【FIRE民必見】人は2000連休を与えられると一体どうなるのか?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
タイトルからしてものすごく興味を惹かれます。
「今年のゴールデンウィークは3連休が2つしかない」と嘆いているあなた。
「嗚呼、令和の最初の10連休が懐かしい」と思っているあなた。
「仕事がつらいから早くFIREしたい」と願っているあなた。
そんなに仕事を休みたいなら試しにこの本を読んでみるとよいかもしれません。
今回はその紹介記事である東洋経済オンラインの記事を紹介していきます。
なぜ2000連休に至ったのか?
この本は無職とライターの中間のような存在である三十代の男・上田啓太氏の実体験をまとめたものとなっています。
2010年から2015年までの6年間で2000連休、厳密には2190連休を経験しています。
著者はバイトを辞めてニートになったことがきっかけだったようです。
これまではチェーン系のカフェで働いていた。週五日、電車に乗って通勤していた。そしてレジを打つ。ドリンクを作る。笑顔で人々に対応する。客に呼ばれれば駆けつける。思えば頑張っていたものだ。
記事にはバイトと書かれていませんでしたが、調べてみたところ正社員ではなくバイトだったようです。
その後、就職をせず、後から数えてみた結果2000連休となっていたというのが事実かと思われます。
いろいろ気になる点はありますが、まずは記事の中身を見て、休みが長期に渡ると人はどのように変化していくかを見ていきましょう。
仕事の無い解放感を感じられたのは最初の10日間だけ
まずは冒頭の一節から。
仕事を辞めた。素晴らしい解放感に包まれている。翌日の予定を考える必要がない。二度寝したければ二度寝する。夜更かししたければ夜更かしする。決まった時間に無理をして起きる必要がない。これこそが人間のあるべき姿だと感じる。
だいたい、アラームというものが昔から嫌いだった。何がピピピだ。無機質な音で偉そうに人間に指図してくる。小鳥の鳴き声で自然に目覚める。太陽の日ざしでふと目を覚ます。それこそが人間の理想的な日常なのだ。
今日は昼間からビールを飲んだ。こんなことまで、できてしまうのだ。太陽が出ているうちに酒を飲む。少しの罪悪感をおつまみにして、宴のような毎日を続けている。
仕事が嫌でFIREしたいと思っている人にすると、まさに理想の生活ではないでしょうか。
起きたいときに起き、起きている間は好きなことをして、眠たくなったら寝る。
誰にも指図されることもなく、ただひたすら自由に過ごす。
仕事の無い解放感がどれほどまでに素晴らしいものかを体感できることでしょう。
しかし、それは長くは続かなかったようです。
10連休を過ぎたあたりですでに「退屈」がやってきたと語っています。
仕事人間ではないし、人と会うのも好きではなく、一人で色々やっても全然飽きない。
そんなタイプの人間であるにも関わらず、わずか10日間で退屈を感じ始めたと言うのです。
生活は徐々に乱れていきました。
自分が何時に起きて、何時に寝たのか、そして今日は何曜日なのか全く分からない状態になっていきました。
もはや「自由」ではなく「怠惰」にすぎません。
「怠惰」な暮らしを送れることが自由になった証かもしれませんが、そんな生活を長く続けることは
怠惰から恐怖そして逃避へ
休み始めて4ヵ月、100日を超えたあたりから不安を覚え始めたようです。
しかし動けなくなっていきました。
さすがに仕事をはじめなくてはいけない。バイトを探すべきだ。やる気が起きない。仕事を探すことが異様におっくうになっている。数ヶ月前までは毎日のように職場に行って人に会っていた。信じられない。当時の自分を超人のように感じる。本当に自分は週五で働いていたのか?
どうも知らない人間に会うことのハードルが上がっている。四ヶ月ほど同居人・杉松としか会話していないからだろうか。人付き合いの感覚を忘れはじめた。ネットばかり見ている悪影響もありそうだ。ネットの揉め事を夜どおし意味もなく眺める。鬱々として人間のことが嫌いになってくる。余計に一人で部屋にいたくなる。
休みが長すぎて、何かをやることが億劫になってきていることが分かります。
そして人と会うことにも抵抗を感じ始めています。
ここで「同居人」の存在が判明しました。
この方が一体何者なのかが気になるところですが、今回の記事では判明しません。
また、運動したほうがよいと行動に出ます。
長期の休みには運動は必須であることが分かります。
しかし結局長続きしなかったようです。
ついには過去の記憶が蘇り、頭の中を駆け巡ったようです。
最近、やたらと昔のことを思い出す。過去のさまざまな記憶の断片が脈絡なく飛び出してくる。そのたびに感情が揺れ動く。日常から刺激が消えたからだろうか。脳が無理やりに刺激を作り出そうとしているのだろうか。どうでもいいことを次々と思い出す。
思い出したくない。過去なんてどれも終わったことだ。現在には存在していない。思い出す必要がない。しかし記憶は噴出する。大量の疑問も噴出する。
これまでの自分の人生は何だったのか? 自分は何のために生きていたのか? 自分に夢や目標はあったのか? それは本当に自分の夢だったのか? 自分は今後どうすればいいのか?
結果として逃避行動に走り始めました。
クリアしたはずのゲームを何度もやるみたいな頭を使わずに済む単純作業を延々と繰り返したそうです。
「休む」とは?
第1回目の記事はここまででした。
あなたは何を思ったでしょうか?
「休む」とは「働く」からこそ発生する概念です。
会社を辞めれば毎日休みのように思えますが、実際は違います。
働いていないのですから「休み」は無いのです。
もし毎日前向きに取り組めるものがあるのであれば、それは幸せなことかもしれません。
趣味かもしれないし、バイトかもしれません。
FIREの形式はいくつかありますが、やりがいを持てることがない中でFIRE生活に突入すると今回の記事と同様の状況に陥る可能性があります。
事実、FIRE生活がクソつまらなくて会社に復帰する人もいます。
要は刺激が足りないのでしょう。
せっかくFIREしても、ただ時間を無駄につぶすのはもったいないです。
FIREを目指す前に、FIREしてからやりたいことを決めるのがよいのではないでしょうか。
まとめ
以上『【FIRE民必見】人は2000連休を与えられると一体どうなるのか?』でした。
いかがでしたか?
働いているからこそ土日が嬉しく、祝日はラッキー、3連休やお盆や年末年始、ゴールデンウィークの大型連休が本当に楽しみなのです。
フルFIREの果てがこのような生活だとしたら、うらやましいと思うでしょうか?
少なくとも私はうらやましいとは思いません。
この記事には続きがあるようですので、どんな内容なのかぜひともチェックしたいと思います。
詳細は実際に本を買って読んでみるとよいでしょう。
以下関連記事です。
「日暮れまで缶ビールを空けずにどう過ごすかが悩み」というFIREの末路は似たような話かもしれません。
仕事を生きがいとしてきた人にとってFIREは死ぬほどつまらないのでしょう。
FIREにはデメリットがたくさんあることも知っておくべきです。