以上貯めることは、並大抵のことではありません。
そもそも、5000万円以上貯金するとなれば、ある程度の収入は必要です。
それなりに仕事をがんばっているからこそ成せる業。
仕事でしっかり稼ぎ、稼いだお金はしっかり守る。
無駄遣いをしないよう細々と生きることで、老後は安泰となります。
老後のために働くようで、一抹の寂しさはありますが。
3.極力支出の少ない生活をする
老後資金が2000万円不足すると言われていますが、その理由をきちんと把握している人はどれだけいるのでしょうか?
その理由は、標準的なモデルで見た場合、年金収入が21万円に対し、生活費が26万円かかるため、毎月5万円の赤字になるからです。
これが30年以上にも渡り、赤字が続くことになると、およそ2000万円不足するという理屈です。
ということは、生活費を26万円もかけなければ、そこまで老後資金は必要とならないことを意味しています。
ですから、老後資金論を語る上で重要なことは、まず1ヶ月の自分の生活費をきちんと把握できているかどうかです。
現在の生活費を参考に、将来どのくらいの生活費になるかを予想します。
不要となる費目をカットしたり、減らしたりすることで、1ヶ月どこまで生活費を下げられるかを計算します。
算出された1ヶ月の生活費を基に、改めて老後にかかる費用を計算してみれば、実際自分は老後資金がいくら不足するのか分かるはずです。
2000万円という金額が一人歩きしていますが、全員が2000万円不足するわけではありません。
金額は人によるわけですから、自分に合わせて計算してみるべきです。
忘れてはいけないのは、収入となる年金受け取り額も21万円とは限らないということです。
特に独身の人であれば、ここまで高額になるのは稀です。
ねんきんネットに登録して、将来受け取れる年金の額を知っておいたほうがよいでしょう。
4.高いスキルを身につける
お金の不安をなくすには、お金を稼ぐことが一番。
できれば、できるだけ多くのお金を稼ぎたい。
となれば、お金をより多く稼ぐには、誰にも負けない、自分だけの高いスキルを身につける必要があります。
特に中高年になってくると、自分で手を動かせないようではいけません。
マネジメントだけでは立ち行かなくなります。
最先端の技術・知識を持っていなければ、使い物にならないでしょう。
常に最新の情報を入手し、自分をアップデートし続ける努力が大切になります。
5.できるだけ長く働く
最後の5つめは、できるだけ長く働き続けることです。
よくファイナンシャルプランナーが提案している方法です。
何の夢もありません。
悲しいですけど、一番現実的な方法なのかもしれません。
働き口があり続けるかは分かりませんし、自分の体がいつまでもつかという課題もあるでしょう。
ただ、もっとも現実的な方法であることは間違いありません。
まとめ
以上『年金がなくなっても、老後のお金の不安がない5つの生き方』でした。
お金の不安は、妄想にすぎません。
まだ何も起きていない未来に対して、怯えすぎているだけです。
先行きの見えない絶望的な未来を迎えないよう、今を精一杯生きることが大切なのではないでしょうか。