「FIRE卒業」の要因は何か?早期退職する前に考えるべきこと
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
一時は日本でも大きな話題となったFIRE。
しかし昨年末に「FIRE卒業」というワードがトレンド入り。
ブームは完全に去り、今ではFIRE関連の記事がすっかり減ってしまいました。
そこで今回は、改めてFIREを含む「早期退職」の準備について考えてみたいと思います。
「FIRE卒業」の理由1 金銭面
まず「FIREしたい」となれば金銭面での準備が必要であることは誰しも分かることでしょう。
FIREする時点でいくらの資産を保有しておくべきか。
退職金を得られる場合、どれくらいの金額になるのか。
投資での収入はどれだけを想定しているのか。
労働収入を得る場合はどれくらい働き、どれくらいの収入になるのか。
生活費やその他の支出はどれくらいになる想定なのか。
年金をもらえるまで何年あるのか、それまで資産は持つのか。
年金はいくらもらえるのか。
相続で資産を得る可能性は、などなど。
しかしこれだけ考えてもFIREは失敗する可能性はあります。
いや、むしろ想定通りに行くことのほうが少なく、常に想定外のことが起こるはずです。
「FIRE卒業」の理由としては、株価の長期的な下落、インフレあたりが大きいと思われます。
FIREが話題になった後、コロナ禍が始まり、コロナショックの大暴落から一転して株価の急上昇の局面になりました。
「バブル」とも言える相場を「普通」のもの、そして永遠に続くものと勘違いしFIREしたものの、2022年から一転して株価が低迷し始めたことで計算が狂った人は多いのではないかと思われます。
そして2022年の日本は物価値上げラッシュでした。
FIREといえば「4%ルール」が知られていますが、ルールは守れなかったと思われます。
それくらい値上げは激しいものがありました。
あとは本気でFIREしたいなら、最低でも5000万円は貯めるべきだと思います。
しかも5000万円ならサイドFIREです。
数千万円程度の資産でフルFIREを目指すのは無謀であり、FIRE計画以前の問題だと思います。
「FIRE卒業」の理由2 ライフプラン
「FIRE卒業」もう一つの理由は「ライフプラン」です。
あなたがFIREを目指す理由は何ですか?
「自身の夢やビジョンを達成するため」という人もいれば「会社を早く辞めてラクになりたい」という人もいるでしょう。
どちらにせよ大きな問題になるのは、会社を辞めて生じる大量の自由な時間で何をやるか、です。
会社勤めをしていると毎日決まった時間に家を出て、仕事が終わると家に帰る、という一見すると退屈な人生を送っているように思います。
しかし、毎日やることがあるという恵まれた環境であることに気づいている人は少数派です。
会社を辞めると一気にやることがなくなります。
ここで明確なビジョンがないと、ただただ暇を持て余すだけになります。
そして何の刺激も無い生活を送ることになります。
これを想定できていない人が意外と多いように思います。
おそらく「何かをやりたい」というビジョンはなく、ただただ「会社を辞めたい」が先に立っている人が多いからではないかと思います。
FIREを選択する前にできること
だからこそ、FIREを選択する前に「ビジョンを決める」のが重要です。
ビジョンなきFIREは失敗必至です。
FIREして何をしたいのか?
まずはビジョンを決めるべきです。
そして、いきなりFIREではなく、本職の合間にやりたいことをやってみるのはいかがでしょうか。
それが自分にとって本当にやりたいことなのか、よく分かると思います。
仕事から帰ってきてから、そして土日に自分のやりたいことをやる。
本当にやりたいことなのであれば、すごく楽しいはずです。
逆に楽しくなければ、それは自分が本当にやりたかったことではなかったと思われます。
改めて自分の本当にやりたいことを探してみるとよいでしょう。
実際のところ、本当にやりたいことが見つかる人のほうが少数派なのではないでしょうか。
だとしたら、会社員を続けて本当にやりたいことを探し続けるのが最善手です。
仕事は大変かもしれませんが、「お金が貯まる」という圧倒的なメリットがあります。
定期収入が入り、しかも厚生年金に加入できるので、老後に受給できる年金額も増えていきます。
会社員には会社員なりのメリットもありますから、会社員であるうちはそのメリットを最大限に利用するのが手です。
まとめ
以上『「FIRE卒業」の要因は何か?早期退職する前に考えるべきこと』でした。
いかがでしたか?
「FIREしたい」と考えている人は、実は「会社を辞めたい」でしかないと思っています。
本当にやりたいことは、まず副業的に取り組み、「これを本当にやり続けたい」と思えたらFIREへ向けて本格的に動きましょう。
資産はどんなに少なくても5000万円は貯めてからFIREへ向けて動くべきです。
以下関連記事です。
FIREの大前提だった「4%ルール」はインフレ下では通用しませんでした。
投資歴25年のパックンはFIREを全く考えていないそうです。
この記事のような「底辺FIRE」を決行した人がFIREを卒業しているのでしょう。