年金は何歳からもらうのが「一番お得か」より重要かもしれない話
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
今回は「マネー現代」に掲載された年金のお得な受給方法についてです。
しかし、ちょっと思うところがあり、今回取り上げてみました。
年金をお得にもらう「2つの方法」
(1)繰り下げ待機をやめた年齢の増額率で年金受給を開始する
(2)繰り下げ増額を選択せず、過去にさかのぼって請求できる年金を一括受給する
一つ目は特別なことではないのかなと思いました。
予定では70歳で受け取り開始しようと思っていたけど、68歳から受け取り始める。
そして68歳時点での増加率25.2%の金額で年金受け取りを開始するとのこと。
繰り下げ需給って事前に「何歳から受給開始」と届け出る必要があるんですね。
手続き的なところまでは把握してませんでした。
お恥ずかしい限りですが、今回の記事で勉強になりました。
要するに、〇歳と届け出ていても、その年齢に到達する前に受給申請をすれば、その年齢時点での増加率で年金を受け取れますよ、ということらしいです。
二つ目はまとまったお金が急に必要になった際の対応策としては有効に見えます。
結果として繰り下げ需給の増加率のメリットを受けることはできなくなりますが、一括受け取りという方法があることを知っているだけでも全然違うかもしれません。
そもそも65歳から年金を受け取れるのか?
今回の記事では、2023年4月から導入された「繰り下げみなし増額制度」の説明もありました。
年金額を多くする方法としては有効なものと思われます。
しかし、です。
大前提となっているのは「年金を65歳から受け取る」現行制度です。
すでに65歳を間近に控えている60代前半の方ならともかく、私のようなまだ50歳にもなっていない人たちは「まな板の上の鯉」状態になっている認識を持ったほうがよいでしょう。
なぜなら、今後年金の受け取り開始年齢が65歳より引き上げられる可能性があるからです。
私も当初は68歳程度まで繰り下げて、毎月確実に老後資金に手を付けずに済むであろう金額を受け取るような計画を考えていました。
しかし、年金の受け取り開始年齢が例えば70歳からになったとしたらどうでしょう。
この計算は水の泡。 何の意味もなさず、お金を受け取るどころか65歳から70歳の間の生活資金を自力で捻出しなければならないという、当初の予定とは真逆とも言える状態に陥ります。
このような状況下で繰り下げ受給の計算をしても無意味と気づきました。
将来の資金計画を変更すべきか
従来のルールであれば、基本的に65歳から70歳の間に年金を受け取るはずでした。
しかし、現在の精度が維持され続けるか怪しい状況下にあります。
万が一70歳からに変更となれば、先述のとおり5年分の生活費を自力で確保しなければいけなくなります。
50歳以下の人たちは、高い確率で制度変更に巻き込まれるのではないかと思われます。
老後資金に対して不安を強く抱いている人にとっては、かなり大きな懸案事項であることは間違いありません。
一方で、まだ何も決まっていない未来に対して不安を抱くのはいかがなものかとも思います。
ではそのような状況下で私たちにできることは一体何か?
それは、70歳から年金を受け取る前提の資金計画を立てておくことでしょう。
まだ制度変更も行われていないのに対応が早すぎる、と思われるかもしれません。
現在の暮らしの中で使うお金が減るはずで、私が近ごろ提唱している『DIE WITH ZERO』からもかけ離れた対応策となります。
対策が遅れれば、老後も働いたりして資金を確保せねばならず、非常に悩ましいところです。
まとめ
以上『年金は何歳からもらうのが「一番お得か」より重要かもしれない話』でした。
いかがでしたか?
「何歳から年金をもらうのがよいか?」という議論はもはや無駄だと思いませんか?
本気で老後に備えようというのであれば、資産形成をして70歳から年金受給でも耐えられるだけお金を貯めるしかないのかなと思う今日この頃です。
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