「年金は何歳から受け取るのが一番お得?」は意味のない質問
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
出ました、「ダイヤモンド・オンライン」に掲載された経済コラムニスト・大江英樹氏の記事です。
今回は年金を何歳からもらうかについてです。
当ブログでも過去に何度か取り上げたことがある話題です。
ただ、今回はあの大江氏と私の意見が珍しく同じ意見でした。
「年金を何歳からもらうのがお得か?」という質問が無意味な理由
「年金は何歳からもらうのがお得か?」という質問は意外と多く目にします。
はたして何歳からもらうのがオトクなのでしょうか?
日本の現行制度の場合、基本は65歳から受給開始となります。
ただし、60歳まで繰り上げたり、75歳まで繰り下げたりもできます。
繰り上げれば受給額は減少し、繰り下げれば受給額は増加します。
また、年金の受給額は人によります。
そして受け取る年金の総額は何歳まで生きるかによります。
長く生きれば生きるほどもらえる金額は多くなります。
そもそも、人は何歳まで生きるかなど誰も知り得ません。
したがって「何歳からもらうのがお得か?」という質問自体意味を持たないと思っています。
それでも知りたいと思う気持ちは理解できなくもありません。
年金は65歳でもらえなくなる可能性がある
現時点で年齢論を無意味とバッサリ斬る理由はもう一つあります。
40代、30代、20代の人は、今後年金の受給開始年齢が変更になるかもしれないリスクを抱えています。
もしかしたら50代前半の人も巻き込まれるかもしれません。
年金制度の延命策として、議論が行われているとの噂があります。
年金の受給開始年齢が変更となった場合、上記の「いつからももらうのが最もお得か?」という議論は意味をなさないように思います。
もし70歳受給開始になれば、70歳まで繰り下げたら42%増えるはずだったものが、この増額は無くなるからです。
70歳からさらに繰り下げようと考える人はかなり少数派になるのではないでしょうか。
結局はひたすら長生きした人の勝ちというだけの話になるような気がします。
大事なのは「自分にとっての必要額」
個人的に思うのは、年金で1ヶ月の生活をどれだけ賄えるかが重要ではないでしょうか。
もし年金の手取り額の範疇で生活していけるのであれば、貯蓄や投資などの資産には手をつけずに済みます。
不足するのであれば、何かしらの手段で補う必要があります。
その筆頭格が「労働」です。
老後も働き続ける人が多いのは、年金だけでは不足すると考えているからでしょう。
そして、労働収入が多いのであれば、年金の受給を繰り下げる選択肢も浮上します。
支出が少なければ年金だけで済むかもしれませんが、支出が多い人は年金だけでは不足する可能性が高くなります。
さらに「老後にどのような過ごし方をしたいか?」も考慮に入れる必要があります。
老後は旅行なども楽しんでいきたいと思えば、生活費以外の支出が多く生じます。
老後資金の取り崩しだけで足りないのであれば、働く必要も出てきます。
何歳まで働くかも考える必要があるでしょう。
身体のこと、仕事のことを考えれば、いつまでも働けるわけではありません。
年金のことを考える上では、その人のライフプランとか考えるべきことが多々あります。
だからこそお金の話は「人による」のです。
年金を何歳からもらうかもあまり意味はないですし、結論は「人による」ことになります。
まとめ
以上『「年金は何歳から受け取るのが一番お得?」は意味のない質問』でした。
いかがでしたか?
何歳からお得かを人に聞くくらいであれば、自分で収入・支出とか、今後のライフプランなどを挙げて、計算してみるとよいのではないでしょうか。
そうすると、自分の場合は何歳から受け取るのが最もお得かが見えてくるかもしれません。
しかし、結局その計算をしていくと寿命という壁にぶち当たることになるでしょう。
以下関連記事です。
最も効果的に幸福になる方法は、お金持ちになることという残酷な事実があります。
仮にお金が貯まっても、使わなければ死の間際に後悔することになります。
いつまでも貯金が増えない人が根本的に誤解していることをご紹介しています。