54歳会社員が早期退職募集に飛びついた結果、半年で大後悔したワケ

54歳会社員が早期退職募集に飛びついた結果、半年で大後悔したワケ

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

50代を過ぎると、いよいよ会社の辞め時を考え始める人もいるでしょう。

私もその一人です。

どれくらいのお金で何歳頃に退職するか、難しい問題です。

今回は幻冬舎の「The GOLD 60」に掲載された記事から、早期退職についてです。

早期退職制度は退職金が通常より多くなる制度ですが、常にあるわけではありません。

何らかの理由で募集がかかるわけですが、今回の記事では何が起きたのでしょうか?

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退職金3000万円を手にしたエリート会社員

今回の記事の主役は、年収1,200万円・元エリート会社員の木村武さん(54歳・仮名)。

50歳のときに営業部長に昇進し、年収1200万円となりました。

しかし、プレッシャーも大きく、心身ともに疲弊していったそうです。

そんな状況の中、会社から業績不振のため早期退職の募集が告知されました。

ここで辞めると、60歳時の退職金の予定額が2,000万円程度のところ、なんと1,000万円上乗せされて3,000万円支給されるとのことでした。

木村さんは、あっさりと早期退職に傾きました。

子供はすでに大学を卒業。

貯蓄は1000万円ある。

この機会にゆっくりしてもよいだろう。

先のことは辞めてから考え、うまくやれば年金受給まで何とかやれるだろうということで、54歳で会社を辞める決断をしたのでした。

会社を辞めてからの現実と恐怖と隠された真実

まず、ここまで読んでみると、あることの違和感を感じた人も多かったのではないでしょうか。

それは「貯蓄1000万円」です。

退職金3000万円と合わせても4000万円しかありません。

4000万円で年金の受給開始65歳まで何とかなると思っていたのでしょう。

ちょっと厳しくありませんか?

実際のところ、会社を辞めてからは働かず、のんびりしていたのですが、お金が徐々に減っていく状況に言いようのない不安を感じ始めましたそうです。

半年で不安は大きくなりすぎ、とうとうファイナンシャルプランナーさんに相談に行きました。

そして、ここまで記事を読むと衝撃的な事実が判明します。

なんと、木村さんには住宅ローンがあと5年分、470万円も残っていました。

そして、この半年の支出はなんと340万円。

意味が分かりません。

どう考えても65歳までお金が維持できないじゃありませんか。

事実、FPさんに「60歳で底を突く」と言われる始末です。

ちょっとお粗末すぎる顛末でした。

退職を決める前に、家計の収支をシミュレーション

そもそも、退職前に家計を計算し、65歳までどのように暮らしていけばお金が維持できるのか計算しなかったのでしょうか?

というか、それまでの家計の支出を考えれば、おそらく65歳までお金を維持するのは到底不可能だったでしょう。

なぜなら、1000万円しか貯蓄がなかったのですから。

おそらく子育てが原因で貯蓄ができなかったのではなく、元々夫婦そろってお金を使う習慣だったのでしょう。

だからこそ、退職後も支出を減らそうとせず、一気に貯蓄が減少したのだと思われます。

早期退職を検討してよいのは、お金を使わないタイプの人で、資産を相当額ある場合です。

お金を使って楽しむタイプの人は、年金を受け取り始めるまで働き続ける方向で考えたほうがよいのではないでしょうか。

今回の木村さんは、まさにこのタイプの典型と言えるでしょう。

もし、このタイプで早期退職を検討するならば、支出を抑えられるかどうかがカギとなりますが、おそらく難しいと思います。

退職後は時間を持て余すので、その時間を使うのにお金も使うからです。

自分がどういうタイプか見極めて、会社を辞めてから時間を持て余すかどうかは理解しておくべきです。

まとめ

以上『54歳会社員が早期退職募集に飛びついた結果、半年で大後悔したワケ』でした。

いかがでしたか?

今回の事例はちょっとひどい内容でした。

早期退職してはいけないタイプの人でした。

あなたもお金を使う方が楽しいと感じられるタイプであれば、早期退職は検討しないほうがよいでしょう。

早期退職して時間を持て余さず楽しんで生活できる人は、実は限られた人しか持っていない「お金を使わずに楽しめる能力」が必要と理解しておくべきです。

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