改めて超悲観的に考える老後資金2000万円不足問題
どうも。『毎日が祝日』いわいです。
先日こんな記事を見かけました。
『「2千万円不足」みんなが怒っていたこと 世論調査が示す年金問題』
新型コロナウイルスの感染拡大と株価の暴落ですっかり忘れていましたが、老後資金2000万円不足問題が昨年大きく騒がれました。
今回は久しぶりに老後資金2000万円不足問題について考えてみたいと思います。
なぜ老後資金2000万円不足が騒動になったのか?
老後資金2000万円不足問題が表面化した際、一般の人の声は大きく二分したように思います。
二つとは「マジで!?」と「そりゃそうだよね」です。
「公的年金だけでは老後の生活に2千万円足りない」という金融庁の審議会の報告書が去年話題になったとき、怒りや不安の声が広がる一方で、「もともと年金だけで暮らしがまかなえる制度ではないのに、何が問題なのか」といった反応も耳にしました。
(引用元:https://withnews.jp/article/f0200324004qq000000000000000W0di10301qq000020737A)
そして「マジで!?」と騒いだ人たちが騒動の原因となっています。
老後資金のことを深く考えていなかった
金融庁の報告書が発表される以前から老後資金に関して気にかけていた人は、年金だけで老後の暮らしをまかなえるとは思っていなかったはずです。
だから、老後資金2000万円不足との話を聞いても、反応としては「そりゃそうだよね」となったはずです。
ところが、老後のお金のこと、年金のことを深く考えていなかった人にとって見れば寝耳に水だったことでしょう。
サラリーマンなら給料から毎月「厚生年金保険」が差し引かれています。
おそらく老後資金2000万円不足問題が表面化した際に騒いだ人は、年金の仕組みもよく分かっておらず、「年金を払っているのだから老後は安泰」と無意識のうちに思っていたのでしょう。
これは社会人としては無頓着すぎると言われても仕方がありません。
老後資金2000万円不足という文字をダイレクトに受け取った
また、「老後資金2000万円不足」と聞いたとき、批判的な声を挙げた人はおそらく報告書の中身については詳しく見ていなかった可能性も高いです。
報告書は夫婦二人で老後を暮らすと月5万円足りないから、30年間の合計で2000万円足りないという内容でした。
普通に考えれば、月5万円足りないなら収入の範囲内で収まるように生活を切り詰めるはずです。
にもかかわらず節約もせずにお金を垂れ流すように使い続ければ、それはお金も足りなくなるでしょう。
報告書を詳しく見て冷静に考えれば、からくりも分かるはずの内容でした。
この辺りから自分の頭でじっくり考える習慣がない人が多いことが伺えます。
老後資金2000万円不足問題の背景にあったのは年金への期待
そして老後資金2000万円不足問題が生じた最大の原因は、一般の人たちの年金に対する淡い期待が裏切られたことなのではないでしょうか。
年金に関するアンケート結果をご紹介します。
【公的年金が果たすべき役割は、次のどちらだと思いますか】
(引用元:https://withnews.jp/article/f0200324004qq000000000000000W0di10301qq000020737A)
・生活費がまかなえる(56%)
・生活費の一部を支える(43%)
※その他・答えないは省略
<調査方法>昨年11~12月、全国の有権者から層化無作為2段抽出法で3千人を選び、郵送法で実施。有効回答は2055で、回収率は69%
年金の役割は「生活費がまかなえる」と回答した人が56%と過半数になっています。
老後は年金暮らしという気持ちは理解できますし、むしろその考え方の方が正しいのかもしれません。
ただ現在の日本の年金制度を理解していれば、老後に年金だけで暮らしていくのは難しくなるというのが大勢です。
残念ながら少子高齢化の日本では、年金は生活費のすべてをまかなえるような存在にはなりえず、あくまで生活費の一部を補う程度のものとならざるをえないでしょう。
2000万円も貯められない人が圧倒的多数
老後資金2000万円不足で浮かび上がってきたのは、老後を迎えるまでに2000万円も貯金できない人が多いという事実です。
下に「老後を迎えるまでに、退職金を含めていくらぐらいのお金をためておくことが必要だと思いますか」という質問のアンケート結果があります。
老後資金2000万円不足問題が浮上した後ですから「2000万円」と回答した人が多いように感じます。
そして実際に老後までに必要額を貯められるかどうかも聞いています。
その結果が下にあります。
圧倒的に老後資金を貯められないと考えている人が多いです。
それにしても諦めるのが早すぎです。
コロナショックで私たちの年金が溶けていく
さて、ここからは予想も含めた話になってきます。
現在株価が暴落しておりますが、その結果、株価の維持に使われた我々の年金が溶け始めています。
我々が年金を受け取るまでにまだ20年ありますので、それまでに株価がどうなっているかは分かりません。
年金がいくらもらえるのか、年金制度そのものもどうなっていくのでしょうか?
未来が分からないからこそ、貯金をしておくのがベターな選択肢だと思っています。
そして、貯金をしておいて本当に良かったとも思っています。
私個人としては、年金制度自体がなくなるとは思っていませんが、現在「ねんきんネット」で確認できる予想の年金額はもらえないと覚悟しています。
最悪を想定しておけば、最悪でなかった場合はラッキー以外の何物でもありません。
とにかく老後の備えは早くからおこなっておけば、どんな事態にも対応できるはずです。
まとめ
以上『改めて超悲観的に考える老後資金2000万円不足問題』でした。
いかがでしたか?
将来、老後への備えは何も考えていないでは済まされません。
本当に老後が心配なのであれば、しっかりとした蓄財に努めるべきです。