老後資金が3000万円あっても、まさかの老後資金不足に陥る理由

老後資金が3000万円あっても、まさかの老後資金不足に陥る理由

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

煽り系メディア「幻冬舎ゴールドオンライン」に掲載された老後資金の記事です。

『銀行預金しかないあなたのための 何歳からでも間に合う初めての投資術』という本の著者であるFPの佐藤健太氏が書いた記事です。

老後資金が3000万円あっても不足するとはどういうことなのでしょうか?


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60代の3000万円以上保有世帯はどれくらい?

まずは老後資金として60代で3000万円以上保有する世帯数はどれくらいなのでしょうか?

そこで、東証マネ部に掲載されていたグラフを引用します。(引用元:https://money-bu-jpx.com/news/article042331/)

60代の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

3000万円以上保有世帯は二人以上世帯で22.8%、単身世帯で17.7%であることが分かります。

「老後資金2000万円問題」がありましたから、2000万円以上で見ると二人以上世帯で32.4%、単身世帯で26.1%となりました。

3割程度の世帯が2000万円以上の資産を保有していると分かります。

他の世代よりは多い割合ではありますが、7割の人たちは本当に大丈夫なのか?と不安になるデータです。

3000万円あっても老後資金不足に陥る理由

しかし今回の記事では「3000万円あっても老後資金不足に陥る」可能性を指摘しています。

その理由は一体何でしょうか?

記事では次のように書かれています。

では、3,000万円もあれば何もしないまま生活していけばいいのかと言えば、私はそうは思いません。なぜならば、せっかく3,000万円も貯めて、老後は余裕のある生活を送ることができると思っていても、贅沢な生活を送ったり、病気やけが、介護によって支出が増えたりすれば、老後資金が不足する事態を招きかねないからです。インフレが起きれば、金融機関に預けているだけで価値も目減りしていくことになります。

そりゃ贅沢な生活を送り続ければ、老後資金が不足するに決まっています。

ちょっとこじつけの強さを感じます。

ちゃんとした理由としては、病気・介護などの医療的な問題。

確かに病気の大きさや介護の期間などによって老後資金を一気に失うリスクはあります。

また、物価上昇が今後も続けば3000万円では不足する可能性はあります。

そもそも各世帯で年金をどれだけ受け取るか、支出がどれくらいかにもよるでしょう。

年金が多くて支出が少なく、毎月の生活費が年金の範囲内で収まるのであれば3000万円で逃げ切れる可能性は高いです。

60代からの投資の是非を考える

今回の記事の著者は、60代であっても投資をすることを推奨しています。

理由は上記したような不測の事態で老後資金が不足する危険性があるかららしいです。

また、せっかくの大きな資金をただ寝かせておくのはもったいない、とも語っています。

どのような運用をするかというと、以下のように例示されています。

例えば、国内外の株式や債券などを組み合わせたパッケージ商品の中から選ぶ投資信託に投資総額の4~5割を割き、株式投資は2割程度に抑えるのはどうでしょうか。先に触れた「ゆとりのある生活」のために資金を残しておいても良いと思います。残った余剰資金から投資するのでも十分です。

また、投資することで資金を以下のように増やせると語っています。

まず、3,000万円を利回り3%で5年間運用すれば3,478万円、10年間ならば4,032万円を手にすることが可能です。5%運用では5年後に3,829万円、10年後には4,887万円となります。3,000万円を2倍にするまでの期間は「15年弱」です。

個人的には老後の投資については否定的な立場です。

例え積立投資であっても、資産減少のリスクがあります。

収入が増えない中、全資産内におけるリスク資産の比率がどんどん増えていくことになります。

どのタイミングで大暴落が訪れるかも分かりません。

単純計算なら資金は15年弱で2倍になるとしても、投資に回す額は要注意です。

まとめ

以上『老後資金が3000万円あっても、まさかの老後資金不足に陥る理由』でした。

いかがでしたか?

3000万円あればかなり逃げ切れる可能性は高いでしょう。

ただし不測の事態に備えておく必要はあります。

老後に本当に必要となる金額がいくらなのかを計算して、投資が必要なのかを考えてみるとよいのではないでしょうか。


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