幸せな老後のための「5つのM」にお金(Money)は含まれない?

2022年10月10日

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

アメリカ在住の医師が高齢者を診療する際の基本方針「5つのM」という概念を紹介しています。

私は初耳だったため非常に興味があり、記事を読んでみました。

せっかくの機会ですので当ブログでもご紹介していきます。

幸せな老後のための「5つのM」とは?

聞き馴染みのない「5つのM」ですが、ここで簡単にご紹介しておきます。

記事内には以下のように紹介されておりました。

高齢者の診療に際しては、単に年齢を見るのではなく、その患者さんの身体機能、認知機能、心の状態等々、多角的に老化具合を見ることが適切な治療につながります。米国でその基本指針となっているのが五つのMなのです。

具体的には以下の5項目です。

(1) Mobility=からだ(身体機能)

(2) Mind=こころ(認知機能・精神状態)

(3) Medications=くすり(ポリファーマシー)

(4) Multicomplexity=よぼう(多様な疾患)

(5) Matters Most to Me=いきがい(優先順位)

なるほど、すべて納得できる項目が並びます。

1のからだは、単に健康というわけではなく「身体を動かせることが重要」と書かれていました。

確かに納得です。

寝たきりになってしまっては意味がないということでしょう。

きちんと自立して歩けることはものすごく大事なことです。

私の伯父の奥さんは玄関で転倒して、打ち所が悪く、その後息を引き取りました。

転倒は高齢者にとって危機をもたらすものであり、自立歩行の重要性は人一倍理解しているつもりです。

一つ一つ読んでいくと、それぞれ非常に重要であり、大変納得できる内容でした。

お金(Money)は幸せな老後に必要か?

では、ここからが本題です。

老後の生活にはお金が切っても切り離せません。

2019年に「老後資金2000万円」があれだけ大きな話題となったのは、老後のお金に関する興味関心の高さを表す証拠かもしれません。

最初の中に「5つのM」を探して見たときに「お金(Money)は含まれないのか?」と一瞬思いましたが、そりゃ入りませんね。

「5つのM」は高齢者医療の基本方針なのですから、お金はその対象外です。

記事のタイトルが悪いです。

『幸せな老後のための「5つのM」』などと書かれれば、Moneyが思い浮かばないわけがありません。

「老後にお金が必要かどうか」と問われれば、もちろん「はい」という回答になります。

では「幸せな老後にお金が必要かどうか」と問われるとどうでしょう。

お金はたくさんあったほうが選択肢は広がりますが、幸せを保証してくれるものではありません。

少ない年金でやりくりしていて、十分暮らせているお年寄りもたくさんいます。

きっと、ある程度の年齢まで行くとお金を超越してくるのかもしれません。

お金はもっと経験に使うべき

一方で、一定以上の老後資金を貯めた人は、その資金をどのように使おうとかんがえているのでしょうか。

生活費?

老人ホームなどの入居用?

はたまた子どもへの補助?

一度きりの人生ですからもっと良い使い方をしたいものです。

参考図書はこちら。

「ゼロで死ね」

お金は使い切ろうという趣旨の本です。

元気なうちに経験に使うべきだとしています。

例えば老後に旅行をする人も多いようですが、まだ若く元気な頃の旅行なら行動範囲やできることがもっと多いはず。

また記事中には以下のような一節もありました。

いきがい自体が老化を防いでくれるという視点からです。高齢者約2千人を対象にした調査によると、趣味やいきがいを持っている人とそうでない人を比べると、前者のほうが死亡リスクが低く、自立度も高いという関連が知られています。よく言われますが、やはりいきがいや趣味を持つことが、健康長寿へとつながっていくのです。

趣味やいきがいを持っている人の方が死亡リスクが低いとのこと。

その意味では「5つのM」のうち5つめの「いきがい」を現役時代から作っておくことが重要です。

私のように何も使わずため込むタイプの人間は、もう少しお金を使うことを意識したほうがよいのかもしれません。

まとめ

以上『幸せな老後のための「5つのM」にお金(Money)は含まれない?』でした。

いかがでしたか?

老後と言えば老後資金ばかりに意識が行きがちですが、「幸せな老後」を医学的に見ればお金は関係ありませんでした。

お金だけでなく「5つのM」を意識して老後に備えることが重要なようです。

以下関連記事です。

老後の問題と言えば住居も挙げられます。

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