ウクライナ危機は早くも終焉?株価が回復しつつも安心はできない理由
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
2月もいよいよ終わり。
月の終わりはつみたてNISAの振り返りです。
ロシアのウクライナ侵攻を経て、つみたてNISAの資産状況がどうなったかを見ましょう。
つみたてNISA3商品の2022年2月末の状況
まだ2月の営業日を1日残していますが、2022年2月末時点の資産状況は以下のとおりです。
商品名 | 時価評価額 (円) | 評価損益 (円) | 評価損益 (%) |
eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 266,025円 | +38,254円 | +16.79% |
楽天・全米株式 インデックス・ファンド | 255,482円 | +41,344円 | +19.30% |
eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 256,400円 | +44,362円 | +20.91% |
評価益のプラス幅は3つとも1月よりも縮小しました。
ここ最近のウクライナ情勢を考えれば、ある意味当然とも言える結果かもしれません。
しかしです。
思いのほか下がりませんでした。
正直なところ、どこまで下がっていくのだろうかという不安があったのですが、実際にロシアがウクライナへの侵攻を開始すると意外なまでに反転上昇し始めました。
その結果、評価益は先月より縮小したもののプラスを維持できました。
焦点はウクライナから米国の金融政策へ
相場の格言には「銃声が聞こえたら株を買え」というものがあります。
戦争は絶好の買い場であり、事態収束後の値上がりに期待できると考えられています。
もしロシア・ウクライナ間の緊張状態が続いていたら、もうしばらく下落し続けたのかもしれません。
ロシアが侵攻を開始したら、格言通りなのか一転して株価が上昇しました。
ウクライナ情勢はまだ予断を許さない状況ではありますが、事態は一旦は収束に近づいているのかもしれません。
しかし、株式市場という点においてはまだ予断を許す状況にはありません。
なぜなら、何と言っても年初からの最大の焦点であった米国の利上げが控えているからです。
おそらく2022年に入って当初の株価の不安定な値動きは米国の利上げに対しての反応がメインだったように思います。
ところが米国の利上げよりロシアのウクライナ侵攻というはるかに大きなリスクが生じたため、米国の利上げが一旦忘れられたかのような状態になってしまいました。
これから3月に入ってウクライナ情勢プラス米国の利上げに対し株式市場がどう反応するかが注目です。
日本国内は岸田首相が続く限りリスクは消えない
一方日本国内はというと、そもそも岸田内閣になってからの株価下落が酷い有様です。
岸田内閣発足後に大きく資産を減らした人を指す「岸り人」という単語が登場したくらいです。
岸田首相が口にした金融所得課税の税率引き上げはFIRE民を含む投資家全般にとって絶対に無視できない懸案事項です。
投資家の岸田内閣支持率が3%という前代未聞の低さになっていることからも、金融所得課税の税率引き上げ問題の注目度はかなり高いと見て間違いありません。
また岸田首相が掲げた「新しい資本主義」も正直私には意味が分かりません。
私の個人的な予想としては夏の参議院選挙で自民党が勝利した後、いろいろな動きが出てくると見ていまいました。
しかし空気の読めない岸田首相はこの昨今の株式市場の混乱のさなか、金融所得税課税強化の論議を引き続き行う旨のコメントを残しました。
日本の株式市場はまだまだ下落するかもしれません。
つみたてNISA民にできること
ここまでマーケットの個人的な予想をしてきましたが、ではつみたてNISA民は何をすべきかというと答えは一つです。
答えは「ひたすら一定額を積み立て続けること」です。
私の場合はあと17年くらいの期間が残っていますので、何も買えずに買い続けるのみです。
今後も日本国内・世界でいろいろなことが巻き起こり株価が上下動します。
時には大暴落して、含み益もすべて吹っ飛びマイナスに転じるかもしれません。
それでも積立投資・長期投資を選択した以上、愚直に継続するだけです。
株価の値動きを気にするより、継続して入金し、支出を減らして総資産を増やしていくことに専念したほうがよいでしょう。
リスク許容度の高い度胸のある人なら、つみたてNISA以外にも投資信託を購入していき、さらなる資産増を狙ってもよいのではないでしょうか。
まとめ
以上『ウクライナ危機は早くも終焉?株価が回復しつつも安心はできない理由』でした。
いかがでしたか?
最近の米国株価は高くなり過ぎていた感があったので、今回のウクライナ情勢による株価下落はある意味良かったのではないかとも感じています。
株価が下がればたくさん買えるのも積立投資の面白いところです。
初めて株式投資をしてから15年以上経過しましたが、「株価が下がればたくさん買えるのでありがたい」という心境にようやく到達できました。
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