「60歳でセミリタイアしたい」は悲しいがこれもまた現実

60歳でセミリタイアしたい」は悲しいがこれもまた現実

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

言いたいことがありますが、まずは記事の中身を見ていくことにしましょう。

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収入が多くても悩みは同じ

記事の冒頭、相談者の情報(Fさん、50歳)が出てくるのですが、「おや?」と思いました。

【世帯収入(年間)】合計1100万円
Fさん 750万円
妻 350万円

【月間支出】合計23万円
生活費 20万円
家賃(官舎) 3万円

【その他支出】
車 400万~600万円
※新車で買って現在12年経過、3年以内に買い換え予定(次に買う車を65歳まで乗り、それ以降は保有しない予定)。

【貯金積み立て金額】
年間300万円(月20万円、ボーナス年60万円。財形年金貯蓄、個人型確定拠出年金〈iDeCo〉、少額投資非課税制度〈一般NISA〉など)

収入が滅茶苦茶多いじゃありませんか。

家賃が官舎と書いてあるということは公務員。

この時点で十分な退職金も用意されていることも分かります。

はたして一体どのくらいの資産を気づいているのかが次のページに書いてありました。

【資産】
〈金融資産〉合計8000万円
定期預金 4500万円(年金財形 250万円含む)
投資信託 2500万円(iDeCo 65万円、一般NISA 500万円含む)
株式 1000万円

【その他】
<退職金>※60歳定年時の見込額
Fさん 1500万円
妻 200万円

<年金・保険>
公的年金
Fさん 年220万円(ねんきん定期便記載額)
妻 年140万円(同上)

個人年金保険(60歳受取開始、70歳までの10年間)
Fさん 年100万円
妻 年60万円

〈保険〉
生命保険
Fさん 一時払終身保険 死亡時800万円
妻 同上 死亡時500万円
※その他、掛け捨てのがん保険(保険料は生活費に含む)

非の打ち所がない素晴らしい家計です。

一体なぜセミリタイアしたいという相談なのでしょうか?

収入の多寡にかかわらず悩むことは同じなのでしょう。

完全リタイアすればいいのに

この相談者なら60歳まで働き続けた場合、1億円を超える資産になることは間違いありません。

唯一の懸念点は家でしょう。

さすがに退職後は官舎に住み続けられませんから、家を買うか借りるかしなければいけません。

その家については以下のように想定しているようです。

住宅については、子供もいないので生涯所有せずに借りる予定だが、退職後は都市再生機構(UR)など、保証人不要で家賃月10万〜15万円前後の物件を想定。

「もっと安い家を借りればいいのに」とも思いますが、収入が多いがゆえに支出を切り詰めるという発想はないのでしょう。

「健康なうちは海外旅行や国内旅行をして楽しみたい」といった記述も見られます。

これだけお金があるのに「セミリタイア」ですから60歳以降も働く気マンマンです。

すごいですね。

結果としてファイナンシャルプランナーの回答は「200歳以上まで安泰」でした(笑)。

そりゃそうでしょう。

逆にこれだけ資産を作れば完全リタイアしたほうが圧倒的にマシだと考える人が多いのではないでしょうか。

これだけ資産がありながらも「セミリタイアしたい」とは不思議なものです。

「60歳でセミリタイア」を語れるだけマシ

昨今FIREムーブメントが巻き起こり、日本でもFIREの文字を見ない日はありません。

というのは大げさですが、それに近い頻度でFIREの文字を見かけるようになりました。

若者のFIREに対する興味関心の高さかも伺え、現に投資を始めている人も増えているようです。

私の場合は60歳までに完全リタイア、それまでにセミリタイアという目標を掲げております。

今年中に5000万円という資産目標を達成できそうですので、いよいよ実際にどう行動するかを考える時が近づいて来たようです。

FIREやセミリタイアを現実的に視野に入れられることは非常にありがたいことです。

もちろん自分の努力や性格の賜物でありますし、周囲に恵まれていて運もあったでしょう。

「60歳でセミリタイア」という少なくともフルタイム労働から逃れられる境遇を手に入れられる人がどれだけいるか。

逆に言うと、60歳を迎えてもまだまだ働き続けなければいけない人がどれだけいるかです。

自分が50歳を前にすでにセミリタイアを検討できる状況にいると考えると本当に強運があったと思います。

ネットを見ると「貯金しないでもっとお金を使ったほうが良い」という声を聞こえてきます。

それもまた事実です。

しかしお金を貯めておくことで将来の選択肢を増やせます。

あなたはどちらを選びますか?

今後の日本では「60歳でリタイア」できるかどうかは勝ち組かどうかを分ける大きな一つの境目になることは間違いないでしょう。

フルタイム労働ではない「60歳でセミリタイア」でも十分マシなのかもしれません。

まとめ

以上『「60歳でセミリタイアしたい」は悲しいがこれもまた現実』でした。

いかがでしたか?

60歳になってからも仕事をし続けたいですか?

それとも60歳以降は自分のペースで生きていきたいですか?

どちらの道を進むかはあなた次第です。

以下関連記事です。

FIREは将来受け取れる年金が減ることを意味している点は理解しておくべきです。

今の仕事の何が嫌かを明確にできれば別の選択肢が浮上するかもしれません。

完全リタイアしたいなら支出管理は必須です。

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