早期リタイアを目指して年4000万円稼ぐも「意味がない」と嘆くワケ

早期リタイアを目指して年4000万円稼ぐも「意味がない」と嘆くワケ

どうも。『毎日が祝日。』いわいです。

今日はネットで見かけたこちらの記事から。

「日刊SPA!」に掲載された早期リタイア(FIRE)に関する記事です。

年間4000万円も稼げれば「羨ましい」と思う人が多いかもしれません。

しかし「意味がない」と嘆いていると言います。

一体何が起きているのでしょうか?

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ←こちらのクリックをお願いします。

激務から「早く会社を辞めたい」

今回の記事の主役はGさん(48歳・男性)です。

Gさんに関する簡単な紹介文はこちら。

Gさんは大手企業に勤める会社員で、年収は約650万円。さらに不動産投資と自社ブランドOEMも行い、売上はなんと4,000万円を超えます。大手企業の会社員としての収入もありながら、なぜGさんは副業にも力を注ぐようになったのでしょうか。

結婚して子どもがいて年収650万円。

心許なかったのでしょうか、不動産投資に加え、副業で自社ブランドのOEM販売も行っているとのこと。

「すごい」という感想しか出てきません。

40歳手前で管理職に昇進してから、激務になったとのことです。

「都心から離れた場所に家を購入していたため、朝は5時30分の電車に乗り、夜は終電間際で帰宅。睡眠時間は1日3~4時間の日が続きました。土曜日も平日に終わらなかった事務処理に追われ、休みは週1日でした。管理職だから残業代は出ません。妻も子どももいたので会社の近くに引っ越すこともできず、転職を検討する心の余裕もなかったですね」

気持ちは分からなくもありません。

私も管理職昇進後は精神的にも肉体的にもハードな日々を過ごすこととなりました。

そして「早く会社を辞めたい」とまで思い詰めるようになったそうです。

早期リタイアを目指し不動産投資と副業をおこなう

そんなGさんは早期リタイアへの足掛かりとして不動産投資に興味を持ったようです。

そして勢いで3棟の新築アパートを購入したとのこと。

初期投資としてはかなりの額になったはずですし、最初の不動産投資としては刺激的です。

お金は一体どこから出てきたのでしょうか?

この辺りは本人が次のように語っています。

「当時は今よりもサラリーマンの物件購入に対し融資がおりやすかったんです。そのため、頭金がそれなりにあれば誰でも新築マンションの棟買いは可能でした。特に知識があったわけではなく、完全に勢いで買ってしまいました……今ならこんな買い方はしなかったと思います」

不動産投資を始めて10年。

収支はトントンだそうです。

将来的には修繕費が発生したり、空室リスクによってローンの返済が厳しくなるかもしれません。

そこでGさんは不動産関連のメルマガに掲載されていた、在宅でできるOEMスクールの説明会に「なんとなく気になって」参加したのでした。

そして、そのままスクールに入学し、OEMビジネスをスタートさせたのでした。

最初の行動力がすごいです。

そして月商は300万円に達したそうです。

結果が出ているように見えるのもすごいですが、実はからくりがありました。

「確かに売上は月300万円とかなり売れていたと思います。でも数値管理がほとんどできていなかったですね。残高しか見ていなかったので、在庫を把握しておらず、手元に残る利益がいくらなのかもよくわかっていませんでした。売上で得たお金はどんどん新商品の開発に費やしてしまうので、売上は高いけれど、“副業としての収入”はほとんどなかったと思います」

何のために副業を始めたのでしょうか?

お金の管理をせずにビジネスをおこなうなど信じられません。

きちんと調べた結果、GさんのOEMビジネスの売上は年間4,000万円ほどあったものの、最終的な手元に残る利益は88万円しかありませんでした。

ビジネスとしては正直上手くいっているとは言い難い結果でした。

これでは懸命に副業している意味がありません。

本当に早期リタイアしたいのか?

Gさんは今後の目標も語っています。

「今後は不動産投資よりも自社ブランドOEMで稼げるようにシフトしていきたいです。これまでは単価が安い商品が多かったので、売上と利益をアップさせるための戦略として高単価商品を取り扱います。単価を上げると競合も強くなりますし広告費も必要になりますが、挑戦してみたいですね。すでにメンズのブルゾンやレディースのトレンチコートなどを販売し始めているところです」

私はこの一節を読んで、一つの疑問を抱きました。

「Gさんは本当に早期リタイアしたいのだろうか?」

きっかけは早期リタイアのためのお金だったのでしょうが、もしかしたら本業より副業のほうが楽しくなってはいないでしょうか?

早期リタイアは「仕事を辞める」ことになりますが、どうも仕事自体が嫌なのではないように思いました。

副業が順調に改善できれば、本業より収入が多くなる可能性もあるとのことです。

そうなれば本業を辞めても全然問題なし。

副業をメインにしたサイドFIREも視野に入ります。

世の中のFIREを目指している人の中には、Gさんのように「本当に楽しみながらできる仕事」と巡り合えていないために「仕事を辞めたい」になっている人が多いと思います。

だから「FIREを目指す」のであれば、その前に「転職」を検討してみるとよいのではないかと思っています。

まとめ

以上『早期リタイアを目指して年4000万円稼ぐも「意味がない」と嘆くワケ』でした。

いかがでしたか?

今回は不動産投資も副業もあまり上手くいっていないというパターンでした。

早期リタイアに向けた資産形成は順風満帆とはいかない場合が多いでしょう。

あと、株式投資ばかりが資産形成の選択肢というわけでもありません。

そもそも本業で稼ぐことができれば十分なわけですが、副業で新たな自分を発見するのも悪いことではありません(私は本業推奨派ですが)。

大切なことは、本当は何をしたいのかを見極めることです。

副業なのか、早期リタイアなのか、はたまた別のことなのか。

感情に流されて、誤った判断を下すことだけは避けたいものです。

以下関連記事です。

資金を枯渇させないためにはFIRE4%ルールは古く、あくまで参考値でしかありません。

ペリカンさんが年間配当約500万円も稼ぎ、働き盛りの40代後半でFIREした理由を教えてくれました。

たった2年で「FIRE卒業」をした男性が早期退職で見失ったものを教えてくれました。

スポンサーリンク