地方出身者が語る!地方移住でお金持ちが遠のく3つの理由

2022年12月25日

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

最近はテレビよりYoutubeを見ることの方が圧倒的に増えました。

Youtubeを見に行くと、いろいろな動画があって本当に時間を潰せます。

そりゃテレビなんか見なくなるわ、とも思いたくなります。

そんな中、たまたま見かけたのが次の動画です。

お金に関していろいろ調べている人の間では有名な方の動画です。

地方移住に警鐘を鳴らす動画になっています。

地方移住でお金持ちが遠のく3つ理由とは?

今回の動画は、コロナをきっかけに経験したリモートワークの良さを知ったことで、だったら東京に住む必要はないのではないか?地方でスモール起業するのもアリではないか?といった質問に対する動画主の回答となっています。

結論から言うと、「質問者さんの想定は甘い!(笑)」でした。

私も甘いと思います。

東京しか知らない人からすると地方は楽園のように見えているのでしょうか。

今回の動画で地方移住するとお金持ちが遠のく理由として以下の3つを挙げています。

地方移住でお金持ちが遠のく3つの理由

1.生活コストは思うほど安くない

2.お金にならない雑務が多い(時間単価が下がる)

3.「一人勝ち」が許容されにくい

地方出身者の私は「なるほど」と思えました。

私は東京へ転職するまでの30年以上を地方で、しかも冬には雪の降る地域で過ごしました。

この3つの理由について、私の経験した範疇でこの動画のセカンドオピニオン的な立場でコメントしていきたいと思います。

1.生活コストは思うほど安くない

このチャプターでは地方は生活コストが意外と高くつくということで7つを紹介していました。

順を追って見ていくことにしましょう。

①住宅の修繕費

私の場合、実家暮らしでしたが住宅の修繕費については正直分かりかねるところがあります。

理由は、私が住んでいるときに家を修繕しなければならないような事態は発生しなかったからです。

ですから、住宅購入の際、変な物件を買わないよう注意するということではないでしょうか。

安さに惑わされないようにしたいものです。

安い理由があるはずです。

②車代

次に車代です。

これは経験者として語れます。

地方は公共の交通機関が都心部ほど発達していないので、車が必要という話はよく聞くと思います。

となると車が必要になるのですが盲点があります。

一家に一台ではなく家族の人数分必要になります。

例えば家族3人で父と母は仕事の通勤に車が必要。

もし母が専業主婦ならスーパーへ買い物に行くのに車が必要。

一人っ子の子どもは大学へ行くのに車が必要という感じです。

東京の人にとって盲点かもしれませんが、地方の大学生は自動車通学します。

私はかろうじて電車と自転車でやりくりできましたが、弟は自動車で通学していました。

私は就職してから車を購入し、母は運転免許証を保有していませんでしたので、我が家には3台の車があったということになります。

我が家の場合、車は自分で購入していますので、私と弟は親に迷惑をかけていません。

この動画やブログを見ている方は親にあたる人だと思いますので、単身なら車1台、夫婦なら車2台保有する覚悟は持っていたほうがよいでしょう。

③灯油代・ガソリン代などの燃料費

生活するのに車が必要となれば、必然的にガソリン代はかかります。

ただし、ガソリン代は通勤に車が必要かどうかで大きく金額が変わってきます。

私個人の場合は通勤には車が不要でしたので、ガソリン代はさほどかかりませんでした。

一方父親は車で通勤していましたので、なかなかの金額がかかっていたと思います。

もし夫婦で通勤に車が必要となれば、ますます多くのガソリン代がかかることになります。

冬に雪の降る地域であれば石油ファンヒーターは必須です。

当然灯油が必要ですから灯油代という支出が発生します。

私自身10数年以上前に地方を離れたので、どの程度の金額を支払っていたか記憶にありません。

ただ間違いなく発生するコストですし、これが家族もいると部屋の数だけ石油ファンヒーターが必要に

なったりしますので、灯油代もどんどんかさんでいくことになります。

あと、動画を見て思い出したのがプロパンガスです。

確かに実家もプロパンガスでした。

私は動画を見て初めて知ったのですが、プロパンガスは都市ガスより高いのですね。

都市ガスかプロパンガスかは場所によって異なりますから、事前に調べておく必要がありそうです。

それから、燃料費ではありませんが、水道料金も注意したほうがいいと思います。

実は私が住んでいた場所は、周辺より水道料金が高いと言われていました。

地方だから安いというわけではないことは理解しておくべきです。

④国民健康保険料

国民健康保険料の金額は、私の分かりかねるところです。

当時の給与明細なんて完全に処分してますし、そもそも若い頃は差し引かれてるところはほとんど見ないです。

ただ地域によって格差があることを知識として有しておくことは必須です。

財政面が苦しい自治体ほど高い可能性がありますし、今後の人口減少により保険料が高くなることも当然あり得る話なのではないでしょうか。

⑤町内会・自治会費

町内会費や自治会費については、おそらく数千円程度で収まる金額だと思います。

それでもずっと賃貸で暮らしていて、地方移住に伴って家を購入したら途端に巻き込まれていくわけで、小さい額であっても驚いてしまうかもしれません。

私が記憶している支出で言うと、地元の地域のお祭りがあって、神輿が回ってくるので一緒に来た大人にご祝儀袋的なものを渡していた記憶があります。

袋に入れていた金額は1000円だと思いますが、地方はこういう地味な地域のための出費が発生するんです。

あとはご近所さんが亡くなられたら、香典を持って行っていた記憶もあります。

多分1000円しか包まないと思いますが、不意に発生する出費として挙げられます。

東京だとこういう出費はあるんですかね?

それから年に1回、神社か何かの関連で数千円お金を支払っていた記憶もあります。

今思うと、あれは一体何だったのでしょうか。

とにかく言えることは、地方は近所付き合いが東京よりもはるかに密ですから、地元関連出費が意外と発生することは認識しておいたほうがいいです。

⑥通信費

私の記憶では、携帯電話で苦労することはありませんでした。

通信費についてはなんとも言えないところです。

⑦お返し

この「お返し」については、私はピンと来ない部分が多いです。

私は世帯主ではないので、私個人としては親の近所付き合いの程度は把握してないからです。

近所に住んでいた農業を営んでいる親戚から農作物をいただくことはたくさんありましたが、それに対してお返しをしていたかというとあまり記憶にありません。

ただ、近所の方からいただきものをすることはたまにあったような記憶があります。

また私の親のほうから近所へ何かを渡しに行ったのを見た記憶もあります。

ですからこれがどの程度の付き合いか不明ですが、地域によっては動画で紹介されていたような閉鎖的な場所があるのも間違いないでしょう。

一歩間違えれば村八分にあって、結局その地域に住めなくなるなんてこともあり得ます。

それぞれの地域には暗黙のルールがあるので、それに従わないといけません。

2.お金にならない雑務が多い(時間単価が下がる)

2つめに「お金にならない雑務が多い」という点が挙げられていました。

動画ではその中身の一例として、草刈り・故障した住宅設備の修繕・公道の倒木処理・消防団活動・町内会議・町のイベントのお手伝いといった項目が紹介されていました。

地方に住んでいた頃をよく思い出してみると、草刈りはやってました。

「〇月〇日に□時から地域の草刈りやります」みたいな案内は回覧板で来ていたはずです。

親は参加してました。

公道の倒木処理はさすがに記憶にありません(苦笑)。

町内会議とかはあったように記憶しています。

私の親は町内会長をやってましたから、その任期2年間は結構忙しかったと言ってました。

定年後ですから時間に余裕があるのでまだマシだったようですが、当然普通に働く世代の人でも役員にならなければいけない人もいますから、休みの日とかに時間を持っていかれてしまいます。

実際、父親の話によれば役員になるのを拒んでいた人はいたようです。

そういう人は元々地元に住んでいた人ではなく、外部から来られた人に多く見られたようです。

余談ですが、私の父が町内会長を離れる際、次の町内会長の候補として私の名前が挙がったとか(笑)。

あとは思い出したところで言うと、父親は大みそかの深夜0時近く、新年を迎える直前になってから外出していました。

近所の神社に集まって、何かやっていたようです。

多分私が忘れているようなこともたくさんあると思います。

自分の時間や休みの日は想像以上に地元の行事で潰されることになるでしょう。

3.「一人勝ち」が許容されにくい

3つめは「一人勝ち」が許容されにくいという点です。

動画ではメロン農家の例が挙げられていましたが、正直私には分からないです。

農家だからこういう話になったのであって、ネットビジネスとかであれば周囲からは気づかれないでしょう。

ですから一概に言えない部分はあると思います。

ただし地元の人との付き合いはしっかりしておいたほうが良いのは言うまでもありません。

噂はビックリするほどすぐに広まりますし、地域間のつながりは強いです。

どの地域もそうであるとは言いませんが、土地によっては要注意です。

地方移住でお金持ちになれないわけではない

ここまで地方移住について書いてきましたが、「地方移住でお金持ちが遠のく」かと言われると、これは結局その人次第ということになります。

私は地方に住んでいて20代の頃から毎年100万円貯金できてました。

当たり前のことですが、地方にだって当然お金持ちはいます。

地方移住が全面的にダメというわけではありません。

私も完全リタイアしたら東京ではなく地方に行く可能性の方が高まっています。

今回の動画は、地方のコストが安いと見下している人たちに対しての警鐘を鳴らすものだと認識しています。

地方移住を考えていた人は、安易に考えるようなものではないことを改めて理解すべきではないでしょうか。

まとめ

以上『地方出身者が語る!地方移住でお金持ちが遠のく3つの理由』でした。

いかがでしたか?

最後にまとめです。

地方移住でお金持ちが遠のく3つの理由

1.生活コストは思うほど安くない

2.お金にならない雑務が多い(時間単価が下がる)

3.「一人勝ち」が許容されにくい

生活コストはそれほど安くはなりません。

東京で150円のカップヌードルが地方だと75円になるみたいな夢のような話はありません。

地元の行事に意外と時間を持っていかれます。

地方移住は夢のイベントではなく、現実を見据えた大勝負だと思って挑んだほうがよいでしょう。