「リスクはゼロ」妻を押し切って始めた投資で退職金900万がパーに

「リスクはゼロ」妻を押し切って始めた投資で退職金900万がパーに

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

「FORZA STYLE」なる男性向けメディアに掲載されていた記事です。

よくある退職金を投資に回して大変な目にあったという話です。

早速記事の中身を見ていきましょう。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ←こちらのクリックをお願いします。

投資はリスクゼロのはずがない

まず多くの人はタイトルを見てツッコミを入れたに違いありません。

投資は「リスクがゼロ」のはずがありません。

夫婦のリテラシーの低さが伺える一節がこちら。

投資にはまるで興味のない妻は、「お金は必死に働いて貯めるもの。金融機関の超低利率もそういうもので、NISAも含めギャンブルだ」という考え方で、退職金の運用にあたっては大揉めしたという。「絶対に損は生まれないから、安心しろ!」

そう押し切って900万円の運用を始めたAさん。しかし、Aさんは投資に関してはズブの素人だ。

「絶対に損は生まれない」となぜ言い切れるのでしょうか?

投資は明らかにリスクがあります。

「インデックスファンドなら大丈夫、NISAなら大丈夫」との理屈も理解不能です。

妻も妻で「投資はギャンブル」と考えていて、夫婦揃って間違っているというイタい二人です。

しかし現実問題として、まだまだこういう認識の人が多いのだと思います。

でなければ投資を全くやりたくない、あるいは投資詐欺に引っかかる、退職金をぶっこむといった行動には至らないはずです。

結局S&P500は持ち直した

記事のタイトルには「900万円がパーに」と書かれていましたが、結論から言うとパーにはなっていません。

思い切り"釣り"です。

そもそもAさんがS&P500を購入したのは2023年5月10日ということで、かなり最近の話です。

そして5月の半ば以降は上下動を繰り返しながらも徐々に上昇にしていきました。

よって現在も保有し続けていれば、プラスが発生している可能性が高いです。

投資を始めてから夫婦仲も怪しくなったAさんでしたが、どうにかなったようです。

投資に大切な視点とは?

最後にAさんが反省点を語っていましたが、投資初心者には大いに参考になる点があると思います。

「S&P500は長期で見るという視点が欠けていました。あまりに多くのお金を一気に投じたので、つい短期のニュースで売ろうとしてしまった。インデックスとはいえ値動きに上下動が発生することは理解していたはずです。ただ妻に了解を取らず投資したという背景もあり、傷が浅いうちに済ませようとした。

今から考えれば、傷を浅くしたいのなら持ち続けることだと思います。資金を投入する前に参加したセミナーも、繰り返し長期投資の大切さを説明してくれていました、第三者としての視点では客観的に見られるのに、自分ごとになったら急に慌ててしまう。これが投資の一番恐ろしい部分だと思います。

まず初心者あるあるで言うと「狼狽売りは絶対にしない」ことです。

ついつい目の前の値動きにとらわれ、マイナスに転じたとき、資産が無くなってしまうのではないかとの恐怖心から下がると手放したくなります。

しかしインデックス投資は我慢が必要。

長い目で見なければいけません。

そもそもインデックスファンドは長期保有が大前提です。

正直なところ、一般的には投資イコール「安く買って高く売る」、要するに短期投資のイメージが強いはず。

しかし短期投資で資産を増やしていける人はさほど多くないはず。

勉強も必要ですし、テクニックも必要。

凡人は市場の拡大に乗っかるほうがラクです。

そしてもう一つ大事なことを語っていました。

また、妻にもちゃんと説明すべきでした。結果理解をしてくれたようですが、退職金は自分だけの資金ではなく、家族のお金です。本当に冷や汗ものでした。既に子どもたちが独立していますが、この資金が十数年後の子どもの教育資金を視野に入れたときの運用だとしたら、家族の諍いはこれで済まなかったことは間違いありません。

結婚しているならパートナーにはちゃんと投資のことを伝えておいたほうがよいでしょう。

この手の記事を読んでいると、パートナーに内緒にしていて損失を抱えてしまい、話すに話せず傷口を広げてしまう、みたいなパターンが多い気がします。

しかも老後資金として非常に貴重な収入になったはずの退職金の半分を突っ込むなんて無茶なことをするなら、なおさらです。

パートナーがいる場合は、お互いが合意した上で投資を始めたほうが無難でしょう。

まとめ

以上『「リスクはゼロ」妻を押し切って始めた投資で退職金900万がパーに』でした。

いかがでしたか?

今回は実際には損失が出ずに済んだようですが、似たような話はいくらでもあります。

それにしても、なぜこの手の話が絶えないかが不思議でなりません。

何の目的で投資し、目的に合った投資対象は何かを見極める必要があります。

誰かに相談するなら相談相手も選ばないと騙される可能性があります。

個人的には、投資をせずとも逃げ切れるだけの貯金を作ってしまえ、というのが一番安全な手法だと思っています。

以下関連記事です。

FIREしたけど1年で2000万円失い再就職した、FIRE失敗者の生の声は非常に参考になります。

積立投資は下落時に絶対やめてはいけません。

資産を増やしたければ老後まで質素な生活を続け、支出を抑え続けるのがよいでしょう。

スポンサーリンク