クレジットカードは「貧乏」「不幸」「早死」を引き寄せる?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
あまりにも衝撃的なタイトルだったため、どのような記事か気になったので読んでみました。
クレジットカードは「危険」なのか?
「クレジットカードは危険だ!」というのは、周知の事実です。しかし、「危険だ!」ということを漠然と知っている方は沢山いますが、具体的にどのような悪影響があるのか、知っている方はほとんどいません。
さまざまな研究によって、クレジットカードの危険性がだんだんと明らかにされてきました。科学者達によると、クレジットカードは「貧乏」と「不幸」と「早死」を招く呼び水であるようです。
冒頭から衝撃です。
「クレジットカードは危険」から記事が始まっています。
しかも「危険」は「周知の事実」だそうです。
さらに「貧乏」「不幸」、ついには「早死」まで。
私は買い物では必ずクレジットカードを使うのですが、特に「危険」を感じたことはありません。
クレジットカードは貯金を減らし、借金を増やす?
多数の調査(1)(2)(3)によって、「クレジットカードを使う人ほどお金を貯められない」ということが実証されています。また、精神科医のデビッド・クルーガー博士の研究(4)によると、クレジットカードを使うことで、支出が23%増えたのだとか。
しかも、クレジットカードを何枚も持っていることも危険です。武庫川女子大学の研究(5)によると、「クレジットカードの所有枚数が多いほど、負債額が増えた!」のだとか。
ここまでの話をまとめると、「クレジットカードをたくさん持っている人、使っている人ほどお金を貯められず、借金が多い」ということです。貧乏のデメリットは多岐にわたりますから、無視しているとマズいことになりそうですね。
いろいろ驚くことが書かれているのですが、一応何の根拠もないわけではなく各種調査結果から語っている記事ではあります。
ここまで紹介された調査(1)から(5)は以下になります。
(1)調査:日本クレジット産業協会, “日本の消費者信用統計"
(2)調査:内閣府, “国民経済計算確報"
(3)調査:金融広報中央委員会, “家計の金融行動に対する世論調査"
(4)書籍:デビッド・クルーガー, 2010, 『「お金」のシークレット―人生を変える"感情』と『お金"の法則』, 三笠書房
(5)論文:安藤 明人, 2002, “大学生とクレジットカードをめぐる問題", 武庫川女子大学紀要 人文・社会科学編, 50, pp. 55-64
よく見ると古いものも散見されます。
とにかくこの手のデータは「人による」に尽きます。
支払はほぼすべてクレジットカードで済ませる人間が5000万円近く貯金しているのですから、すべての人に当てはまるものではありません。
あくまで人によります。
使い方を間違えなければそこまで危険なものではありません。
クレジットカードが不幸を呼び、さらに貧乏になる?
「貯金の少なさや借金の多さが、不幸を招く!」という調査結果もございまして。米アリ―銀行の調査(6)によると、「貯金の無い人は不幸になる!」のだとか。そう考えると、クレジットカードは、まさに「不幸の呼び水」とも呼べるでしょう。
なるほど、「貯金の無い人は不幸になる」ということは、クレジットカードを使う人は貯金が無いから不幸になるというロジックのようです。
もはや笑うしかありません。
確かに「カード破産」という言葉もありましたから、クレジットカードは使い方次第では不幸に陥る危険性はあるかもしれません。
しかし貯金の少ない原因、借金の多い原因はクレジットカードだけではないからです。
ちょっと無理のある話です。
クレジットカードが不健康を呼び、早死させる?
クレジットカードは貧乏を生み、貧乏は早死を生みます。
スタンフォード大学の論文(8)によると、「貧乏な人ほど早死する」傾向が見つかっています。想像どおりといえば、そういう結果かもしれません。ですが、実際に結果が出てみると、貧困の恐ろしさが分かってきますね。
また、専門誌「ジャーナル・オブ・コンシューマー・リサーチ」に掲載された論文(9)によると、クレジットカードやデビットカードを使うと、「不健康な食品を衝動買いしやすくなる!」のだとか。
ここまで来るともうお分かりでしょう。
クレジットカードが「早死」を招くのではなく「貧乏」が早死の傾向にあるという話でした。
クレジットカードを使うと不健康な食品を衝動買いしやすくなるというのもすごい話です。
怖いのはこの記事が許されたことでしょうか。
クレジットカードは非常に便利なアイテム
結論、クレジットカードは使い方次第です。
利用明細は家計簿代わりになりますから、支出チェックにも非常に便利です。
ちなみに私がクレジットカードを利用する際に注意している点は以下のとおりです。
・リボ払いは絶対に利用しない
・カードは1~3枚に絞る
・買い物は決まったお店でおこなう
・利用するネットショップは原則大手モールのみ
・それ以外の場合はバーチャルカードを利用する
もし自分に浪費癖があるのだとしたらクレジットカードは持たないほうが身のためです。
クレジットカードは非常に便利ですが、使い過ぎに気を付けるべきです。
いや、お金の使い過ぎには気を付けるべきなのです。
まとめ
以上『クレジットカードは「貧乏」「不幸」「早死」を引き寄せる?』でした。
いかがでしたか?
結局クレジットカードに難癖をつけたような記事であり、お金のないこと、貧乏が不幸や早死を招くという意味でした。
非常に紛らわしい記事です。
これほどの拡大解釈をしていたら自動車や飛行機など文明すべてを否定しかねません。
道具はすべて使い方次第。
クレジットカードも使い方次第ではお金持ちになれるし、幸福を招くし、長寿になれるはずです。