若い頃から貯金ばかりの人生は本当に「つまらない人生」なのか?
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
「プレジデント・オンライン」に掲載された午堂登紀雄氏の記事です。
この方、お金回りの話でたびたび記事を書いている人です。
ただ、個人的にはあまり好きになれないところがあり、あまり記事に取り上げてきませんでした。
今回はちょっと気になることが書かれていたので取り上げてみました。
日本人は平均3000万円の貯金を残して死ぬ?
今回の記事はパパと息子の会話形式なのですが、気になっていた一節は以下のように登場しました。
【パパ】「安心を得ることと引き換えに、もっと楽しい経験をすることなく人生を終了してしまうリスクについて、もっと敏感になっておかなきゃ。日本人は平均して、約3000万円の貯金を残して死ぬらしい」
【慶太】「え、そんなに!」
私が気になったのは「日本人は平均3000万円の貯金を残して死ぬ」とのタイトルでした。
実際にどのようなデータなのだろうか?と疑問に思い記事をチェックしてみたのですが、結局データは出てこずじまい。
『DIE WITH ZERO』を実践していくにあたり、現状把握はしておきたかったので非常に残念です。
記事に無いのでネットで検索して調べてみたのですが、やはりデータは見つけられませんでした。
実際のところは「平均」というのがポイントではないでしょうか。
要するに一部の超富裕層が平均額を引き上げているはずです。
もし世の中の圧倒的多数の高齢者が3000万円もの資金を保有しているならば、「老後資金2000万円問題」が大騒ぎになるはずがありません。
おそらく大半の人は1000万円も残さずに亡くなっていると思います。
貯蓄目的の人生はスケールの小さい、つまらない人生
さて、今回の記事で興味のあった点は記載がなく残念でしたが、他にも気になるところがありました。
それは記事の冒頭にいきなり書かれていました。
若いころから節約や貯蓄をする習慣は身に付けたほうがいいのか。不動産コンサルタントの午堂登紀雄さんは「貯蓄自体が目的になってしまうと、スケールの小さい、つまらない人生を送るリスクが高まる。20代のうちは、収入のほどんどを自己投資に充ててもいいくらいだ」という――。
「貯蓄自体が目的になってしまうと、スケールの小さい、つまらない人生を送るリスクが高まる」とのこと。
うーん、はたしてどうでしょうか。
似たようなことはホリエモンも言ってたような気がします。
「貯金するな」と。
一部のビジネスで成功した人なら、貯蓄するよりどんどん使ったほうがよいと考えるでしょう。
自分が成功したルートだから、経験則から語っているわけです。
しかし、世の中の大半の人は起業するほどの勇気はなく、平凡な会社員生活を送るわけです。
確かにスケールは起業した人たちに比べれば小さいかもしれません。
しかし、つまらないかはどうでしょうか。
人生や考え方は人それぞれです。
貯金のあるほうが安心だという人だっているでしょう。
逆に収入が少なくて使いたくても使えない人だっています。
いろいろな人を一括りにして「つまらない人生」と切り捨てるのは違うのではないかと思いました。
適度にお金を使って『DIE WITH ZERO』を目指す
私も貯蓄が多く、午堂氏に言わせれば「つまらない人生」を送ってきたのでしょう。
ただ、私は少々思い当たる節はあります。
もったいない人生を送ったかもしれない、と。
『DIE WITH ZERO』を実践すべく「死ぬまでにやりたい100のリスト」を作成しましたが、とにかく100個埋まりません。
なぜなら全然やりたいことが思い浮かばないからです。
好奇心が旺盛で、若い頃からいろいろな経験を積んだ人なら、新しいことに挑戦したいという気持ちが湧いて出てくるのではないかと思います。
一方で私は改めて何かをやりたいかと問われると何も出てきません。
これだと老後のために確保してきたお金も使うことなく死んでいきそうな気がします。
これこそ本当に「つまらない人生」で終わってしまいそうです。
『DIE WITH ZERO』の中では、人生で一番大事な仕事は「思い出作り」と書かれています。
いざ思い出を頭の中から引き出そうとすると、特にガッツリ貯金をし始めた40代以降の思い出がほとんど無いことに気づきました。
これは直近コロナでどこへも行けていないのも影響しているとは思います。
だからこそ、その穴埋めと言うか取り返すべく、何かをしていきたいと思っているのです。
「やりたいことリスト」の多くは旅行なのですが、いかんせんこれまで旅行をしてこなかったために、本音を言えば、心の底から旅行に行きたいわけではないのです。
これが大問題。
結局、旅行の経験、良い思い出が足りないために、腰が重くなっているのではないかと推測しています。
1回は一人旅をしてみて、その楽しさに触れられれば、2回目、3回目へつながり、良い思い出として刻まれるのではないでしょうか。
まとめ
以上『若い頃から貯金ばかりの人生は本当に「つまらない人生」なのか?』でした。
いかがでしたか?
他人の人生をとやかく言うつもりはありません。
とにかく自分が楽しめればよいのではないでしょうか。
そして死ぬ間際に「良い人生だった」と振り返れることが一番大事なはずです。
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