50歳で資産2億円を貯めてリタイアするまでの6つの行動
どうも。『毎日が祝日。』いわいです。
今日はネットで見かけたこちらの記事から。
すっかりおなじみ「ビジネス・インサイダー」のFIREに関する記事です。
50歳手前で早期リタイアを達成した女性です。
本文を読むと「40代半ばのときに、FIREを目指そうと決め、そこから5年後の2019年に純資産額が130万ドル(約1億9400万円)に達した」と書かれています。
「たった5年でFIRE!?」というのが率直な驚きです。
彼女は一体どのようにして5年で2億円もの資産を築き、早期リタイアに辿り着いたのでしょうか?
その行動を見ていくことにしましょう。
資産2億円でリタイアする行動1.自分のFIREに必要な額を計算する
資産2億円でリタイアする行動1つめは「自分のFIREに必要な額を計算する」です。
まずは当たり前のことからのスタートでした。
ちなみに記事の女性は、FIREを目指そうと2014年に決めたときには、純資産額は60万ドル(約8900万円)近くになっていた、とのこと。
さらに驚きなのが次の一節です。
リタイア後に毎年4万ドル(約590万円)を使って生活するためには、100万ドル(約1億4900万円)の純資産が必要になると彼女は計算した。いくつか簡単な計算をした結果、リタイアに向けて投資と貯蓄を続けていけば、約5年後には会社勤めを辞められる状態になるということが分かった。
1年間の生活費が590万円。
そのためには1億4900万円が必要。
そして投資と貯蓄で5年後には達成可能。
なるほど、5年で6000万円を貯めることが可能だったと計算したわけです。
金額の大きさに驚きを隠せませんが、収入・支出は人それぞれですし、アメリカはそれだけ稼げるのでしょう。
資産2億円でリタイアする行動2.税制優遇措置のあるプランを最大限活用する
資産2億円でリタイアする行動2つめは「税制優遇措置のあるプランを最大限活用する」ことです。
アメリカには投資に関して税制優遇措置のある制度がいろいろとあるようです。
コスキ氏が49歳で純資産額130万ドルに到達できた主な要因は、2009年から、雇用主が提供する401(k)(企業型確定拠出年金)、Roth IRA(個人退職年金プラン)、そしてHSA(Health-Savings Account:医療費用貯蓄口座)に限度額まで拠出していたことだった。
日本で言えば来年からスタートする新NISA、そしてiDeCoが該当するでしょう。
この両方に限度額いっぱい投資するというのがよいのでしょう。
資産2億円でリタイアする行動3.生活費が安い地域に住む
資産2億円でリタイアする行動3つめは「生活費が安い地域に住む」ことです。
日本だとそう簡単にいかなそうな話です。
生活費が安い地域とは一体どこなのか?
地方に行けば住宅は安いかもしれませんが、高給を稼げる仕事があるかは難しいところ。
リモートワーク可の仕事・会社であれば実現できるかもしれません。
ただし地方であれば自動車が必須になる可能性があり、結果としては大きな支出を要する可能性があります。
すぐにでも実現可能な施策であれば、例えば「家賃はなるべく安く抑える」とかでしょうか。
資産2億円でリタイアする行動4.お金に関する知識を増やす
資産2億円でリタイアする行動4つめは「お金に関する知識を増やす」ことです。
彼女自身の経験は次のように書かれています。
お金に関する知識を増やすため、彼女は、ポッドキャストを聞き、マネープランに関する評判の良い本やブログを読んだ。当時は投資に関する知識がほとんどなかった上に、「投資は少し怖い」とも感じていた。それが変わったのは、2008年に、BetterInvesting.orgというNPOが支援する地元の株式投資クラブに入ってからだった。
何も分からなかったところから、いろいろと勉強をして、そして投資についても恐怖心を払拭し、始めるに至っています。
やはりお金に関する知識はあったほうがよいということなのでしょう。
日本にも実はあまり知られていないお金に関する制度はありますし、自治体ごとに各種サポートもあったりします。
自分から情報を収集しようとしなければ、無意識に損をしている可能性があるのです。
資産2億円でリタイアする行動5.自分の金銭面での「得意分野」に集中する
資産2億円でリタイアする行動5つめは「自分の金銭面での「得意分野」に集中する」ことです。
「なるほど」と思った一節がこちら。
「私は、予算を決めてやりくりすることよりも、投資することや稼ぐことのほうがずっと得意だ」とコスキ氏は言う。「だから、年金口座に上限まで拠出することや稼ぐことに力を入れた」。
日本の貯金本は、まず節約を推奨します。
しかし、人によっては習慣を大きく変えざるを得ず、一定の我慢を強いられる可能性があります。
これは負荷がかかってしまい、達成できずに終わるかもしれません。
だったら稼ぐほうに注力すればいいとは盲点でした。
資産形成は圧倒的に収入の多い方が有利です。
節約とかコツコツ何かを成し遂げるのが苦手ならば、大きく稼ぐことを考えたほうがよいかもしれません。
ただし「稼ぐのが得意」ならばの話です。
稼げないのであれば支出を減らしに行くのがセオリーです。
自分の得意なことを見つけられればしめたものでしょう。
資産2億円でリタイアする行動6.FIRE後にやりたいことを見つける
資産2億円でリタイアする行動6つめは「FIRE後にやりたいことを見つける」ことです。
これは当ブログでもたびたび伝えてきたことですが、今回の女性も同様のことを語っています。
FIRE後は生活していくための「ライスワーク」から、自分の夢や好きなことを追いかける「ライフワーク」に舵を切るべきです。
そのためには早期リタイアしてから何をしたいのかが明確になっている必要があります。
早期リタイア後のプランが曖昧だと、結局「FIRE卒業」となるでしょう。
まとめ
以上『50歳で資産2億円を貯めてリタイアするまでの6つの行動』でした。
いかがでしたか?
最後にまとめです。
1.自分のFIREに必要な額を計算する
2.税制優遇措置のあるプランを最大限活用する
3.生活費が安い地域に住む
4.お金に関する知識を増やす
5.自分の金銭面での「得意分野」に集中する
6.FIRE後にやりたいことを見つける
さらっと書きましたが、これだけで十分FIREできるはずです。
ただしFIRE達成までに必要となる時間は人それぞれです。
今回の女性はFIREを目指し始めてからは5年ですが、FIREを実現させた年齢は49歳であることを忘れてはいけません。
しかもライフワークを行い収入を得ているサイドFIREです。
2億円はなかなか難しいでしょうが、早期リタイアしたいなら1億円くらいは目指してほしいと思っています。
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