『DIE WITH ZERO』と「守銭奴型FIRE」のお金の使い方の問題点

『DIE WITH ZERO』と「守銭奴型FIRE」のお金の使い方の問題点

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

出ました、経済評論家の山崎元氏の記事です。

今回は「お金の増やし方」ではなく「お金の使い方」の話です。

気づいている人はいると思いますが、実は難しいのは「お金の使い方」のほうだったりします。

今回の記事では『DIE WITH ZERO』とFIREについて、山崎氏なりの見解を述べております。

FIREを目指している人やすでに一定の資産のある人は参考になる点があるかもしれません。

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「守銭奴型FIRE」に疑問あり

まずはFIREからいきましょう。

最初に記事を読む側が理解しておくべき点として、山崎氏はFIREを認めていない節があることです。

特に節約して支出を抑え、FIREしてからも節約生活をしなければならないようなFIREを「守銭奴型FIRE」と称し、否定的な立場を取っています。

FIRE自体を完全否定しているわけではありません。

ビジネスをバイアウトして、大きな資産を得て早期リタイアし、余生は悠々自適に、といったFIREなら認めています。

しかし大半の人の目指しているFIREは節約生活を強いられるタイプです。

この「守銭奴型FIRE」の場合、とにかく支出の抑制がすべてと言っても過言ではありません。

山崎氏はFIRE達成までの資産形成期間において、人的資本への投資も抑制される可能性を指摘しており、将来の稼ぐ力が小さくなることを懸念しています。

さらに「経済的自立」と言いながらも、支出を4%ルールの範疇に収めなければならないことも違和感の原因となっているようです。

FIRE希望者の多くは「仕事が嫌」が起点だと思いますが、それにしても仕事から逃れるためにひたすら支出を抑えるような生活になるのではないでしょうか。

はたして、そのお金の使い方が正しいかと問われると、長い人生においては物足りなさを感じるのは事実です。

『DIE WITH ZERO』は一定以上に資産がある人の指針

日本で2020年9月に出版された『DIE WITH ZERO』は、瞬く間に話題となり、ベストセラーとなりました。

「ゼロで死ね」はお金を余らせて死ぬのではなく、できるだけお金を使って、人生の思い出作りをしようといった趣旨です。

ただし、『DIE WITH ZERO』は注意しなければいけない点があります。

人生を楽しめる時期に適切に楽しまないともったいないとの考え方である一方、資産形成自体を否定しているわけではありません。

むしろ長生きに対するリスク回避のため、年金保険の購入を推奨しています。

これはアメリカの話ですから、日本に置き換えれば例えば「iDeCoをやりましょう」と置き換えれば分かりやすいでしょうか。

要するに、一定以上の資産を貯めた人たちに対し「お金の貯めすぎはもったいないですよ」と指摘しているわけです。

よって、大してお金を貯めていない人が「若いうちからガンガンお金を使ったほうがいいのね」と解釈するのは間違っています。

“思い出"とは「イベント」か「日常の充実」か

そして山崎氏が『DIE WITH ZERO』に対して指摘しているのは、「思い出作り」の定義についてです。

著者は"思い出"をイベント的なものを指しているようですが、山崎氏は「好まない」と述べています。

“思い出"を「イベント」とするならば、その対比として普通の日がくすんで見えることにならないか。

だったら「日常」を充実させたほうがよいのではないかとの指摘です。

これは、もはや好みの問題でしかないと思います。

旅行とか家族の集まりとか、イベントのほうが楽しいと思えば、イベントにお金を使えばいい。

毎日を楽しく過ごした方が思い出になると思えば、毎日の生活にちょっとしたお金を使えばいい。

それだけの話です。

ただ、どちらにも言えることは、イベントにしても日常の充実にしても、プラスアルファを求めるにはお金が必要です。

つまり、お金がない事には何も始まりません。

結局、資産形成自体はちゃんとやっておかないといけないのです。

まとめ

以上『『DIE WITH ZERO』と「守銭奴型FIRE」のお金の使い方の問題点』でした。

いかがでしたか?

お金の使い方はお金の貯め方・増やし方以上に難しいものがあります。

そしてお金の貯めすぎに走ると、お金を使うことに対する恐怖心が生じてきます。

お金は貯めるのではなく使うことで人生が充実することを思い出すべきではないでしょうか。

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