穂高唯希さん&おけいどんさんに聞く、FIREその後の人生 前編
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
今回は楽天証券のメディア「トウシル」に掲載された記事から。
FIRE界隈では有名な"三菱サラリーマン"こと穂高唯希氏とおけいどん氏の対談記事です。
多くの人が気になるであろうと思い、取り上げてみました。
FIREした二人に様々な質問をぶつけ、回答してもらう形式になっております。
FIREする前、怖くなかったですか?
まず多くの人が感じるであろう"恐怖心"について。
二人は対照的な回答をしています。
穂高さん(以下、敬称略):私は会社員になるや否や、FIREを目指して突っ走り始めたのですが(笑)、実際FIREする際は、「給与を失うのが怖い」といった感情は吹っ切れていました。
おけいどんさん(以下、敬称略):私は、FIRE後は生き甲斐がなくなるのではないか、社会との関わりがなくなってしまうのではないかと、さまざまな不安がありましたね。そんな不安を解消しようと思って、さまざまな投資家のブログを読み漁りました。私は穂高さんのブログの熱心な読者だったんです(笑)。
穂高氏はFIREに向かって突き進んだタイプなので、もはや異常者(笑)と言ってもいいレベルです。
恐怖の感情が吹っ飛ぶとはなかなかのレベルではないでしょうか。
一方のおけいどんさんは不安を感じたようですが、生きがいやら社会との関わりを挙げており、おそらく多くの人が抱くであろう資金の不安は語っていません。
やはり二人とも肝が据わっているというか、目標達成のために一途だったのでしょう。
また、二人とも会社を辞めても何かしら働いて収入を得ようと考えていた可能性もあります。
FIREしてよかったですか?
FIREしてよかったかどうかは聞くまでもないでしょう。
お二人の統一した回答はこちら。
穂高 FIREしてよかったと心から思っています。新卒入社初日に、「こうでなければいけない」といった空気や、同調圧力にとてつもない違和感を覚え、「経済的に自立し、自由に主体的に生きる」、と決意しました。たしかに減点主義の閉鎖空間では、ミスなくスマートであることは合理的な戦略だと思います。しかし1度きりの人生、そうあるために自分は今まで生きてきたんじゃない、と強く思ったんです。
おけいどん 私もFIREしてよかったと、心から思っています。もう通勤電車には乗れません。目覚まし時計に起こされるのも辛い(笑)。FIRE後に父は難病が悪化、母はがんを患いましたが、仕事や時間を気にせず、自分で介護・見守りができる点もFIREしてよかった、と心から思っています。
二人ともやりたいことができている感があり、非常にうらやましいです。
私も早くそちらへ行きたい。
気を付けたいのは、単に会社を辞めたいだけの人でしょう。
会社を辞めて、遊んでいるわけではありません。
自分が本当にやってみたいことに取り組んで収入を得ています。
フルFIREというよりサイドFIREと言えるのではないでしょうか。
そのあたりは次の質問で分かります。
FIRE後、何をして過ごしていますか?
続いて、FIRE後に何をしているのか?
これも気になる人は多いでしょう。
穂高:FIRE後すぐに書籍執筆となり、しばらく会社員時代より多忙でした(笑)。ノブレス・オブリージュという言葉があります。能力、財力、地位、権力などを持つものは、それだけ大きな責任が伴います。自分さえよければいい、今がよければいい、カネさえ入ればいい――。
そんな風潮には違和感を禁じえません。SNSのフォロワーが多かったり、書籍を出す立場にあるならば、それだけ社会的責任が大きいということです。今後もやりたいことはやりつつも、とはいえ前述のことを忘れず、書籍や音声番組、日々の気づきなどを発信しつつ、どなたかの役に立っていたら僥倖です。
おけいどん:しばらくはのんびりしようと思っていましたが、一カ月で飽きました(笑)。ちょうど書籍出版の話が来て、最初の本を執筆したことが楽しく、2冊目は増刷と世間様からご評価をいただけたので、今後も執筆業を続けていくと思います。そして、今は親の介護と見守りに時間を使っています。
40歳を超えると、やっぱり親のことを考えるようになりますね。大変ですが、FIREしたおかげで、自分できちんと世話ができて、よかったと思っています。また、社会貢献したいという思いが強かったので、「子ども食堂」で、地元への恩返しを始めました。
二人とも遊んでいるわけではありません。
ともに執筆に大忙し。
あと、共通して口にしているのが「役に立つ」「社会貢献」といったフレーズです。
遊ぶために時間を使うのではなく、会社を辞めても「誰かのために」という姿勢は忘れていないことは称賛に値します。
FIRE後、資産は減っていませんか?
前半戦最後の質問は、これも気になる資産の状況です。
穂高:FIRE当時の資産は7,000万円、現在はその1.7倍に増えています。コロナ禍やインフレ、円安など投資環境も大きく変わったので、FIRE後にポートフォリオの見直しを行いました。とくに2022年からは経済情勢などを見ながら、株式の割合を減らしたり、金を購入したりなど、柔軟に臨機応変を心がけています。
おけいどん:資産1億円を達成してFIREした後も投資は計画的に続けており、私もFIREから2年半で、資産は1億4000万円近くまで増えました。60歳以降は「快適なシニアマンションで老後生活を送る」、という計画を実現するために、1年で手にする配当金は、現在230万円ですが、60歳までに300万円に増やすというマネープランを実践中です。
二人とも驚くほど増えています。
FIREしても追加投資を行ったりしています。
「FIRE達成しました!」と喜んで、あとは投資益のみでやり過ごすなんて不可能なのでしょう。
いろいろと労働収入を得て、追加投資を行いながら、さらなる資産増加に励む。
そうなれば投資益も増えていきますから一石二鳥です。
まとめ
以上『穂高唯希さん&おけいどんさんに聞く、FIREその後の人生 前編』でした。
いかがでしたか?
FIREは会社が嫌で目指すものではなく、本当にやりたいことを実現させるための手段であることが分かるような内容でした。
また、二人とも7000万円以上の資産を保有している実態は大きな示唆を与えてくれます。
会社を辞めて、自力で社会に貢献する方法を見つけるのが本当のFIREなのかもしれません。
以下関連記事です。
貯金5000万円でFIREした50歳バツイチ独身男性が抱く後悔とは何かをまとめました。
先日NHKでFIRE特集『私たちはなぜ働くのか 投資&倹約で生きるFIRE生活』が放送されたので、感想をまとめました。
元三菱サラリーマンこと穂高氏は「FIRE後」に投資が変化したようです。